「裸の王様」では「この洋服はバカには見えません」と言われたそうだけど
私もコロナ騒動でいろんな「バカにはわからないを」経験した。
私の今までの経験と知識では「風邪をひいている人は学校や仕事を休んで、元気な人は出席する」のが当たり前だった。
それが「風邪をひいてない人もひかないために休みましょう」と言われて、これが「瞬く間に」常識的なことになってしまった。
そして何十年間の自分の経験と常識が、あっさり非常識になった。
いや実際に、身の回りの人がバタバタと倒れているような惨状だったらそりゃ解りますよ。
でもそうじゃなかった。皆ピンピンしていた。
言われた途端、本当に意味が解らずポカン?とした。
これは3ヵ月考えてもわからなかった。
今までは、風邪をひいてゲホゲホ咳き込んでいる人が「人にうつさないように」と言われていた。
それが突然「無症状でもウイルスを撒き散らします」と言われてまたまたポカーン?だった。
「無症状でも風邪」って何?
風邪ひいてるの?ひいてないの、どっち?
でもあの人もこの人も一瞬で変わった。
「私は無症状なだけで、うつさないように気をひきしめて人と接しています」 なんてわけのわからないことを言い出して、それを聞いた人も「良識あるわねえ」とニコニコして頷き合っている。
アタマおかしいんじゃないかと思ったけど、うっかりそんなこと言おうもんならこちらが極悪人みたいになってしまった。
誰が何と言おうとワタシはこう思う、なーんて誰でも気軽に口にするけどさ。
本当に、本当にですよ?
例えば1+1=2ということでさえ、自分以外の全員から、あの人からもこの人からも、来る日も来る日も否定されたら、それを断固言い切れるだろうか。
私は何とか言い切ったけど、自分の確信なんてなかなか危ういもんだと思ったね。