最初は顔が余裕で出ていた村正も次第に跳ね始める
「ねえ、なんか深くなってない?」
「なってない」
俺は村正を誘導する、ついに150cmラインに到達した
「これ、ぶふっ、絶対、はっ、深くなって、はふー、るでしょ!」
と跳ねて、沈んでを繰り返しながら喋る
そろそろきつくなってきたのか俺の体にしがみ付いて高さの確保をする
だがこれでは俺が泳げないので村正を引っぺがしてスイーッと遠ざかる
気持ちがいい!
自分の体重が無いかのような半重力感(動くときの動作は恐ろしく摩擦があるので縦のみ)
仰向けになってぷかぷか浮いたら気持ちいいだろうなと
背中を水面に滑らせる
10秒も持たずに足から徐々に水中に引きずりこまれ
顔まで来るともう限界、立つか背泳ぎしかなくなるが
何も動かずに浮いていたいので腹立たしい
体脂肪率が何%を超えれば浮けるようになるのかが凄く気になった
とにかく出来ないことに挑戦しても仕方が無いので何をしようか考える
小学生の時によくやっていた「ビート板を水中に入れて足を乗せる」というのがあった
入り口に戻って緑色のビート板を持ってくる
「一人1つ」という注意書きが無ければ5個ぐらい掻っ攫っていたのだが
俺はビート板を水の中に入れて水中サーフィンみたいな格好になる
ビート板は俺の重さに耐え切れず水底に平行になり俺と板ばさみになる
(あれ・・・俺が重すぎる?)
昔は体重が軽かったせいか中々定着しなかったイメージがあったのだが
今となっては特に何も難しくなくなっていた
(つまらん)
必要が無くなったビート板を村正に渡して相手をさせる
次はあれだ、「水中で胡坐をかいて泳ぐ」という遊び
つまり足を使わずに腕だけで浮かなければいけない
これで50プールを横断しようと試みた、大よそ12.5mほどの距離だろう
最初の数Mはまだ動き出してから直ぐだったのであまり苦しくなかったのだが
5mを過ぎようというところから地獄が待っていた
そして、硬くなった体で胡坐をかいているのもあり足にも限界がきていた
足を乗せるだけの胡坐ではなく、足を完全に固定する胡坐だ
あれは体が硬くなると固定するのも不可能になる
結局7mほどで断念、これ以上続けると死が待っていたに違いない
こんな場所で俺はまだ死ぬわけにはいかない
描写はしていないが傍にずっとお父さんが居た、まあ無視だが
そしてまたすることが無くなったと思ったら休憩時間らしい
一斉に―とはいっても全員で20人程度だが―泳いでいた人たちが蜘蛛の子を散らすようにプールサイドに上がる
俺たち3人は屋根つきの椅子に座りにかかった
お父さんと村正はなにやら喋っていたが俺は適当に空を見たり下を見たりしていた
「それでは準備運動、ラジオ体操第1を始めます」
ちゃーんちゃんちゃらららら、ちゃーんちゃんちゃらららら、らららららららららるらるらー、てぃりりん
凄く、凄く懐かしいメロディーが俺の海馬を弄った
メロディーは100%覚えていたのだが体操の順番は
最初は分かる、が、その後の順番となるとうろ覚え以下だった
正確には
1.のびの運動
2.腕を振ってあしをまげのばす運動
3.腕をまわす運動
4.胸をそらす運動
5.からだを横にまげる運動
6.からだを前後にまげる運動
7.からだをねじる運動
8.腕を上下にのばす運動
9.からだを斜め下にまげ、胸をそらす運動
10.からだをまわす運動
11.両あしでとぶ運動
12.腕を振ってあしをまげのばす運動
13.深呼吸の運動
wikipedia参照
らしい、見ると「あーこれはあれやな」というのが分かるのだが
俺はずっと座りながらやっていた
べ、別にその・・・恥ずかしかったわけぢゃ・・・な・・・ないんだもん!
「プールサイドからの飛び込みは危険ですので絶対にしないでください」
というアナウンスが流れ解禁される
(・・・・そうはいかない、お前の好きなようにさせない)
ならば俺は最も安全な飛び込みをしようと試みた
「村正、こうやって入るんやで」
俺はダイバーが船から海に突入するように体を丸めながら背中からプールに入った
ばっしゃーーーんと水しぶきを上げていただろうが、誰も止めに来なかった
そして村正は俺の真似をせずに普通に入った
自分でやっといてなんだが、少しだけやりすぎ感が後を引いたが
そんなもん1分も経てば忘れていた
これでも俺はスクーバダイビングのライセンスを15歳で取ったんだぞ!
免許取ってから1度も入ってないし、全く覚えてないからまた取り直しだろうけどね・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――
さっき本屋さんに行ってそろそろ入荷しているかと思った本がまだ無い
2週間ほど前からどの本屋、古本屋に行っても見つからない本があった
近所の宮脇書店という店にだけ全巻揃っているのだが、何故か15巻だけが入荷しない
14までは全部読んで続きが死ぬほど見たいのになんで15だけねーの?
と思って遂に店員に俺は聞いてみた
「すいません、これの15巻がだいぶ前から無いんですけど、入荷できないですかね?」
と、そうすると一人は本棚の下にある引き出しを確認しに行った
そんなもんは俺がとっくに確認してるっちゅうねん!
もう一人はパソコンでなにやら操作をしている
暫くすると3日後に入荷するからそれの予約が出来るという
本屋さんって注文できるんだねーっていう・・・・あれ・・・今更だった?
俺昔から店員と喋るの苦手なんだよ、、、なんでって恥ずかしいからに決まってるじゃないか
だからあそこの電気店でだって・・・いえ、何でもないです。
「ねえ、なんか深くなってない?」
「なってない」
俺は村正を誘導する、ついに150cmラインに到達した
「これ、ぶふっ、絶対、はっ、深くなって、はふー、るでしょ!」
と跳ねて、沈んでを繰り返しながら喋る
そろそろきつくなってきたのか俺の体にしがみ付いて高さの確保をする
だがこれでは俺が泳げないので村正を引っぺがしてスイーッと遠ざかる
気持ちがいい!
自分の体重が無いかのような半重力感(動くときの動作は恐ろしく摩擦があるので縦のみ)
仰向けになってぷかぷか浮いたら気持ちいいだろうなと
背中を水面に滑らせる
10秒も持たずに足から徐々に水中に引きずりこまれ
顔まで来るともう限界、立つか背泳ぎしかなくなるが
何も動かずに浮いていたいので腹立たしい
体脂肪率が何%を超えれば浮けるようになるのかが凄く気になった
とにかく出来ないことに挑戦しても仕方が無いので何をしようか考える
小学生の時によくやっていた「ビート板を水中に入れて足を乗せる」というのがあった
入り口に戻って緑色のビート板を持ってくる
「一人1つ」という注意書きが無ければ5個ぐらい掻っ攫っていたのだが
俺はビート板を水の中に入れて水中サーフィンみたいな格好になる
ビート板は俺の重さに耐え切れず水底に平行になり俺と板ばさみになる
(あれ・・・俺が重すぎる?)
昔は体重が軽かったせいか中々定着しなかったイメージがあったのだが
今となっては特に何も難しくなくなっていた
(つまらん)
必要が無くなったビート板を村正に渡して相手をさせる
次はあれだ、「水中で胡坐をかいて泳ぐ」という遊び
つまり足を使わずに腕だけで浮かなければいけない
これで50プールを横断しようと試みた、大よそ12.5mほどの距離だろう
最初の数Mはまだ動き出してから直ぐだったのであまり苦しくなかったのだが
5mを過ぎようというところから地獄が待っていた
そして、硬くなった体で胡坐をかいているのもあり足にも限界がきていた
足を乗せるだけの胡坐ではなく、足を完全に固定する胡坐だ
あれは体が硬くなると固定するのも不可能になる
結局7mほどで断念、これ以上続けると死が待っていたに違いない
こんな場所で俺はまだ死ぬわけにはいかない
描写はしていないが傍にずっとお父さんが居た、まあ無視だが
そしてまたすることが無くなったと思ったら休憩時間らしい
一斉に―とはいっても全員で20人程度だが―泳いでいた人たちが蜘蛛の子を散らすようにプールサイドに上がる
俺たち3人は屋根つきの椅子に座りにかかった
お父さんと村正はなにやら喋っていたが俺は適当に空を見たり下を見たりしていた
「それでは準備運動、ラジオ体操第1を始めます」
ちゃーんちゃんちゃらららら、ちゃーんちゃんちゃらららら、らららららららららるらるらー、てぃりりん
凄く、凄く懐かしいメロディーが俺の海馬を弄った
メロディーは100%覚えていたのだが体操の順番は
最初は分かる、が、その後の順番となるとうろ覚え以下だった
正確には
1.のびの運動
2.腕を振ってあしをまげのばす運動
3.腕をまわす運動
4.胸をそらす運動
5.からだを横にまげる運動
6.からだを前後にまげる運動
7.からだをねじる運動
8.腕を上下にのばす運動
9.からだを斜め下にまげ、胸をそらす運動
10.からだをまわす運動
11.両あしでとぶ運動
12.腕を振ってあしをまげのばす運動
13.深呼吸の運動
wikipedia参照
らしい、見ると「あーこれはあれやな」というのが分かるのだが
俺はずっと座りながらやっていた
べ、別にその・・・恥ずかしかったわけぢゃ・・・な・・・ないんだもん!
「プールサイドからの飛び込みは危険ですので絶対にしないでください」
というアナウンスが流れ解禁される
(・・・・そうはいかない、お前の好きなようにさせない)
ならば俺は最も安全な飛び込みをしようと試みた
「村正、こうやって入るんやで」
俺はダイバーが船から海に突入するように体を丸めながら背中からプールに入った
ばっしゃーーーんと水しぶきを上げていただろうが、誰も止めに来なかった
そして村正は俺の真似をせずに普通に入った
自分でやっといてなんだが、少しだけやりすぎ感が後を引いたが
そんなもん1分も経てば忘れていた
これでも俺はスクーバダイビングのライセンスを15歳で取ったんだぞ!
免許取ってから1度も入ってないし、全く覚えてないからまた取り直しだろうけどね・・・
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さっき本屋さんに行ってそろそろ入荷しているかと思った本がまだ無い
2週間ほど前からどの本屋、古本屋に行っても見つからない本があった
近所の宮脇書店という店にだけ全巻揃っているのだが、何故か15巻だけが入荷しない
14までは全部読んで続きが死ぬほど見たいのになんで15だけねーの?
と思って遂に店員に俺は聞いてみた
「すいません、これの15巻がだいぶ前から無いんですけど、入荷できないですかね?」
と、そうすると一人は本棚の下にある引き出しを確認しに行った
そんなもんは俺がとっくに確認してるっちゅうねん!
もう一人はパソコンでなにやら操作をしている
暫くすると3日後に入荷するからそれの予約が出来るという
本屋さんって注文できるんだねーっていう・・・・あれ・・・今更だった?
俺昔から店員と喋るの苦手なんだよ、、、なんでって恥ずかしいからに決まってるじゃないか
だからあそこの電気店でだって・・・いえ、何でもないです。
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