この日は、私にとって、懸案事項だったジップラインツアーの日でした。ハワイ旅行の計画、全ての予約などしている夫が、ジップラインをしたいと言い出した時、私は大反対。日本でもやったことないし、だいたい、歳考えてごらん。私は60代後半、ほかの3人は70代よ。
さんざん反対したが、聞く耳持たない夫は申し込んでしまいました。
ジップラインしなきゃならないと思うだけで少し憂鬱になるハワイ旅行だったのです。
さて、如何だったでしょう。
"Welcome to Hawaii Zipline Tours"
ガイドさんは若い男性3人。英語ツアーなのでアメリカ人です。
ツアー参加者メンバーは、総勢10名。日本人は私たちのみ。そして若いひとばかり。それだけでひいた気持ちになります。
荷物は預けて、スマホなど入れるウエストポーチの貸し出しがあり、同意書をスマホで入力。
それから、ひとりずつ、ベルトと金具を装着してもらいます。ヘルメットもかぶる。緊張が高まってきます。
バンに乗って、ジップラインの場所まで移動します。
全部で7本飛ぶことになっています。うわーいやだいやだ。
一本目は初心者向けの低い短いコース。どこを持つか、足は着地の時曲げることなど、詳しく指導してくれます。英語が聞き取れる夫の近くにいて通訳してもらうしかなく、そして夫は10人の中で一番乗りでやる気まんまんなので、自然と私は2番目に飛ぶことになりました。
これは何番めかな。だんだん長く。高くなっていきます。
下の光景に広がるのはかなり深い渓谷、熱帯林、滝。
私は景色を楽しむ余裕なく、早く終わって〜と思っていました。ゴールのところで夫が、滝を見ろ!滝見たか?と叫んでいましたが、私の目線は滝と逆のほう。からだがそっち向いちゃってましたから。
終わって、金具を外してもらいながら、ガイドさんに「怖かった」と言ったら、Me too!って言ってましたけど…?
無事に7本飛び終わって、心の底からホッとしました。いわばミッション終了という感じ。
主人以外のメンバー、義兄夫婦もおそらくそんな気持ちだったことでしょう。
ちなみに主人は、ジップラインって、時間が短すぎる、あっというまに終わる、とそこが不満そうでしたが、そんなことない、あれ以上だと疲れると私は思います。
主人としては、自分が予約したこのツアー、みんながいやだとやらなかったらどうしようと思っていたらしい。ひとり30000円以上の料金。
でも、3人のガイドさんがついて、安全対策もきちんとしていて、まあそれくらいの価値はあるのではと思います。
結果的に満足度の高いツアーでした。ジップライン未経験者でも、段階を踏んで最後、滝を下に見るようなコースに挑戦できるのだから。
午前9時半集合、終わったら午後1時頃。
ほっとして空腹を感じました。
ガイドさんが、近くのおすすめのレストランを教えてくれたが、そこは定休日。
行ったのは、「SUISAN」というポケのお店。
ネット情報によると、ヒロの海辺の日系人が始めたさかなやさん。さかなも売っていたが、ポケ丼を求める人が列を成していました。
ポケを選んで、それをライスの上にのっけたのをふたつ。サラダの上にポケがのったのをひとつ。スパイシーな味付けが美味しくて食欲をそそります。
お店のひとにすすめられ、近くの公園で食べました。漁業町だからか、餌にひかれるのか、よろよろした犬や猫がいて気になったけれど、冒険のあとで美味しくてガツガツ食べました。
食後、お土産を求めて、Big Island Candies へ。
ハロウィンの飾り付けの店内。
ここに来ると、たくさん買いたくなってテンションがおかしくなる私。セーブしないと重くて持って帰れないのがつらいところ。お値段も前よりだいぶ高く感じました。
サドルロードという道を通って帰ります。途中、深い霧が出て、運転の夫は大変そうだった。
霧が晴れたら、美しい夕陽。
マーケットに寄ってシェイプアイスなるものを食べた。
激しい色とパウダースノウのような変わった食感。
マーケットで買ってきたスパムむすびやサンドイッチや果物の夕食。
長い1日の終わり。
終わっでみれば、ジップラインツアーは強烈な印象として脳裏に焼き付けられました。
自分じゃ絶対選ばないツアーで、無理矢理やらされた感はあるけれど、いい思い出?と言えるかな。とにかく鮮やかな思い出になったことは確かです。
長生きすれば、懐かしく思い出すことでしょう。