CO・OPへの買い物の道すがら、目についた紅葉を撮ってみた。
山里の紅葉とはほんの少し異なる佇まいを見せる市街地の紅葉は、それでも黄に染まり、赤を纏いながら、このひととせを閉じようとしていた。
紅葉の見頃(日数)がだんだんと短くなっているという。さらに、温暖化の影響からか、色づく時期も遅れる傾向にあり、12月以降にずれ込む傾向が散見されるとか。そう、秋の風情とやらは、遅れてやって来て、あっという間に通り過ぎてしまう。日本の四季はどこに行ってしまうのだろう。
「また、来年会おうね!」との言葉とともに、桔梗色、白色、桃色と、三種のキキョウの枯れ果てた茎を刈り取った。
「用土が露わとなり、さっぱりとしてしまったな!」--そう思っていたのだが、青々とした葉が萌出し、あろうことかつぼみさえつけ始めた。
そのつぼみが12月23日にパカーンと弾けた。あとは一気呵成に開花の運びとなる。向寒の候、季節に抗うキキョウの花一輪、此処に在り!
気がつくと咲いている。あれっ、随分前にも咲いていたよね。
まぁ、花の少ない時期だけに、健気に咲く姿にほっこりするね。
ミヤマクワガタミ、ミヤマヤマハナシノブ、今春播種したものだが、播いた時期がまずかったのか花はつけなかった。
11月下旬、いずれもが青々としてこれから冬を迎えようかという姿ではない。確か、ミヤマクワガタミも、ミヤマヤマハナシノブも落葉性だと思うのだが・・・・・・。
ユキワリイチゲも、ここに来て幼い葉を増やし始めている。それにしても、地味な葉だことよ。一輪でも花をつけてくれれば、そんな印象も払拭できるのだが。
「いつになったら咲くのだろう?」
雨上がりの朝のことである。この日も、室内から、遠目で見ながら猜疑の視線を投げかけていた。
一般的な花期は、9~11月とされている。もう、その11月も終わりに近い。
「このまま、咲かずに朽ちてしまうのか?」--不信感が、心の中で徐々に膨らんでいく。
雨も上がったことなので、一応、カメラを片手に坪庭に出てみた。
近寄ってみる。凝視すると、赤紫色の細いテープのような花びらが、くるくると捩れ合いながら咲いていた。その長さは1㎝ほど、2㎝には足りないであろう。あまりにも小さい五弁花のようである。花びらの色とも相まって、一所懸命に咲いているのに気付いてあげることができなかったのだ。そう、それほどに目立たない、小さな花なのであった。
余談だが、異称は「吉野草」という。奈良の吉野山近辺で多く見られたからとのことだが、こちらの方が日本の固有種で一属一種のこの植物には相応しい名前のように思えるのだが・・・・・・。
これも、ヤツデ。いや、元祖ヤツデというべきか(?)。上述したクサヤツデの命名の由来が、その葉がこの木本のヤツデの葉に似ているからという説もある。
この時期、枝先に白い放射状の丸い複合花序を付ける。いや、よく見ると、意外に愛らしい花なのである。
ほぼほぼ同時期に、何度も何度も投稿してしつこいかもしれないが、いま、一番安心して見ていられる花木がこれ、ヤブコウジの実なのだよ。
何度となく小さな木本の花木を買い求め、秋の実を愛でたいものと思っていた。ところが、その野望(?)はことごとく水泡に帰し、一度たりとも上手くいった試しがなかった。う~んっ、やはりへたっぴーなのだろうね。
そして、昨年購入したヤブコウジが朱い実を蓄えたまま順調に年を越し、今年こそ花を見て、やがてはそれが実となり、などと思っていたのだが、ある朝、その朱き実が一粒残さず消え去っていたのである。鳥にでもやられたか? 嫌な予感! また、今年も実を見ることができないという不安が心中に浸透していった。
ところが、5月26日につぼみを確認し、6月15日にその開花を確認、7月3日には青き実が結ばれたというように順調に生育していったのである。
何でいままで、花木たちにそっぽを向かれていたのかその原因は知れないまま。過ぎたことは忘れよう。こんなに立派な朱き実を付けてくれたのだから。
ただ、リンゴンベリー(コケモモ)だけは、相変わらず花は付けるものの実を結んでくれない。来年こそは、こちらも実を付けてくれればいいのだが・・・・・・。
何で今更、この時期に?
だいぶ種を取り落としてしまっていたらしい。プランターからニョキっと変化朝顔が芽を出し始めていた。
いま、ちょこっとブラ散歩してきたのだが、お子たちは半袖Tシャツ一枚でちょこまかと動き回っていた。僕はと言えば、長Tに上着を羽織って出かけたのだが、じっとりと汗ばむほど。
明日以降、やっとこの時期らしい天候となるらしいが、このところの陽気に浮かれて芽を出してしまった変化朝顔にとっては、とんだ災難と言わざるを得ない。
玄関脇の小庭を掃除した折り、枯れ葉の中から顔を出した。おや、おや、まだ生息していたんだね。ここにあることなど、すっかり忘れてしまっていたよ。
鉢から地植えにし、あっちに移し、こっちへ移しとしたものの、一向に花茎を伸ばすことがなかった。
せっかくだから、再度、鉢にでも移すかと掘り起こして芽の辺りを覗き込む。おや、白くないかい? 今度こそ、咲こうという気なのかもしれないね。いや、いや、これは欲目というものかな。
今朝、トコヤに予約を入れる。何分かかるかとの問い。15分で行ける。20分は掛かるまいと答える。いますぐに来いという。押っ取り刀で玄関を出る。
道すがら、例年撮っていたマユミの実が、その色に染まってきたことを知る。とあるお宅のフェンスには、いまだフウセンカズラが花を蓄え、たくさんの実を稔らせていた。
一昨年まで丸坊主にしていた。自前の電動バリカンでくるっと剃り上げ、簡単で時短にもなる。昨年、何を思ったか、伸ばし始め、ほぼほぼ月一でカットだけのトコヤに通っている。そう、カットだけなら1,000円で済んだからね。
さすがに、1,000円カットのトコヤがめっきり減ってきた。1,250円だったり、1,350円だったりと、昨今の物価上昇傾向はこの業界にも押し寄せている。
件の予約の効くトコヤは2,000円である。ただ、眉毛を刈り揃えたり、ちゃんと襟足剃りもしてくれるので重宝している。
せっかくここまで来たのだから、いつもの公園に足を伸ばす。やたらと身の丈の小さいアキノキリンソウが、申し訳程度に咲いていた。例年撮っているイイギリの実、あまり実付はよくないようだ。大規模団地へと続くイチョウの街路樹も、色の染まり具合は芳しくなく、まだ黄葉には早いようだ。
う~んっ、そろそろ街に野の草が消えていく。