うだるような暑さが続く猫の額、灼熱の太陽光などに負けてたまるかとばかりにシキンカラマツが開花し始めている。
何度も申し上げるが、薄い赤紫の萼片と鮮烈な黄色のしべとのコントラストが実に美しい。夏はまだ始まったばかり。そう、シキンカラマツのように、暑さなんぞ、物ともせずに乗り切らないといけないね。
いまだ青並葉木立紫覆輪星咲&団十郎もどき(?)だけなのだが・・・・・・。
猫の額の変化朝顔は、いまだ青並葉木立紫覆輪星咲と団十郎もどき(?)との二種だけがほころぶばかり、代り映えしないのである。
こじんまりと纏まった青並葉木立紫覆輪星咲は、場所も取らず育てやすい。猫の額には打ってつけの朝顔である。
荒事の創始者として、江戸歌舞伎に名を馳せたのが初代市川団十郎である。
我が家団十郎もどき(?)も、一様におさまることなく、咲くごとにさまざまな姿を見せてくれる。なかなかの荒事師なのである。
4月29日に4本ほどの小さな新葉を発見し、5月21日にはあまりにも弱弱しい花茎が伸びてきていた。
5月28日にはユニークな形状の花が開花し、後を追って二輪目もほころんだ。
もう花が終わったので、4本の茎の葉が枯れるのを眺めるばかりかと思っていた。
その通りに、1本の茎が朽ちるとともに倒壊し、乾涸びてきたのだが、なんと、その後を襲うように新しい茎がニョキっと顔を出し始めているではないか。そう、あまりにも短い梅雨が足早に過ぎ去り、灼熱の太陽光が容赦なく地上に降り注ぐ7月の末だというのにである。
「仇花」という言葉がある。「咲いても実を結ばない花。むだばな。」という意味だが、これは無駄な新葉、「仇葉」なのか。本来の生育環境からはかけ離れた炎天のなか、何故コマクサは新葉を萌したのだろうと不思議に思う。
5月頃、一斉に咲き出したゲンペイシモツケだったが、花後、だいぶ選定を施した。
目論み通りに、このところ二番花が咲き出している。
猫の額では相変わらず花日照りが続いているのだが、炎天の小庭に、ピンクやホワイトの花がほんの少し彩を添えている様は実にいいものなのである。
最近、とんと目にしなくなったもの、真っ赤なコンクリート製のポスト、早朝の常磐線などで目にした大きな行李を背負った担ぎ屋さん、酢卵、蝿取り紙、・・・・・・、etc. 数え上げればきりがない。
そう、このハエドクソウは有毒植物で、この根などをすりおろしたり、煮詰めたりして蝿取り紙が作られていたのだとか(都市伝説の類か?)。だからハエドクソウなんて名前になったのかな?
はて、ハエドクソウは蝿取り紙が考案される前から存在していたのであろうし、蝿取り紙考案前は何と呼ばれていたのであろうか? こんなこと考えだすと、今夜もまた眠れなくなっちゃいそうだなぁ~。
うっ、棘刺が見られる。そう、トゲがあるのだ。この葉の形状、そして、各所にトゲとくれば、キイチゴの仲間か?
すぐ近くのHの森には、季節ともなればクサイチゴが蔓延る。もちろん、いくら僕が酔狂でも、こればかりは移植しようとは思わない。天の恵みか?
変化朝顔<青並葉木立紫覆輪星咲>の蒴果である。来年につながりそうである。
ただ、まだほかの朝顔が咲いていないので交配はしていない。それにしても、大振りの立派な果実であることよ。
アケボノソウである。数年前のこぼれ種が発芽し、育ったものと思われる。
実は、昨年も数本が発芽し、この程度までは順調の育ってくれていた。ところがである、あの灼熱の8月が訪れると、下部の葉より茶枯れていき、結局☆彡となってしまったのである。
体感では、昨年を遥かに上回るほどの炎天の日が続いている。あまり期待はせずに、静かに行く末を見守っていくことにしよう。
花びらが三枚であったり、四枚であったりしたあの白色のキキョウである。
また、つぼみを精一杯膨らませ、いまにもほころぼうとしている。これは、いま見る限り、正統派のキキョウ、五弁のキキョウのようだ。
当地方に限ったことではないようだが、今日も猛暑日である。
日々こんな状況が続いている。花ばかりでなく、ヒト属さえ乾涸びてしまいそうなのだ。
さて、シキンカラマツのことなのだが、いまだ時至らずといったところか。
花茎は二本ほど上がっている。まだ若過ぎるのか、つぼみの数はあまり多くはない。
薄紫の萼片と、レモンイエローのしべとを脳裏に浮かべ、早く咲けよと檄を飛ばす。
自由奔放と言えば聞こえはいいが、まったく無軌道な咲き方なのである。
花色は団十郎と言ってもいいようだが、その形たるや不揃いで整っておらず、似ても似つかぬ姿と言っていいだろう。
変化朝顔では、10㎝を越えるモノを「大輪」と呼ぶ。ちなみに、5~7㎝程度が「中輪」で、これより小さなモノは「小輪」と呼ぶ。
画像の花茎は10㎝を越えるので、大輪と呼んでも差し支えはない。そう、この状態で咲いてくれれば「団十郎」なのだろうが、乱れて咲いちゃうから「団十郎もどき(?)」だなんて揶揄されることになる 笑
高山性の山野草は荷が重い。特に、午前7時を前にして30度を突破し、午前中には35度にもなろうかという昨今、とてもじゃないが夏越しなど出来ようはずがないではないか。
そこへいくと、ホトトギスの仲間はまだまだ荷が軽いように思う。
とは言え、チャボホトトギスを一年で☆彡にしてしまったり、スミレイワギリソウを二年ほどで枯らしてしまうほどの凡庸な園芸愛好家には、天候のせいにするまでもなく技量の乏しさ故との自覚がないようである。
まぁ、晩夏ともなればシロバナホトトギスやらキバナホトトギスも咲くことだろう。もちろん、長年、猫の額に仮住まいを決め込んでいるあのホトトギスもちらほらと咲き始めるに違いない。高望みせず、身の丈に合った山野草との共生を楽しむに及はないと思う昨今なのである。
糸のごとく、ことのほか幅の狭い舌状花に驚く。毛に包まれ、幾重にも連なる総苞片も印象深い。
尾瀬では、黄の絨毯のごとく咲き誇るという。その様を瞼に浮かべながら、たった一輪咲いたオゼミズギクを撮っている。
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注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
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注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
団十郎朝顔は、次のような要件を備えているとされている
黄蝉葉 栗皮茶 丸咲 大輪(きせみば くりかわちゃ まるざき たいりん:通称<団十郎>)
黄緑色に変化した蝉葉(葉の形)で、花色は栗の実の皮のような黒みがかった赤褐色を呈す。
花の形は野生型標準形で変異が無い丸咲きの大輪系を市川団十郎好みの色にちなんで団十郎と命名された。
この団十郎もどき(?)は、2022年8月29日、隣の藪で発見した。その時の日記が残されている。
それから足掛け三年目となるのだが、この個体は昨年使用していたプランターから芽生えたモノを小さな鉢に取ったものである。そう、こぼれ種からの発芽なのだ。
猫の額の団十郎もどき(?)は丸咲きだけにとどまらず、切れたり、裂けたり、裏返ったり、丸まったりと一様ではない。そう、いろいろな形状を示すのだ。だから<丸咲き>という要件から外れるため、<団十郎もどき(?)>と名乗っている。
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注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
青並葉木立紫覆輪星咲が、毎日一輪、二輪と咲いている。相変わらず草丈は伸びぬままだが、それでもやっと30㎝に届こうかというくらいかな。
木立の矮小種、猫の額にはお似合いの変化朝顔と言える。