鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。

第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

鬱回想から超覚醒――この物語の「定番」が確立した第3話?

連載小説『アルフェリオン』、いよいよ「ハルスの邂逅」編の完結も近づき、次回の更新が待たれます。
ただし今回は、物語最初のコルダーユ編の最終話「覚醒、そのとき」(第3話)から、生成AI・DALL-E3の力を借りて、こんな印象的なシーンを画像化してみました。

第3話冒頭の切なくも美しい場面です。
それにしても、こんな繊細な一幕を感情豊かな描写で画像化できるとは……AI恐るべし、あぁ、人類!(苦笑)
主人公ルキアンの服装が設定的・考証的にはちょっと変ですが、雰囲気は十分に出ています。

女神セラス像のもとで絶望するルキアン。この回想が、初めての戦闘中に彼の脳裏に浮かびます。多数の敵を単機で相手にして、危機に陥るメイ。それなのにルキアンには何もできません。
そんな彼に、謎の声が語り掛けてきます。
物語の序盤ではまだ正体不明だったのですが、そう、声の主はもちろんリューヌです(あ、ネタバレが……)。

以下、二人の会話から。

 ――《あそこ》には、僕の探している《未来》はなかった。
 ――《ここ》ならきっと見付かるはずよ。あなたの《未来》を指し示してくれるものが。
 ――でも、僕にはどうすることもできないよ。
 ――そんなことはない。あなたが望めばいいの。ただ望めば……。
 ――望む?
 ――そう。大切な人たちを助けたいと心から祈りなさい。未来を取り戻したいと強く願いなさい。そして、自分にはそれができるのだと、まずあなた自身が信じるのです。

《あそこ》というのは、カルバ先生の研究所のことですね。間接的には、それ以前にルキアンのいたシーマー家のことも含んでいるかと思います。

ちなみに、ずっと後の「ワールトーア編」になってから、そのシーマー家に彼を託したのはマスター・ネリウスだったことが判明します。そのまた後に、幼年時代のルキアンがネリウスのもとで幸せに過ごしていた記憶がひととき蘇って……他方、ルキアンがその頃の記憶を封印され、ネリウスのことや姉らしき少女のことも完全に忘却し、たったひとり、シーマー家に預けられたことも明らかに。この一連の展開。切ないですよね。そして、そんな展開を承ける流れで、《聖体降喚(ロード)》の恐るべき真実が暴露され、ルキアンの出生(生成?)の秘密が知らされることに……。もう、脳髄振り回されそうな(苦笑)。

おっと、話が広がり過ぎました。先ほどの会話の「《ここ》ならきっと見付かるはずよ。あなたの《未来》を指し示してくれるものが」の《ここ》とは、飛空艦クレドールのことです。長らく本当の居場所を感じられなかったルキアンが、初めての居場所、クレドールとその仲間たちと出会います。彼らとメイを守るために、ルキアンがアルフェリオンの《ステリア》の力を初めて覚醒させ、ステリアン・グローバーで敵を壊滅させたのでした。

ちなみに、やむを得なかったとはいえステリアン・グローバーのあまりの破壊力に衝撃を受け、またそれによって多数の敵の命を瞬時に奪ってしまったことを後悔したルキアンは、御存じの通り、それからずっと第47話まで(!)この必殺技を使わないのです。次に使ったのは、《盾なるソルミナ》の作り出した夢幻の世界の中でした。ソルミナの化身に対して「容赦はしない」と怒ったルキアンが、闇の御子が本気で戦うときの黒髪・黒目モード(?)で、闇の紋章の魔法陣を何層も重ねて放った一撃でした。

ただ、それは幻の中での出来事であるため、現実世界の中では、ルキアンは第3話以来、まだ一度もステリアン・グローバーを使っていないことになります。ロボット戦闘物としては、それはそれでどうなのでしょうか(苦笑)。それに今は、ルキアンは御子の決め技である《天轟(イーラ)》を撃てるため、ステリアン・グローバーは必殺技としてはもはやあまり意味をもたないかも(?)……という、なんとも皮肉なお話。

実は設定的にいえば、ステリアン・グローバーというのは、《ステリア(霊的対消滅)》機関の力を使ってイーラを人工的に再現したシステムなのです(イーラの劣化コピー?)。何しろアルフェリオンの生みの親であるエインザール博士は、先代の闇の御子ですから。ルキアンが生身ではなくアルフェリオンに乗ってイーラを撃ったら、その威力はステリアン・グローバーをはるかに上回ります。もっとも、ルキアンが《人の子》との戦いで、つまり人間同士の戦いでそれを使うことは、まずないでしょうが。

色々と語って参りましたが、現在の「ハルスの邂逅」編でのルキアンは、先ほどの、初めて見つけた大切な「居場所」である飛空艦クレドールすら捨てて、もはや立ち去らざるを得なかった(「失踪」した)状態です。ここが物語の「底」かと思っても、さらに落ちて「底」があるという、悲惨な筋書きを辿ってハルス編に流れ着いたルキアンでした。

そのどん底の状態で、ただ一人頼れそうなシェフィーアさんのところに、もう、光に吸い寄せられる虫のようにふらふらと飛んでいこうとしていたルキアンでしたが……。そんなときに待ち構えていたのが、ヒロインなのに50数話も姿を見せず潜伏(?)していて、ここぞという時に現れたエレオノーアでした。そこからあの強引な展開でルキアンの心を奪い去っていったエレオノーア、別に狙ってやったわけではないでしょうが、考え方によっては、かなりあざといですね(笑)。シェフィーアさんが舞台裏で悔しがるのもわかります。

最近、ヒロインのエレオノーア関連の特集記事が多かったような印象があります。が、今回は主人公ルキアンの特集でした。こうして今までの物語の流れをみてみると、なんだかんだ言ってもルキアンからは目が離せませんね。

いつも『アルフェリオン』をご愛読いただき、感謝です。
ではまた!

コメント ( 0 ) | Trackback ( )

連載小説『アルフェリオン』をDALL-Eとさらに画像化してみた

ChatGPTと一体化した画像生成AI、DALL-E3(以下、ダリさん)。その凄さ、真価が、ここ数日、集中的に使い込んでいくうちに分かってきました。一応、日々の本業の方もありますので、私がダリさんと戯れる時間を捻出するためには、睡眠時間を削るしかありません(苦笑)。しかし面白いもので、脳内麻薬の分泌ゆえか何かは分かりませんが、本気で楽しんでいるときには、全然眠くならないのですよね。

これは、『アルフェリオン』の物語の転換点となる「ワールトーア編」の宣伝画像をダリさんに生成してもらったうえで、それに鏡海が色彩の調整加工をして、テキスト部分と統合させたものです。小説本編のうち、左側のテキスト部分に対応する内容を、右側の絵にしてもらったのです。見事に再現されています。

アリーオとエメレーアのロッタ姉弟が、あの過酷な事件が起こる前のワールトーア村で幸せに暮らしていた頃の話です。この場面は、とことん美しいのです。しかし、その後、彼らに降りかかる出来事を思えば、我ながら容赦なく残虐な展開にしたものです。そういった、一方で詩的で感傷的な部分と、他方で思わず胸が苦しくなりそうな救いようの無い部分とが……両者の交錯が、対比が、何と申しましょうか、心を揺さぶります。

アリーオ(弟)とエメレーア(姉)。この場面を、ダリさんはよくぞ描き出したものです。この後、《ロード(聖体降喚)》の結果、アリーオに該当するのがルキアンで、エメレーアに該当するのがあのキャラとなったとは……。どうしてあの人が?何の関連性も必然性もないのでは?という登場キャラが、ルキアンにとっての本来の「対になるアーカイブ」ですよね。その人物を特定するためのヒントは、すでに小説本編中に出ています。もっとも、その人を押しのけて、エレオノーアが先にアーカイブになったのですが。

ロッタ姉弟を待ち受けていた結果が、これです。
そして今、ルキアンが、失われた廃村ワールトーアをブレンネルと共に探検し、この二つの墓石を見つけ出しました。

ダリさん、こういうタッチの絵も生成できるのですね。ChatGTPを介して対話式に伝えると、絵柄や色彩の指定といった繊細な部分についても、こちらの意図をきめ細かく反映させることが可能です。

そして下記は「ワールトーア編」の縦型プロモ画像です。

ダリさんとHolaraさん、そして鏡海の合作ですね。

 ◇

さらに、ダリさんに飛空艦クレドールを改めて画像化してもらいました。

素敵すぎます。しかし、ここに至るまでには何度か再生成を繰り返しました。

これに対して、ダリさんが一番最初に生成したクレドールの画像は、下記の通りです(笑)。

ただ、帆船に羽根を付けただけだという話もありますが。


そこで次に生成してもらったのが、これです。

それはそれでよいのですが、いま一歩ですね。
そこで、話をもう少しSF風にしてもらうよう、こんな絵の再生成を願いました。

素晴らしい! だが、飛空艦というより、飛行機の側にかなり寄っている作りではないかと。
この先に再生成されたのが、先ほどの画像、繰り返しになりますが、これですね。

本ブログでは、以前から連載小説『アルフェリオン』の関連画像の公開を、生成AIのHolaraさんの力を借りて進めてきました。そこにいま、同じくAIのダリさんが新たに加わったことにより、これまでとは局面がひとつ変わりそうな勢いです。

本日も鏡海亭にお越しいただきありがとうございました。
明日もまたお待ちしています。

ではまた!

コメント ( 0 ) | Trackback ( )