ノマディック美術館で、グレゴリー・コルベール氏の「ashes and snow」がひらかれています。
上の写真1枚目はパンフレットからのスキャン、2枚目から4枚目は手漉き和紙に印刷された写真集から、写真を撮ったものです。
1枚の写真のもつ力に導かれて、先週の金曜日、ノマディック美術館に出かけてきました。
美術館の入り口、中は撮影禁止です。
6月24日(日)まで、ひらかれていますので、ぜひぜひ、お出かけください。
とりあえず、今日は、おしらせで、また、後日、ほかの写真をアップします。
ホームページでは、何枚かの写真と映像の一部が見られますので、こちらも見てみてください。
ashes and snow
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人の語っていない言葉で、この感激をどう表現したらいいのでしょう。
「神の撮りたまいし映像」でしょうか、とても、人間の技とは思えませんでした。
それと、お互いを感じあう「交感」でしょうか。
写真もなんですが、なんと言っても、大スクリーンに映し出される60分の映像作品には、息をのみます。
水の中での、砂漠の真ん中での人間と動物たちの姿....手と手を触れる、体を寄せ合う、ゆだねる、導かれる....その時々に交感し合う心の動きまでがあますところなく表現されています。
以下の文章は、ホームページから抜粋しました。
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「すべての動物が共有できる言葉と詩的感性を探求しながら、私はかつて人間が動物と平和に共存していた頃の、共通の土台を再発見することを目指しているのです」
グレゴリー・コルベール
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2002年にヴェネツィアでデビューを飾って以来、100万人以上の人々がashes and snowを訪れました。
これはグレゴリー・コルベール氏が手がけた50以上の大型写真芸術作品や60分の映画、2本の9分間の映像のエキシビションです。
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コラージュや重ね合わせてデジタル的に合成された画像はひとつもなく、すべて彼自身がカメラのレンズを通して見たままの記録です。
スチール写真は独自に撮影されたもので、映画の1シーンを焼き付けたものではありません。
写真のサイズは、およそ150×240cmで、手漉きの和紙に独特の手法で焼き付けられています。
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ノマディック美術館は、今回東京にやってくる前に、ニューヨークとサンタモニカで建設されました。
建築家坂茂氏の設計で、ashes and snowがアジア、ヨーロッパ、南米のその他の開催地へと移動する際は、解体されて再改築されます。
★写真家でもあり、映像製作者でもあるグレゴリー・コルベール氏は、1992年から世界各地を廻って、21世紀の動物寓話作品を創り上げました。
人間の目からだけではなく、クジラ、象、マナティ、ミーアキャット、チーター、オランウータンの目から見た世界を表現しようとしています。
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写真集の扉に書かれている言葉。
この世のはじめには、大空いっぱいに空飛ぶゾウがいた。重い体を翼で支えきれず、木のあいだから墜落しては、ほかの動物たちをあわてふためかせることもあった。
灰色の空飛ぶゾウたちは皆、ガンジス川のみなもとに移り住んだ。そして、翼を捨てて地上で暮らすことにした。ゾウたちが翼を脱ぐと、無数の翼は地に落ち、雪がその上をおおってヒマラヤ山脈が生まれた。
青いゾウは海に降り、翼はヒレになった。ゾウたちはクジラになったのだ、大海原に住む鼻のないゾウに。その親類にあたるのがマナティ、川に棲む鼻のないゾウだ。
カメレオンゾウは、翼は捨てなかったが、もう地上には降り立たないことにした。眠るときには、カメレオンゾウたちは、いつも空の同じ場所で横になって、片目を開けて夢を見る。
夜空に見える星は、眠っているゾウたちの瞬きをしない目。ぼくたちのことをできるだけ見守ってやろうと、片目を開けて眠っているゾウたちの。