博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

ADR説明会の内容 その2

2014-05-21 22:01:40 | 日記

昨日の続きです。

 

◎説明会での質疑応答(個人的な質問は除きました)

Q.1:対象期間が平成26年2月末日となっているが、3月以降も精神的苦痛は続く。町としての対応は。

A.1:今回示された和解案は双方の合意が最優先であり、大前提であると考える。当然3月以降も苦痛は継続しているが、合意(実績)がなければ、3月以降の増額はあり得ない。町が受け入れても東電が受け入れるかどうか分からない中で、まずは申立人からこの案に対し同意を得、数を持って東電にプレッシャーを与えたい。また、弁護団などとも今後の対応について協議したい。

 

Q.2:何らかの事情で集団申立てに参加しなかった人への対応は。

A.2:まずは、和解契約まで全力を尽くしたい。合意(実績)がなければ、不参加の方が個人的にADRに申立てしても増額は難しい。今後、参加されなかった方々には、町の担当課には弁護士の任期付職員もいるので支援をしたい。また、弁護団などとも今後の対応について相談したい。

 

Q.3:「被ばくへの不安」に対する増額が認められなかった理由は。

A.3:ADRでは「高線量地域に避難したものなどは別途増額が考えられる」と申立事情を評価している。ただ、避難経路、避難場所がそれぞれ違うため申立人一律の増額とはならなかった。

 

Q.4:申立後、亡くなった方は対象外となるとの事だが、「同意書」提出後、亡くなった場合は対象となるのか。

A.4:東電との和解契約を結んだ時点が対象となるため、「同意書」提出後、亡くなった場合は対象とはならない。

 

Q.5:集団申立て当初の増額ではなく納得できない。「不同意」とした場合はどうなるのか。

A.5:和解案に東電が応じた場合、同意者のみで和解契約となるため、「不同意」とした場合は、個人的にADRに申立てすることになる。ただ、この和解案に「同意」し和解契約後、本件増額基準以外の事情(理由)による慰謝料の賠償は請求できるので、「同意」してもらいたい。

 

Q.6:和解案に東電が応じた場合、いつ頃和解契約となるのか。

A.6:ADRでは、「1万5千人以上もの集団申立てが初めてなので、生存確認作業などに時間がかかるため、早くとも夏頃(8月末)になるのではないか」と考えている。

 

以上が、説明会での主な質疑応答です。

 

 

 


 

お悔やみ情報」 

 

朝倉ハルヨさん96。浪江町赤宇木字手七郎284。通夜22日午後6時、告別式23日午前10時、ともにほうりん大山斎場(大玉村)。喪主次男正二さん

 

謹んでお悔やみ申し上げます。合掌   


 


ADR説明会の内容 その1

2014-05-20 18:35:46 | 日記

 

5月5日から6会場で7回開催された、浪江町ADR集団申立て説明会の内容をまとめましたので、今日と明日で報告します。

 

◎代理人の町が「和解案を受け入れる」と判断した理由

・和解案を受け入れず、例え裁判を提起しても長期になるうえ、同じように加算されるとは限らない。

・対象者が申立人となっているが、申立後すでに176人が亡くなっており、この方々は対象者から外れてしまう。長期化は避けたい。

・町がADRに行った確認事項(*資料1.3の①~④)により、受け入れても申立人には不利益は生じない。

・今回示された以上の増額を引き出すことは考えられない。

 

*資料1.3の①~④とは、町から申立人に送付されたA4両面の資料(和解案の面)です。

なお、資料紛失などで①~④が分からない場合、「資料なし」とコメント頂ければ、明日お知らせしたいと思います。


応急対策ではなく・・・

2014-05-19 18:24:52 | 日記

<福島民報あぶくま抄より> 

 沖縄県や鹿児島県奄美地方は梅雨入りした。県内の梅雨入りは平年、6月12日ごろだ。梅雨入りを「栗花落[ついり]」という。しとしとと雨が降る中、クリの花が咲き散る姿に由来する。
 原発事故の汚染水対策の一つ「地下水バイパス」の海洋放出は、梅雨入り前の21日にも始まる。経済産業省資源エネルギー庁は地下水の放射性物質濃度が排出基準を下回ったとした。最初は、約560トンを約2時間で放出する。原発敷地内の舗装と合わせ、1日に400トン発生している汚染水を3年半後に半減できると試算する。
 地下に氷の壁を作る「凍土遮水壁」に、待ったの声が掛かる。原子力規制委員会や米国の専門家は効果を疑問視する。計画を進めたい東電と経産省は説明が足りない。汚染水問題解決の切り札のはずだ。巨額の国費を使って準備してきた。なぜ今ごろ、是非の議論が始まるのか。遅過ぎる。県民の心の中に、疑問と不安の雨が降り続く。
 58年前のきょう科学技術庁が誕生した。同じ年、原子力委員会もできた。原子力行政は、あと2年で還暦となる。事故収束や原発再稼働、廃棄物など課題は山積みだ。どんよりした梅雨空のように、先は見えない。

( 2014/05/19 08:14カテゴリー:あぶくま抄

 

*沖縄などは既に梅雨入りしています。梅雨入りした地域に避難されている方の体調はいかがですか?。今日の福島市は晴れ、最高気温26度で過ごしやすい一日でした。

ところで、東電は15日、3号機の格納容器の損傷を遠隔操作のカメラを使って調べていたところ、格納容器から汚染水が外側に漏れている場所を見つけたとの報道がありました。汚染水の応急対策ではなく、一日も早い根本的対策をとってもらいたいものです。


タラちゃんに(-_-メ)

2014-05-18 18:58:34 | 日記

いつも、私の髪は妻にカットしてもらいます。

一昨日の事です。カットをお願いしたのですが、忙しいとのことで妻にはやってもらえず、近所にあるカットのみで1190円と安い床屋に。

「脇は短く、上は毛先を揃えるぐらいにしてください」とお願いしたところ、「はい、分かりました」と返事が。

最初に、バリカンで「もみあげ」から刈り上げたのですが・・・。「脇が短すぎーーーーー」。

コンデハ『タラチャン』ダベシタ」。

 

 


実証栽培

2014-05-17 21:29:25 | 日記

今日は午後から 、郡山でADRの説明会があり、所属委員会担当のため出席しました。担当課から出席者数を聞くのを忘れましたが、多くの方が出席していたと思います(会場の広さによって印象は違ってくるのですが)。いよいよ、明日の東京での開催が最終日です。

町から申立人には、「同意・不同意」の文書が届いています。もう役場に送付しましたか?

「同意する」(和解案を受け入る)ことによってなんら不利益は生じません。また、今回の和解案を受け入れたくないなどの理由により「同意しない」とした場合、今後ADR申し立てする場合は個人的に行うようになります。

ということは、当然、「同意〇〇」としたほうが良いと思うのですが・・・。

 

<福島民報ニュースより>

震災後、初の田植え 浪江 営農再開へ実証栽培

 

 東京電力福島第一原発事故により全町避難が続く浪江町で16日、4年ぶりに田植えが行われた。将来の営農再開に向けた実証栽培で、収穫後は町のイベントなどで振る舞う。
 同町酒田の松本清人さん(75)と半谷好啓さん(60)が、除染を終えたそれぞれ約50アールの田んぼにコシヒカリと天のつぶの苗を植えた。
 井上信治環境副大臣と浮島智子環境政務官が視察に訪れ、田植えを体験した。井上副大臣は「(田植えが再開して)うれしい半面、まだこれからという気持ちもある。除染と農地の再生を一体化して進めていきたい」と述べた。馬場有町長は「田植えを契機にますます復興に力を入れていく」と語った。
 収穫したコメは放射性物質検査を行い、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回れば、町が実施する風評被害対策イベントなどで提供する予定だ。

( 2014/05/17 10:59カテゴリー:主要

 

*「復興の動きを見える形にする」ことに、今年度は重点をおいています。

その一環として、「実証栽培」とはいえ田植えが行われたと思います。

水は、井戸水(地下水)から確保し、その水質は、当然検出限界値以下です。秋の収穫した米が、基準値を下回ればいいのですが・・・。