くーたん、今日は節分よ。
は~い、ぼく、鬼のお面を作るからね。
かわいい子どもの鬼さんだよ。
できたよ~、お豆ちょうだい。
あらっ、くーたん、鬼さんが鬼は~外って、豆まきするの?
ううん、違うの、かわいいいい子どもの鬼は、お家のなかで、みんなとなかよしなんだよ。
くーたん鬼さん、かわいいね。
みんなでお豆をいただきま~す。
お豆を食べたら、子鬼のおへそってお菓子もあるからね。
くーたん、母さんが作ったかわいい鬼さん、見て~。
わ~い、いただきま~す。
くーたんがかわいくやさしい鬼さんのお面を作りましたが、何年か前にみぞやんさんにいただいたtimくんの鬼のお面も、
武井武雄さんの鬼さんたちもとってもやさしいんです。
前にも紹介しましたが、この絵はがきに添えられた武井さんの文章です。
鬼 1952年
きたならしい世界
がいつまでも続くと
鬼の眼にも
涙がにじむ。
脇目もふらない
一本気で損ばかり
しているそうだ
鬼は怠惰という
言葉を知らない。
私は鬼になりたい。