晦日である。花屋に榊を買いに出かけた。
榊は室内に置いてある。たまたまポット苗や鉢物などが置かれている室外の花卉台を覗いてみた。すると、リンゴベリーに出逢った。ツツジ科スノキ属の常緑小低木であるコケモモの亜種の一つである。
コケモモって難しいのかな? このリンゴンベリーの前にはエゾコケモモってやつと数年付き合ったのだが、購入した折に真っ赤な実を付けた姿を見たのを最後に、実はおろか花の姿さえ見ることはできなかったのである。
花屋さんの花卉台に陳列されているときから不思議に思っていたんだ。
そう、どういう技術が採用されているのか不明だが、そのいずれもがつぼみはもちろんのこと、ほころんでいるポットさえあったのだよ。
家に帰り着いてGoogleを使い、リンゴベリー、そう、コケモモの花期を調べ倒したわけなんだけど、いずれもが「花期は6~7月」と記述されていたのだよ。
こんな時期にリンゴンベリーの花見ができた! テクノロジーの勝利と喜んでばかりはいられない。暖冬が予想されているとはいえ、これから真冬へと突入していくわけだ。このつぼみはどうなるの? そして、花の行く末は? まぁ、サクラでさえ冬桜の仲間は冬に咲き、春にも咲くわけだから、リンゴンベリーも二度咲きしてもおかしくないのかな?
そろそろ猫の額の花が尽きそうである。地肌がむき出しとなり荒涼とした坪庭、地上部を枯らして所在なげな鉢の数々、地味~~~な冬の光景が目の前に展開されつつある。
先日、煮え切らない咲き方と評したイソギクだが、筒状花だけで構成されてたイソギクにトビコバチの仲間(?)がたかっていた。
「舌状花がない菊」--どうもしっくりこないのだが、それはそれで花冠はあるし、花柱には雄しべが取り巻き、花柱からは柱頭が飛び出ている。これが開花ということなのだろう。だからこそ、開花を知ったトビコバチの仲間(?)も飛来したのかしら。
このところ、膝立ちすると、床についた表皮の部分に電気が走る。この日(11/28)、いつものクリニックでMRIを撮ってもらうため、朝一番に出掛けた。
ピー、ピー、ピー、ドン、ドン、ドン、グア~ン、グア~ン、グア~ン、ド ド ド ド、けたたましく鳴り響く音に辟易しながら撮り終わり、診断を待つ。なかなか呼ばれない。すでに12時を回ってしまった。やっと呼ばれて診察室に通されると、「おめでとうとう!」との一声が。続けて、「膝、きれいなもんだよ。何の損傷もない。」ときた。じゃあ、なんで飛び上がるほど痛いのか、神経かい、それは不明だという。「だから、そのうち、治るよ~!」との有難いお言葉を胸に刻みながら部屋を出る。セカンドオピニオン、必要かな?
とにかく腹が減った。さんざん待たせてしまった家人とともにサ〇ボクを目指す。ホッとんドッグやベーコンピザをそそくさと腹に詰め込み、まだ食べ終わらない家人をよそに花を撮りに園内を巡った。
頭のどこかで「原因不明の痛み!?」という言葉が駆け巡っていたが、15分ほど撮り歩き家人のもとへ。せっかくなので楽農ひろばを一回りしてサイ〇クを後にした。それにしても、・・・・・・。
今年の夏は、酷暑に振り回された。ホトトギスやサクラタデなど、いくつかの草々が堪え切れずに姿を消し、残った花もことのほか精気が感じられなかった。
先日、ホトトギスが北側の小庭で生き存えていたことをレポートしたが、今日(11/27)の昼過ぎ、クリニックから帰って来てフェンスの辺りを覗いてみると、なんと南の小庭では絶滅してしまったサクラタデが咲いているのを発見した。
いずれもが強靭な草だと思っていたが、北側でだけ生き残っていたのには何か訳があるのだろう。
「漆黒の瞳に射竦められた。」--そんな気がして横を向いた。
すると、殻から逃れ出たはずの山椒の実が、いまだ絡め捕られたまま木に止まっている。
この黒くなった球形の種子から粉山椒が精製されるとか、それにしてはあまりにも量が・・・・・・。
11月25日に撮った甘木リンドウ 心美シリーズの舞の姿である。
いくつか残っていたつぼみが膨らんできていたが、まさかほころぶことはないであろうと思っていた。
サクラタデを撮った後、PCに画像を取り込んでアップしようと思っていたのだが、甘木リンドウのつぼみのことを思い出してベランダに出てみた。
咲いていたのだよ、ちょっと控え目だけど、ほわ~っと花びらを広げていた。咲くんだね、こんな時期でも。それほど、本年度の気象は特異な状況にあったということなのだろうか。
いや、いや、今年が特異なのではない。これが、フツーになってしまいそうだね。日本の四季の危機的状況を垣間見た一年であったのだろう。
例年の通り、入曽地区にあるタイヤセンターで冬用タイヤの交換をしてもらう。もちろん、多目的広場辺りをブラ散歩。
秋に咲くツツジに出逢う。名前など知らない。純白に赤の斑が入る。あてずっぽうで言うと、モチツツジの仲間かな、なんて。
5~6月頃、真っ白で小さな花をたくさんつける。バラ科シャリンバイ属の中高木、シャリンバイである。
もう一月ほどで年が改まるという頃、さて、しみじみとその実を見たことがあっただろうか。
見ているはずなのに、そのことに思いを馳せることなく行き過ぎてしまうってこと、結構あるように思う。そう、そう、見ない振りをしてしまうことも。
馬鹿でかいケヤキの木が、辺りを圧するかのように紅葉の時を迎えていた。一年(ひととせ)の掉尾を飾るに相応しい光景が、そこに展開されていた。
それにしても、見事な球形に剪定してある。高所作業車でも使ったのか?
入曽多目的広場に入ると、耳をも圧する轟音が響き渡り、驚いて振り向くと、輸送機が滑走路南端への進入を試みていた。
あたふたとシャッターを切ったが、1枚撮るのがやっとで目の前から姿を消していた。
彼方にはいくつかの進入灯がむなしく佇むばかり。慣れないことはするもんじゃない。
おや、おや、公園では、老老男女がペタンク(?)に興じていた。話には聞いたことがあるが、実際にゲームをする姿は初めて見た。
教職員生涯福祉財団のホームページには、「ペタンク」について以下のような説明がなされていた。
「目標球に、金属製のボールを投げ合って、相手より近づけることで得点を競うというゲームです。 発祥国のフランスでは500万人以上がプレーを楽しんでおり、サッカーに次いで盛んなスポーツです。」
そうですか、フランスではサッカーに次いで盛んなスポーツなんですか? 日本では、10万人ほどの競技人口らしい。まだまだマイナーなスポーツなのかな。
ボールは直径が70.5mm~80mmで、重量が650g~800g、金属製で中空だという(日本ペタンク・ブール連盟)。
オリンピック種目として検討されたこともあったらしいが、見送られているという。いまから競技に慣れ親しんでおけば、来るべき時に、競技者として・・・。
狭い庭には棲み飽きたとばかりに、カリガネソウやら、ホトトギスなどがフェンス越しに種をばら撒こうとしているのかな。
カリガネソウ、いやはや、よく増えるのである。犬走りなどにも移転してもらったが、平気な顔して年を重ねている。
とは言うものの、2,015年調査による京都府レッドデータブックによると準絶滅危惧種に指定されているらしい。生存に対する脅威として、「林道の新設・拡幅、園芸採集」が記されていた。山野草にとって、自然はかくも深刻な状況になっているのだろう。少なくとも、園芸愛好家たるものが、自然の中で生きる草々を採集しちゃ~いけないよ。
過酷だった夏が終わり、いく分気候が穏やかになった頃、小さなレイアウト変更をした。上段に住まわっていた大株のクリスマスローズを引っこ抜き、そこへ二段目に仮住まいしていた八重咲きタマノカンザシを移し替えた。クリスマスローズは株分けし、半分はお向かいさんに里子に出し、残りは鉢植えにしたり、南側の小庭に移した。
この時期、それでなくとも殺風景な坪庭が寒々とした様相を呈している。それでも、目を凝らして覗いてみると、小さな変化が所々に垣間見られる。
トウゴクサバノオは常緑であったのか。今年、こぼれ種からの発芽であったが、さして大きくもならず日月を重ねいまがある。そこに、茶褐色の新葉が萌してきている。来春は花が見られるといいのだが。
ユキワリイチゲだが、鉢から地植えにした折、四つほどの根茎を確認したが、いま、こんな状況でいいのだろうか。初めてのことなので手探りで育てている。
アケボノソウは面倒な草であるらしい。一昨年購入し花を楽しみ、その年できた種をたくさん、たくさん播種してのであるが・・・・・・。昨年、一年苗が各所で萌え出てき、今年、花を期待しながら相応に育っているとほくそ笑んでいたが、夏の酷暑でことごとく枯らしてしまった。
上記写真の通り、数か所で一年苗が生き残っていたが、来年はどうなるか、花見せてくれるのかな。