もう5年ほど前になるのか、ホームセンターのケーヨーデイツーで求めたものである。当初は鉢植えで楽しみ、坪庭を整地した折りに地植えにしたのだと思う。
結構長い付き合いだが、時期を違えることなく花穂を立ち上げてくれる。地味な花だが、ちょうど花が少なくなる時期にひょっこりと顔を出す。気配りの行き届いた花なのである。
さて、表題の件である。小さな花を付けてくれたコマクサ<丹頂>の脇に、キタヤマオウレンを移植した。
もっと離して植えればよかろうにと苦言を呈する方も少なからずいらっしゃると思うが、手前の空き地と思しき辺りにはミッションをまっとうした春の妖精たちが眠っている。まぁ、とにかく猫の額であるがゆえに、移植の場所には往生するわけだ。
ニリンソウの花後、いく分株を整理した。その場所に(コマクサの左斜め上)、いま、やはり今春鉢植えで楽しんだイワカガミダマシを移植した。
イワカガミダマシの右上には、猫の額に仮住まいして数年となる八重咲きカナダケシ・サンギナリアが1茎、顔を見せている。残念ながら、今年の花は見ることなく終わってしまったのだが、彼女にも、彼女なりの都合があったのだろう。
坪庭に手を入れた折り、石で区切り、三段に設えた。上段には八重咲きタマノカンザシを中心にその他の野草、中段には上述したイワカガミダマシや八重咲きカナダケシ、ヒメシャガ等々を配し、下段にイワウチワを移植した。この三段目には、同時期に購入したサンインシロカネソウやアズマシロカネソウをすでに移植してある。
これで、今春、新たに購入した山野草をあらかた地植えとしたわけだ。
何を企んでいるかって? え~っと、ベランダの鉢をなるべく少なくしたわけだが、これで新しい山野草が欲しくなった折りに、「ほら、ベランダの花台がスカスカでしょ!」なんて、家内へおねだりしやすくなるでしょ 笑
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