調和の建築、神奈川県立近代美術館@鎌倉
現代建築の巨匠ル・コルビジェの弟子、坂倉準三の設計による神奈川県立近代美術館。鶴岡八幡宮の傍らに目立たずひっそりたっておりますが、日本のモダニズム建築を代表する名建築として高い評価を得ているのだとか。日本で初の公立近代美縦館として、戦後まもなくコンペにより選ばれて建てられた建築。規模は小さいですが、当時の建築界としては大きな出来事だったようです。 戦後間もない時期に、初めての公立近代美術館ともなれば、普段使いの建物とは違い、設計者としてはやりたいことができそうな、そんな感じだったではないでしょうか。
選ばれたのが、坂倉案。奇をてらわず、周囲と調和したすっきり、美しいデザインは、妙に凝ったデザインより好ましく、建築はそれ自身の美しさもさることながら周囲との調和が大切だとあらためて思う次第。
耐震基準を満たさない古い建物で、2016年に県と八幡宮の借地契約も切れるため、閉館が予定されているらしいですが 建物だけでも残してほしいと保存運動があったそうです。 池に手をいれない耐震工事で建物は残せるとの調査報告がでているとか。。 さて どうなるのでしょうか。
いつもそこにあるものがなくなると なんだか寂しい気がするのでは。 大イチョウのように。