ザ・サウンド オブ わんわん The sound of wan wan

ベルジアンシェパードグローネンダールのズースです。

ヴァッハウ渓谷・メルク修道院からウィーンへ

2015年09月15日 | 旅行など
きょうのメインは世界遺産のヴァッハウ渓谷ドナウ川クルーズ。

まず、船着き場のあるメルクへ、車で向かいました。
メルクには、有名なメルク修道院があります。ベネディクト会派の修道院とのこと。
ガイドなしでざっと見ただけで、よくわからなかったのですが、10万冊の蔵書の図書館や、大理石の間の天井画がきれいでした。
大理石と金箔がふんだんに使われた教会は、オーストリアバロック建築の最高傑作と言われているそうです。







教会ではこどもたちが歌っていました。


メルク修道院のテラスから見るドナウの風景が美しい。


入口近くの広場にあるカフェでおいしいケーキを食べました。これが一番印象的。ここのオリジナルケーキだそうです。







さて、一服してから、船着き場から船に乗り込み、ドナウ下りのはじまり。
雨で景色がけぶっているのが少し残念。



ひろがるブドウ畑。お茶畑に似ています。










船を下りたあたりは、ワインの名産地。
タクシーの運転手さんに、ワイン農家に連れていってもらいました。


ワイン農家のおばさん。
いろいろ試飲させてくれました。ワインの味はよくわかりませんので、おばさんが一番好き、というワインを買いました。

ウィーン着は夕方。さっそく外を散歩。
世界中の観光客が集まって、雑踏でした。



ガイドブックで見たオーストリアの名物料理のレストランを探して歩き回り、疲れ果ててついに見つけた!

ターフェルシュピッツという鍋料理です。



鍋の中で野菜と牛肉を煮たもの。まずスープから。


スープの中の牛の骨髄の中身をパンにのせて食べる。


柔らかく煮込んだ肉に、いろいろなディップをつけて。




明日は旅行最終日。ウィーンとその周辺の観光と、夜のコンサートで締めくくりの予定。













































塩の歴史の町、世界遺産のハルシュタットへ

2015年09月09日 | 旅行など
ハルシュタットは、ザルツカンマーグート地方の奥にそびえるダッハシュタイン山のふもとにある小さな町です。
Hallはケルト語で「塩」、Stattはドイツ語で「場所」を意味します。

町に迫る山の上に、7000年ほど昔の古代ローマ以前にまで遡る岩塩坑があります。
この塩坑から古代の墓地遺跡が発見されたそうです。
ハルシュタットは塩の交易により繁栄し、初期鉄器時代(紀元前800年~400年)はハルシュタット時代と呼ばれます。
中世には岩塩は「白い黄金」と呼ばれるほど価値があり、ハプスブルグ家はハルシュタットを直轄地として、手厚く保護しました。
この世界最古の岩塩鉱が観光客に公開されています。
この岩塩鉱を見るためにハルシュタットへ行きます。

さて、朝7時台の路線バスに乗るため、早起き。
6時すぎから空いているパンやさんをホテルの近くで見つけていましたので、朝食を買いに行きました。





早朝からたくさんの品ぞろえ。
4人分のパンとコーヒーを調達。
しかし、簡易包装だったせいもあり、帰りに道にパンを落としてしまい、またもどって買いに行くはめに・・・。落とした、といったら、今度はちゃんと袋にいれてくれました。

ホテル近くのバス停で待つ。


バート・イシュルで電車に乗り換え。
バート・イシュルは、オーストリア皇帝と王妃エリザベートのお気に入りの温泉地だったそうで、皇帝の離宮がありますが、今回は乗り換えのみ。


電車を待つ

途中駅




電車は、湖をはさんでハルシュタットの町の対岸に着くので、ここで船に乗り換えます。









京都の伊根の舟屋に雰囲気が似ています。



さて、船が着くと、目の前に急斜面をのぼるケーブルカーの線路が見えます。


このおじさんが塩抗までの道のところどころに立っていて案内してくれます。

ケーブルカーで標高950メートルのところにある塩の山にのぼります。



ケーブルカーの駅から先は抗道まで、登りの山道をしばらく歩きます。結構疲れる。
このあたりは先史時代に、この地で塩の採掘をしたケルト人の墓地だった場所だそうで、それらしき展示物も途中にありました。

入口でみんな作業用の「つなぎ」のような服を着なければなりません。





抗内の案内図。



さて、いよいよ岩塩坑へともぐっていきます。
中は暗くて深い坑道ですが、中は、テーマパークのようによくできていて、木製の長い滑り台あり、トロッコあり、岩塩抗の歴史を説明する映像あり、と楽しめるようになっています。
暗い中で長い滑り台を滑るには、おばさんにはなかなかどきどきものでした。
もともと、滑り台は、坑内で働く人の移動効率を深めるものだったそうです。

長い抗道を奥まで見学し終わると、帰りはかなりのスピードのトロッコ電車で坑外へと向かいます。

ただいまトロッコ乗車中。

明るい外へ出て、作業着をぬいてほっとひと息。
この塩坑は、観光地として、よく考えられ整っているなあという印象でした。
多勢の違う国からの観光客が、手際よく誘導され、しっかり案内してくれて、中はおとなもこどもも楽しめて歴史を学べるようになっています。
もっと英語の説明がわかるとよかったのですが。(毎度毎度、観光のたびに思います)


よく日本でも見かけるような塩の宣伝。

また山道を歩き、美しいハルシュタット湖を眺めつつ、ケーブルカーで下界へ。










めずらしい紅葉。






散歩していた犬と赤ちゃん。

昼食を食べるところを探し、そうとう歩き回って、見つけたイタリアンのお店にはいりました。


ピザと、


ミートソーススパゲティ。おいしかった。

このイタリアンのお店で、びっくりしたことに、偶然、一昨日の「サウンドオブミュージック」のツアーのガイドさんに再会。
ちょうど雨が降ってきていたので、このあと予定していた大氷穴のあるダッハシュタイン山への登山についてたずねると、雲や霧で眺望が悪く、無理だ、とのこと。
そう言われて、正直、ほっとした私でした。2000メートルほどまで行けるロープウェイもあったらしいのですが。
朝早くから、バスに電車に船、そしてケーブルカー往復に、滑り台にトロッコ。
もうなにかに乗って上に行くのはいいです、という気分でした。

この日はザンクトヴォルフガングに戻り、ゆっくり町を散策してすごすことになりました。

さて、3泊したザンクトヴォルフガングのホテルは、ホテルペーター(ピーターかな)という、家族経営のかわいい小さなホテルです。


入口



かわいらしく飾られた廊下、階段。




ホテルで飼っている猫。

夕食は町に出て、目についたレストランで。

グラタン?


グラタン風パン


オーストリア名物だけど、食べる機会がなかったウィンナーシュニッツェル

夕食が終わるころに楽隊の音が聞こえたので行ってみたら、バンドが演奏していました。
この町のシンボル的存在である、「白馬亭」というホテルがライトアップされ、その前で。
「白馬亭」はオペラの舞台になったこともある歴史あるホテルだそうです。



いいムードで、ザンクトヴォルフガングの滞在は終わりました。

明日はドナウ下りをしてウィーンへ向かいます。お天気が心配なこの旅。ドナウ下りも雨の模様・・・。


続く・・・


























ザルツカンマーグート地方~登山電車・遊覧船

2015年09月07日 | 旅行など
ザルツカンマーグート地方は、ザルツブルグから車で一時間ほど(渋滞がなければもっと近いかも)の、世界遺産を含む観光地。「塩の砦」の意味があるザルツブルグのさほど遠くない郊外にあるザルツカンマーグートは「塩の御料地」の意味で、かつてこの地方の塩鉱がハプスブルグ帝国の直轄地だったことに由来しているそうです。
ユネスコの世界遺産に登録されているハルシュタットを含んでいますが、ここまで足を延ばす日本人はそう多くないようです。ほかのアジア人のほうがめだっていました。
ここヴォルフガング湖のほとりに3泊しました。
少しのんびりする心づもりでしたが、なんだか忙しかったな。

まず登山鉄道に乗りました。
「サウンドオブミュージック」にも登場した、人気のシャーフベルク登山鉄道。事前予約はできず、当日切符を買います。行きの切符は乗車時に買い、頂上についてから帰りの便を買います。人気があるので、帰りの便がなくなって頂上に足止めを食らう場合もあるらしいです。








頂上からのヴォルフガング湖の眺め






無事帰りの切符も買えて、ふもとの駅にもどると、次はヴォルフガング湖の遊覧船に乗ることになりました。登山鉄道の駅の近くに遊覧船乗り場があります。

ちょうどお昼なのでそのまえに昼食。湖のほとりのホテルのカフェ。外のテーブル席で、気持ちいい…はずがなんと蜂がぶんぶん飛んでいるのです。
テーブルの周りに何匹も何匹も。そして、甘さを求めるのか、コーラのコップやボトルの中にはいりこみ、コーラの中で溺れる蜂も。


コーラの中に蜂。

蜂とり線香みたいなものをお店の人が持ってきて置いてくれましたけれどもあまり効果なく、蜂はぶんぶん飛んでいました。


蜂とのたたかいが激しくて、なにを食べたんだっけ、よく覚えていません。ソーセージとパンだったかな。


そうしながらも、前を通った馬車に手をふったり・・・。

後日、ウィーン郊外で野外のテーブルでコーヒーを飲んでいるときに、一緒の席にいた日本人の女の子が足を同じ蜂に刺され、痛がっていました。やはり刺す蜂だったのです。
そのとき、オーストリア人のツアーガイドさんがもってきたのはたまねぎをふたつに割ったもの。
この切り口を刺されたところにこするつけると蜂刺されに効く、とのこと。
聞いたことありませんでしたが、後で調べてみると、ドイツや、スイス、あのあたりの民間療法だそうですよ。

蜂とり線香?


さて、腹ごしらえがすんだので、次は遊覧船。
遊覧船は、乗り込んでから切符を買うことになっています。









45分ほどの船旅でヴォルフガング湖の反対側の小さな町、ザンクトギルゲンの到着、下船。

こぢんまりしているがかわいい味わい深い街で、モーツアルトの母が産まれ、姉が嫁いだことで知られています。モーツアルト自身が訪れたことはないようですが、市庁舎の前に幼少期のモーツアルト像があるそうです(見ることができませんでしたが)


モーツアルトハウスは開館していませんでした。モーツアルトの母の資料などがあるとのこと。







モーツアルトの姉ナンネルの名を冠したカフェ



可愛い街並みを散策したら、再び遊覧船に乗って、ザンクトヴォルフガングに戻ってきました。

この日の夕食は、泊まっているホテルピーターの食堂にて。





グラノーシュダンプリング付き、ミックスグリル。サラダ。

さて、明日は、また早朝からバスや電車を乗り継いで、世界遺産のまち、ハルシュタットに出かける予定。

このあたりから私の頭はいっぱいいっぱい。だいぶ消化不良をおこしかけている予感。

旅人でいるのって、大変ね。
























ザルツブルグ2日目 サウンドオブミュージックツアー

2015年09月06日 | 旅行など
残念ながら朝からどんよりした天気。
雨も降り出し、気温が低くて、レインコートを着て傘をさしての観光となりました。

この日は、私にとってザルツブルク滞在の目玉となる「サウンドオブミュージックツアー」。
このブログのタイトルにいただいている、映画「サウンドオブミュージック」は、今年で制作されてから50年を迎え、ロケ地のザルツブルグでは、50周年スペシャルツアーなるものが行われていました。
なにしろ、こどものころから何十回見たかわからないほど好きな映画ですので、もちろん参加することに決めていました。

旅行に出発する3日ほど前に、DVDで映画を見直しながら、ここ、と思うシーンをパシャパシャとスマホで撮っていきました。
それと同じ風景を目の前で見て、はしゃいで写真を撮るのをすっかり忘れた場所がいくつもあったのが残念。
雨が降っていて、傘をさしていて写真が撮りにくかったのもあるのですけれども。

降りしきる雨の中で、傘もささずに熱心にあちこちを案内してくれた、オーストリア人ガイドさん。
ここはマリアが見習い尼僧をしていたノンベルク修道院入口。




ミラベル宮殿。ドレミの歌を歌い踊った場所です。

(映画)

宮殿内で、こどもたちが走り抜けたところ。


(映画)

ドレミの階段


(映画)

マリアとこどもたちが散策した馬洗いの噴水


(映画)

マリアが最初のほうの場面で、歌いながら水をすくってかけた噴水。


(映画)


オープニングに出てくる場所

(映画)




(映画)

マリアがアイハブコンフィデンス♪と歌いながらやってきた道。
あまり出したくない写真、はしゃいでいるわたくし


(映画)

大佐のおうちと、ボートのシーンに使われた湖


(映画)

マリアと大佐が結婚式をあげた教会




教会の外観


I am sixteen going on seventeen♪のあずまや。
I am sixty going on seventy
のわたくしたち。



最後のほう、隠れるシーンで使われた場所。実際はいろいろ小道具を足して、スタジオでも撮影されたそうです。

ほかにもいろいろなところを案内してくれて、私も実際の映像と見比べては、喜んでいたのですが、疲れたのでこのへんで・・・。
サウンドオブミュージックを見たことないかたにはなにがなんだかわからない記事ですみませんが・・・。

サウンドオブミュージックツアーは、ザルツブルグの大事な観光資源で、たくさんのバスツアーが出ています。以前はほとんどがアメリカ人と日本人だったとのこと。最近は中国人も増えてきているそうです。
(サウンドオブミュージックは現地オーストリアではあまり知られていないそうで)
若い日本人はこの映画を知っているかどうか、ガイドさんにきかれ、最近の人はあまり知らない、というと、がっかりした顔をされていました。
映画を知る人が少なくなって、だんだん、このツアーは時代とともに先細りになっていく運命にあるのかもしれませんね。

ザルツブルグの美しい街並みもたくさん見ることのできたツアーでした。












さて、ツアーの合間、この日の昼食は、オーストリア名物のお菓子、アップルシュツルーデルを自分たちで作るという体験ツアーが含まれていました。


エプロンなどしたことのない、夫とその兄がきょうだいで力を合わせてひとつの生地を・・・。


出来上がったのがこれ。

昼食はオーストリアの伝統的な食事だという、ソーセージ入り細いヌードル。
ソーセージのはいったにゅうめんみたいでした。


さて、ツアーが終わり、夕方、ザルツブルグから車で一時間ほどのところにあるザンクトヴォルフガングという湖のほとりに移動しました。
大変美しい保養地です。
湖は、そのまま飲めるほどきれいな水だとのこと。





前日は音楽会のあと、食べるところを探し回って結局、バーガーキングだったので、この夕食が、オーストリアではじめてのディナーでした。

湖でとれる、チャーというさかな。


牛肉のフルーツソース。ボリュームがありました。



レストランにいた犬

盛りだくさんで、今思い出しても記憶がごちゃごちゃになる1日でした。

続く・・・