スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

修神会春季吟道大会(平成28年4月)の一こま(福島健吟、小林さちこ)(6回連載の4回目)

2016-05-28 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成2849日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)春季吟道大会が開催されました。

今回、私(指方順一郎・順龍)は3教場6組の独吟、合吟の動画を撮影しました。

その吟の様子をプログラム順に6回連載でお送りします。

 

第4回目はプログラム番号45番目に登場した

富士山(石川丈山) 吟者大陽日酸教場 福島健吟、小林さちこさんです。

https://youtu.be/g_nvfi7QT8I

福島さんと小林さんの感想

『私たち二人(福島健吟、小林さちこ)男性・女性で合吟しました。お互いに合わせようとしましたが、相手を気遣いすぎて、

少し合わなかった所は、これからの課題です。練習がもっと必要ですね。

 私たち(このブログ作者、指方順龍ほか仲間全員)は、これからも詩吟の世界を探究していくつもりですから、

皆様からの批評をお待ちしております。

 

 1.詩文は次の通りです。

    富士山    石川丈山

仙客来たり遊ぶ雲外の頂      神龍棲み老ゆ洞中の淵

雪はガン素の如く煙は柄の如し  白扇倒しまに懸かる東海の天

2.読みは次の通りです。

せんかく きたり あそぶ うんがいの いただき しんりょう すみおゆ どうちゅうのふち

ゆきは がんその ごとく けむりは えの ごとし はくせん さかしまに かかる とうかいの てん

 

 3.詩のこころは次の通りです。

古来、富士山を詠んだ詩や歌が多い中で、山部赤人の「田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける」

の歌と並んで、最も有名な詩です。富士の白雪を扇の地に、立ちのぼる煙を扇の柄に見立てた着想が独特の詩境です。

(日本吟道学院「吟道範典」第二巻より転記)

 

おまけ

私(指方順一郎)の故郷は長崎県大村市です。私(指方順一郎)がH28年4月に実家帰省した折に撮影した大村桜です。

 

 

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修神会春季吟道大会(平成28年4月)の一こま(指方順龍、廣岡幸吟、柳田泰吟)(6回連載の3回目)

2016-05-21 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成2849日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)春季吟道大会が開催されました。

今回、私は3教場6組の独吟、合吟の動画を撮影しました。

その吟の様子をプログラム順に6回連載でお送りします。

 

第3回目はプログラム番号35番目に登場した

「発声練習五十音と偶成」(ナレーション入り) 

吟者 日酸TANAKA教場 指方順龍(このブログの作者)、廣岡幸吟さん、柳田泰吟さんです。

https://youtu.be/vO_UblBugQc

この吟のシナリオは添付の通りです。

これは手元に置いた原稿そのもののファイルですが、下の方にワード文書で貼り付けましたのでご覧下さい。

 

私たちはこれからも詩吟の世界を探究していくつもりですから、

皆様からの批評をお待ちしております。

少々戸惑ったところもありましたが、ご愛嬌としてお聴き流して下さい。

そんなことがありましたが、観客の方に感動を伝えることが出来ました、と思っています。

柳田泰吟さんの感想です。柳田さんから貰った感想文書をそのまま転記します。

『昨年H27年春から指方教場長の指導により、福祉吟道教室を知り、ご指導を受けることになりました。

脳卒中の後遺症(言葉不明瞭)に悩む自分には、適切な対策(リハビリ)として強く認識し、訓練に励みました。

①特に言葉・発声練習の効果が日々明確になり、自他共に認識するようになりました。

②詩吟訓練も適切で、昨年H27年秋の昇段審査で初段の認定を頂きました。

③春季大会3名の合吟(発声練習五十音と詩吟偶成)は緊張度合いが高く、痺れに負けず頑張りましたが、恥ずかしい限りの出来具合です。

④大変貴重な経験をさせて頂きましたので、今後も更に精進・訓練を継続します。

⑤趣味の俳句・駄句にしますと・・・「吟道や  リハビリ指標  春の路」』

 

 1.五十音、詩文、ナレーション等は次の通りです。

柳田   「発声練習五十音と偶成」 

廣岡 私たちは突然、脳卒中をわずらって、「片マヒ」とか「言語障害」の後遺症に悩んでおります。

柳田 これを不幸とは思わないで、あるがままを受け入れて、楽しみながら、日常生活を送っています。

指方 でも、健常時の会話に近づく為の、訓練は欠かせないのです。

廣岡 詩吟を練習する前のお口の体操「五十音」は発声訓練に最適なので常に座右に置いて、口ずさんでいます。

全員   五十音 北原白秋

あめんぼ赤いな あいうえお   浮藻に小エビもおよいでる

柿の木栗の木 かきくけこ   きつつきこつこつ枯れけやき

ささげに酢をかけ さしすせそ  その魚浅瀬で刺しました

立ちましょラッパで たちつてと とてとてたったと飛び立った

なめくじのろのろ なにぬねの  納戸にぬめって何ねばる

鳩ぽっぽほろほろ はひふへほ  日向のお部屋にゃ笛を吹く

まいまいねじまき まみむめも  梅の実落ちても見もしない

焼栗ゆで栗 やいゆえよ    山田に灯のつく宵の家

雷鳥は寒かろ らりるれろ   れんげが咲いたら るりの鳥

わいわいわっしょい わいうえを  植木屋 井戸換え お祭だ

柳田 私たちは、発症して五年から十年になります。私たちの日常生活に、リハビリは欠かせません。

廣岡 社会参画もリハビリの一つなのです。怠けない為に、私たちが教訓にしている、戒めの漢詩「偶成」をお聴き下さい。

全員   偶成   朱熹

少年老い易く学成り難し  一寸の光陰軽んず可からず

未だ覚めず池塘春草の夢  階前の梧葉巳に秋声

全員 ありがとうございました。

 2.詩のこころは次の通りです。

教訓の詩です。前半はそのまま諺として通用し、後半は春秋の変化を端的に叙景しています。作者は世俗の怠け者の気宇を引き締める為にこの詩を作ったのでありましょう。まことに月日の経つのは早いもの、うかうかしていられません。少年老い易く学成り難し、と吟じて気を引き締めましょう。(吟道範典より転載) 

おまけ

私(指方順一郎)が実家の長崎県大村市にH28年4月に帰省した折に撮影した大村桜です。

 

 

 

 

 

少々長くなりましたが、本日のブログは以上です。

ありがとうございました。

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修神会春季吟道大会(平成28年4月)の一こま(矢崎隆洲)(6回連載の2回目)

2016-05-14 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成2849日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)春季吟道大会が開催されました。

今回、私は3教場6組の独吟、合吟の動画を撮影しました。

その吟の様子をプログラム順に6回連載でお送りします。

 

第2回目はプログラム番号9番目に登場した

寒梅(新島襄) 吟者大陽日酸教場 矢崎隆洲さんです。

https://youtu.be/isWmMwbv50g

 『寒梅は私(矢崎隆洲)の好きな漢詩の一つです。この詩で詠まれた寒梅のように生きていけたら良いなあと思っています。

自分の吟詠を動画で公開するのは恥ずかしい限りですが、先ずは自分をありのままにさらけだそうと思い公開しています。』

 私たち(このブログ作者、指方順龍ほか仲間全員)はこれからも詩吟の世界を探究していくつもりですから、

皆様からの批評をお待ちしております。

 

 1.詩文は次の通りです。

    寒梅    新島襄

庭上の一寒梅  笑って風雪を侵して開く

争わず又力めず  自ずから百花の魁を占む

2.読みは次の通りです。

ていじょうのいち かんばい    わらって ふうせつを おかして ひらく

あらそわず また つとめず    おのずから ひゃっかの さきがけを しむ

 

 3.詩のこころは次の通りです。

新島襄は元治元年、米艦ベリソン号に投じて密航しアメリカに渡りました。

アメリカの大学を卒業した最初の日本人です。彼の教学精神は自由、博愛のキリスト教精神にありましたが、

彼が成功したこつは寒梅の精神、すべて他にさきがけて咲く梅の精神でありました。

 

おまけ

私(指方順一郎)の故郷は長崎県大村市です。私(指方順一郎)がH28年4月に実家帰省した折に撮影した大村桜です。

 

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修神会春季吟道大会(平成28年4月)の一こま(平原正吟)(6回連載の1回目)

2016-05-07 09:00:00 | 平原正城

平成2849日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)春季吟道大会が開催されました。

今回、私は3教場6組の独吟、合吟の動画を撮影しました。

その吟の様子をプログラム順に6回連載でお送りします。

1回目はプログラム番号5番目に登場した

九月十三夜陣中の作(上杉謙信作) 吟者大陽日酸教場 平原正吟さんです。

https://youtu.be/VWIGCw1E3i0?t=11s

私たちはこれからも詩吟の世界を探究していくつもりですから、

皆様からの批評をお待ちしております。

 

平原さんの自己PR及び感想

 私(平原正吟)は、3年前に現役を退き、予てより習いたいと思っていた詩吟教室を探していたところ、大学同窓会で後輩が師範をしていることが分かり、大陽日酸本社教場の仲間に入り、若い社員と練習して2年近くが経ちました。今般、古希を過ぎてからの独吟初チャレンジですが、さらに腕(声)を磨き、頑張りたいと思っています。

 

今回のこの詩「九月十三夜陣中の作」には、越後越中の山々に更に能登も併せて雄大な景色を眺めている勝ち誇った勇猛武将謙信がいます。一方、遠征の身を案じている故郷の家族の思いやりの心に想いを馳せる繊細な謙信もいます。勝利の美酒が、戦場から故郷の人々へ想いを飛ばせたのかもしれません。私(平原正吟)はこの詩に込めた謙信の気持ちに出来るだけ入り込んで吟じたつもりですが、如何でしょうか?』

 1.詩文は次の通りです。

    九月十三夜陣中の作 上杉謙信

霜は 軍営に満ちて 秋気清し 数行の過雁 月三更

越山 併せ得たり 能州の景 遮莫(さもあらばあれ) 家郷 遠征を憶う

 2.詩のこころは次の通りです。

天正五年九月、作者謙信は織田信長の遊佐弾正が守っていた能登の七尾城を陥しいれた。

兵を休めること二日、旧暦九月十三夜の月見に当たったので、観月の宴を催して、意気揚々と作った詩です。

悠大な月夜の眺め、勝ち誇った豪放な気分、英雄謙信の面目が躍如としています。

 

おまけ

私(指方順一郎)の故郷は長崎県大村市です。私(指方順一郎)がH28年4月に実家帰省した折に撮影した大村桜です。

 

 

 

 

 

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