今日はここ数年で一番勿体無い過ごし方をしてしまった
お母さんの家に泊まっていたので朝ごはんを二人で喫茶店で過ごす
俺がお母さんの家に泊まったときのいつものパターンだ
そこで人間の唯識について語り合う
ここ先、少しはは前述のとおりだ
その後ちょっちょ、麻雀がしたくなったのでゲームセンターに
500円ぐらい使う
その時にすぐ横にポップンミュージックという音ゲーがあり
恐らく一番難易度の低い曲をしている人をみて『初々しい』気分になった
ある程度こなれている自分にとってはあの感覚は忘れてしまっているのだ
帰り道にふとパン屋さんに行きたくなったので
パン・デ・ココという店でパンを買う
その時に俺に順番抜かしをしかけた横着なおばさんが居たのだが
「すいません、もう少しお待ちください」
と、その人を制していた
俺はこの人が好きだ
きっといい性格をしているに違いない、2番目ぐらいに
1番は誰かなどと、そんな事は無粋というものだろう
俺が顔で選ぶ人間だと思っているのか
家に着くと見知らぬ二台の車が、1台は駐車場、もう1台は玄関前においてある
そういえば家を出て行くときに「今日は2時ごろに客が来る」と言っていたのを思い出した
こういった客はちょくちょく来る
全て、友達ではなく大別すれば仕事仲間だ
俺が今日家を出た理由の1つがこれなのだが
顔を合わすとめんどくさい事になるので大抵出かける
もう1度ゲームセンターに行こうかと思ったが面倒くさいので止める
教室に入って時間を過ごすことにした
封が切られていないどでかい贈り物が置いてあった
中身が少し気になったが結局そのままにしておいた
それにしても最低な人間だな、贈り物の封を空けずに倉庫に入れるなんて考えられない
何も無いと暇なのでこの1000冊以上あるかと思われる中から本を探す
しかし、全く見当たらない
何故ならここにある本は全て、教育、社会、カウンセリング、そういった本しかない
お父さんが高校の教師をしていたときの毎年の卒業アルバムがあるがそんなものには興味が無い
でも確か、暇つぶしに読めるような本があった記憶はしていた
そうすると、見つけた
昔話集である
最初はこぶとりじいさん、かさじぞう、いっすんぼうし・・・と何となく覚えているものばかりだ
暫く読んでいると眠くなったのでそこで寝てしまった
勿論床など無いのでわけの分からないダンボールの上で
体は斜め45度、足は折りたたむ
普段こんな体勢で寝ることなどありえないだろう
目が覚める、今は何時かわからないがとりあえず眠いので続行
目が覚める、なんだかどんどん寒くなってきた
この季節にバイクで外に出かける用の防寒具なので体は何とかなった
また睡魔が訪れた
目が覚める、足が寒い、靴下だけではどうやら寒さを防げないらしい
このたて物は隙間が腐るほどあるのでかなり厳しい
もうあの人達は帰ったのか帰ってないのかどうでもよくなった、眠い
目が覚める、ようやく体を起こす
辺りは真っ暗だった、そのまま家に入ると既に6時だった
今日は何もしてない、なんにもしない一日だった
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携帯に電話がかかってきた
「そっちにいま○○○おる?」
お母さんからだった
実は今日の7時から会議があるらしい
それに俺のお父さんも出席する予定だった
今は7時30分
が、のんきにテレビを見ていた
「何やっとんじゃあああああああああああああ」
プチッ―――