Teddy Bear’s Diary

自作のテディベアの写真で、絵本を読んでいくようなページをつくりたい

カーネリアン・ビーズ

2012-10-23 | テディベア

さくらんぼ?

 

いいえ、直径5ミリほどの小さなカーネリアン(紅玉髄-こうぎょくずい)のビーズです。

 

京都のビーズ屋さんで求めたとかで、ほかのビーズといっしょに、katsuraさんにいただきました。

 

そのときお借りした季刊「民族学」2012年140号に、「赤い石がつくる道―カーネリアン・ロードをたどって」の記事がありました。

 

数千年の時を超え、今なお人々を魅了するカーネリアン、赤い石がものがたる人と人、人とモノとの交流をさぐったレポートです。
写真はカーネリアンのネックレスをつけたコノマ村の女性。

 

インダス文明を象徴する装飾品に使われたカーネリアン・ビーズは、一大採掘地のインド西部ラタンプル村周辺などでの採掘から、加熱、整形、研磨の大変な労力と、

 

職人技による穿孔によって支えられてきました。

 

カーネリアンのネックレス。それは、たとえ幼くともこの村の一員であることの証し。コノマ村にて

 

薪集めだからといって、ネックレスをはずしたりはしない。他のどんな重労働のときも。身を飾るという目的以前に、それはもはや自分の体の一部となっている。コノマ村にて

 

籠作りの男性。性別や年齢の差なく、人々はカーネリアン・ビーズを身につけている。コノマ村にて

最近では、インドのほとんどの土地で、金やガラス、安価なプラスチックなどの需要が多いようですが、8枚目から10枚目の写真のように、コノマ村では老若男女を問わず、カーネリアン・ネックレスを日常的に身につけて暮らしているそうです。
カーネリアンを日々の暮らしのなかで身ににつける習慣が脈々と受け継がれ大事にされている姿には心打たれるものがあったと報告されていました。
私たちが暮らす日本でもついこの間までは、こういうことが大事にされてきたのだと思います。

カーネリアンは、可能性を発揮させ未来を創造するお守り石で7月の誕生石、古代エジプトでは幸運を呼ぶ石と言われていたそうです。