9月25日、魚沼の里からホテルへと急ぐ。ありゃ、ナビの通り車を転がしていると、どうも高速ではなく、下道を進んでいるようだ。それでも到着時間は14:30程と出ている。チェックインは15:00からだから、まぁ、このまま下道を行こう。
予定通り到着したが、すでに多くの人々がチェックインを待っていた。危うし、貸し切り湯。
15時まぎわ、順次チェックインが始まり、10番目くらいに無事チェックイン。さて、貸し切り湯争奪レースの始まりだ。
ご覧の通り、三つあるうちの檜風呂をゲット、やっと人心地がついた思いで湯沢の湯を堪能する。
半露天と言うのだろうか、上部が開け放たれた作りとなっており解放感もある。外を眺めると、なにやらチューブ状の構造物が斜面に中途半端に伸びている。導水管じゃなし、ナニモノなのであろうか? Gレンズで検索してみると、「ドーム型スノーエスカレータ」に酷似していると思うのだが、確証は得られない。う~んっ、何なんだろう?
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上記イラストは「魚沼の里」のホームページより引用。
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上記イラストは「魚沼の里」のホームページより引用。
25日夕刻、湯浴みの後は夕食の膳が待っている。けっこう品数も多く、久保田や鶴齢、そして、芋焼酎が進む。もちろん、酒量が増えるとともに瞼が重くなるのは自然の摂理というもの。なんと、20時過ぎにはあえなくベッドにもぐりこむ仕儀となった。
何度も寝返りを打ち、のたうち回って朝を迎える。けっこう暑くて寝苦しかったのだ。まだ4時30分である。外も薄暗い。連れ合いももぞもぞと起き出した。そうだ、貸し切り湯へ行こう。この時間であればきっと空いていることだろう。それが終わったらブラ散歩だ。
あらかじめ調べておいた滝沢公園にでも行ってみよう。ホテルから徒歩で20分とかからない。親水公園的なイメージだというが想像の域を出ない。さて、どんな出会いがあるだろうか。
小一時間ほどのブラ散歩であったが、まだまだ載せきれないほどの秋の野草に出逢えた(なぜ載せないのか? 焦ってピンボケが多かったのだよ 汗)。ほんの少しの満足感を胸にホテルへの道を急ぎ辿る。そう、朝食なのだよ。さて、何を食わせていただけるのか? はい~、もはや花より団子モードなのである。
今日の予定? まず、「外山康雄・野の花館」へ赴き、その後「道の駅南魚沼」でお土産を買おうと思っている。う~んっ、せっかくだからへぎそばも食っておきたいなぁ~。
いくら足が不自由だとは家にばかりいてはきぶっせいだろうと思い、久方ぶりに旅に連れ出そうと思った。
何処がいいか? あまり遠距離では僕の方も参ってしまう。せいぜい200㎞圏内か。もちろん、温泉はマストアイテムである。さらに、ユニバーサルタイプで、温泉掛け流し風呂付きの部屋が望ましい。いや、贅沢したいわけではない。そう、介護しながら入湯しなければならないため、男女別の大浴場という選択肢は却下なのだ。欲を言えば、当然、それなりのお値段になってしまう。年金生活の身にとってご予算がもっとも重要なアイテムだ。
距離的には、新潟県の湯沢町がよいだろう。しかし、温泉掛け流し風呂付の部屋で、ユニバーサルタイプという要件がなかなか見当たらない。あちらを立てれば、こちらが立たずという陥穽にはまってしまう。「温泉掛け流し風呂付の部屋」が空いてはいても、客室がユニバーサルタイプではない。ユニバーサルタイプの部屋が空いてはいても、「温泉掛け流し風呂付の部屋」ではない。堂々巡りの末、いつもの石和にするかとあきらめかけたとき、ユニバーサルタイプの部屋で「貸し切り湯」がいくつかある宿を発見した。これならそれぞれのピースを組み合わせれば、ジグソーパズルの完成だ。
今回のテーマは、「秋の野草を探しに、トンネルを抜けて魚沼の里を目指す」というもの。そう、もう一つのピースは「秋の野草」なのである。さて、どんな野草に出逢えるのか、期待を胸にKカーを始動させた。
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上記イラストは「魚沼の里」のホームページより引用。
はて、いきなり登場した「魚沼の里」とは何であろうか?
新潟県魚沼にある「魚沼の里」とは、清酒・八海山で知られる八海醸造株式会社が運営する工場や会社があり、2013年頃から随時関連施設がオープンしている。いわば「食とお酒のテーマパーク」とでも言えばいいのであろうか。魚沼の里のホームページには次のようにある。
『霊峰・八海山の麓、南魚沼市長森の一角にあるのどかな里山には、清酒八海山を製造する第二浩和蔵を中心に、カフェや売店、キッチン雑貨店等を併設した「八海山雪室」、「そば屋長森」、菓子処「さとや」、「つつみや 八蔵」など心安らぐスポットが点在しています。』
左党の方であれば、八海山の名を知らぬということがないほどに人口に膾炙した酒である。もちろん、この日はハンドルを握っているため、口へ運ぶという訳にはいかない。
せいぜいこの地で命をつなぐ野の花を撮ることにしよう。
8時過ぎに狭山を出、関越に乗る。駒寄PAまでは三車線なのだが、ホームポジションはセンター。左車線は合流があるのでうざったい。追い越し車線(右車線)は、レースをしている訳ではないので滅多に使うことはない。途中、赤城高原SAにてのんびりと休憩する。再度、本車線に戻り、六日町ICを目指す。魚沼の里は六日町ICで降り、さらに車で20分ほどだ。
11時過ぎ、魚沼の里に着く。そそくさと下車して「そば屋長森」へと向かう。まずは、花より団子である。そう、そう、とれ立ての新米を炊いた塩むすびがあるとのおすすめに従いオプションで1個付けてもらった。ここは魚沼、ましてや新米、まずかろうはずがない。
館から館へと巡り、今夜の宿で喉を潤す酒とか、土産物などを物色する。
あっ、カフェの「雪室コーヒーはなかなか美味いよ。
我が家のフジバカマは、依然として粟粒のままである。そう言えば、ススキにしてからがまださほど目立った立ち姿を見せていない。
トンネルを抜けると、秋色が深まるのが早いのだろうか。
さて、さて、里山での遊弋はこれくらいにして、そろそろ宿へと向かおうか。な~に、ここからなら宿への道中は数十分足らず、ゆるり、ゆるりと参るとしよう。
この数日、朝夕に肌寒ささえ感じる。おい、おい、やっと秋なのかい。あまりにも唐突な秋の訪れなのかい。
花日照りが続いて撮るモノさえなく、だいぶ休んでしまったが、季節の移ろいとともにアカバナオケラはよりその色を濃くし、カリガネソウの青紫が秋の幕開けを告げているかのよう。さぁ、秋の草花をたくさん撮るぞ!
昨年贖った株は羽衣を除いて潰えてしまった。いま我が家には、昨年の綿毛から育ったフジバカマ、シロフジバカマが、粟粒のようなつぼみを見せている。
なかなか色付かないなぁ~、などとぼやいていたが、朝夕の肌寒さに驚いたのか、色が差してきた。まだまだ若いからか、その色は本来の紅紫色とは異なり、中紅花(なかくれない)に似て爽やかに過ぎるほどである。
ドライフラワーにするとより芳香を放つとか。今年はチャレンジしてみようと思う。
ホトトギスは強いという。そのホトトギスでさえ、今年の夏は茶枯れて倒壊したものが多かった。
残ったモノたちが秋の日差しを浴びて、歓喜の旋律を奏でている。開花ともなれば、白のセレナーデが流れてきやしないだろうか。
相変わらず、花日照りにあえいでいる。どうにかならぬものかと、朝早く家を出て平野の森の辺りをブラ散歩してみた。
ツリガネニンジンが咲いていた東側の林縁を覗いてみよう。もちろん、遠目から見ても、すでにツリガネニンジンは花を終え、茎さえも横たえて土に帰ろうとしていた。
その時、白い花穂が揺らめいた。近寄ってカメラを構える。ツルボのようだが、薄紫系ではない。う~んっ、これがシロバナツルボであろうか?
我が家には標準的なツルボが仮住まいしているが、まだ花を確認していなかった。帰宅後確認してみると、かなり大きく育ったハゴロモフジバカマの株元で、3本ほどの花茎を出し、日の光を盗むかのように身をよじらせて咲いていた。
この時期、林縁に顔を見せるいくつかの草本である。まったくの自然由来ではなく、なかには人の手になるモノたちもいるのだろう。
朝夕、いく分かは過ごしやすくなったとはいえ、いまだに真夏日をゆうに超える日が続く。端境期を飾る花たちには出会えたが、秋の花たちの気配はまだない。
猫の額では、タニガワコンギクがこのひと夏中、ぽつぽつと咲いていた。盛期はこれからなのだろう。
カリガネソウは8月頃から咲くのだが、今年はまだ固いつぼみを見せるばかり。炎暑を敬遠したのかな。
7月頃までは順調に育っていたレンゲショウマやキレンゲショウマは、酷暑に耐えきれず、あえなく潰えてしまった。今年こそ咲くのではと思われたアケボノソウも、いまはもう茶枯れてしまっている。
来年は、草本の構成を大幅に見直さなければならない。いく分かでも暑さに強い山野草(?)を、いまから物色しておこうと思う。
6月から咲いているキキョウ<白>、切り戻し、切り戻ししながら何度も咲いてくれていた。
一時、つぼみも付けずに大人しくなり、咲くことを諦めたかに見えたが、また咲いてくれた。頑張り過ぎじゃないかえ。
いつもは8月中に開花していたように思うのだが、9月も半ばになろうかという時期にやっと開化を見た。
う~んっ、花も少ない感じだな。数えるほどしかつけていない。ちょっと伸ばしてみようと思い、大きな鉢に植え替えた。まさか、そんなことが影響しているとは思えないのだが、使いまわした用土が災いしたかな。
フジバカマやハギ(江戸絞り)、そして、ホトトギスなどにも秋の気配が漂い始めている。
江戸絞りも綻んだとは言え、まだまだほんの一枝の魁に過ぎない。
猛暑日の域までは達していないが、とうに真夏日はクリアし、庭での作業は困難を極める。まだまだ一足飛びに秋の花々が登場とはいかないようだ。