うだるような暑さが続いているε=( ̄。 ̄;)
夫が毎日かなりの日焼けをして帰ってくるので、外の撮影が多いのか訊いたら「いや半々だ」と言っていた。
でも辛いのは日差しや暑さというより、とにかくマスクだと言っていた。
エアコンの効いた室内でデスクワークをしているわけでない、重い機材を扱いながらの肉体労働をしている人たちはマスクを半分ずり落としながらふうふう言っている。
そうしないと早朝から深夜までの過酷な作業は、息がもたないのだと言う。
(ちなみに撮影は、室内でも本番中エアコンは切ります。無駄な音が入らないため)
汗をかいても外すことを許されずに、吹き出物ができても治らないとボヤきながら、現場はもうこんなものはいいだろうと思っている。
でもマスクをさせるのは現場ではなくて、エアコンの効いた室内にいる「自分の立場上、ここで感染者を出すわけにいかないと必死な偉い人」で、
現場の人間だって同じく「自分が感染者になるわけにはいかない」と必死なのである。
「検査で陽性者が出たらどうなるの?」と訊いたら
「隔離。で、撮影はそこで止まるんじゃないかな。実際××(ドラマの名前)はそれでストップしちゃったんだから」
だから、誰も逆らわないビクビクした空気が出来上がっているのだという。
もうムチャクチャな話なんだけど、
「お前の言う理屈は正しくてそうかもしれないけど、世の中は全然違う。組織で働いてない奴にはわからないんだよ」
と一蹴された。
そう言われれば返す言葉はなくて、私は常識もわかっていない世間知らずな主婦になっている。
Sアンチがよくいう言葉に「Sの常識は世間の非常識」というのがあった。
おかしいと思った時は「世間」とか「常識」というぶれない軸があった。
が、「コロナ禍の常識が、世間の非常識」ではなく、それはもう世間の常識になってしまった。
「世間」とか「常識」という砦が壊れたら、個人で正気を保つのは暑さ以上に大変である。