Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

変化朝顔の夏が来る!

2022年05月29日 15時12分45秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月29日:渦小人Aの発芽を確認したのは5月15日、2週間でこの状態。

   📷2022年5月29日:渦小人Bのほうが幾分成長が早いようだから、これは期待薄かな。

 ベランダを風が渡っていく。最高気温32度! 予想された温度であるが、午前11時現在、それほどの暑さは感じない。感覚がボケてるかな!
 確かに、陽射しは強いのだが、風もあり、湿度も30%台ということで凌ぎやすいのだろう。
 先ほどまで、変化朝顔の定植作業をしていた。まだ、本葉は出てきたばかりで早過ぎると思ったのだが、渦小人の成長具合が気になって踏み切ってしまった。
 どうだろう? 渦小人A(上)は十分に成長が遅く、未だ本葉が双葉の中に隠れて出て来ない状態を保っている。渦小人B(下)は、いく分成長が早そうだからちょっと期待薄かな。

   📷2022年5月6日:18ポットに30個ほど播いたかな。

 5月13日の日記にも書いた通り、今年はそれほど数は多くない。孔雀葉、南天葉の色違い、牡丹咲き、吹雪、渦小人など、播種したのは5月6日のことだが、全部で18ポット分。本来なら、1ポットひと粒なのだろうが、手抜きで大雑把に複数個突っ込んだポットもある。
 これ、2021年1月24日に通販で買った9穴トレー2個付き育苗ポット、なかなか便利なのである。

   📷2020年9月5日:出物になれなかった渦小人なのだが、これはこれでとても素敵なブルーを楽しんだ。

   📷2021年8月15日:昨年咲いた牡丹っぽい株。

 やれ、やれ、さっきから変化朝顔だの、渦小人だの、牡丹咲きだの訳の分からんことばかり口走っていやがる。アサガオはアサガオでいいじゃないか、とのつぶやきが聞こえてきそうである。
『変化朝顔図鑑』(仁田坂 英二 著・化学同人 刊・ISBN 9784759815733)、変化朝顔好きの方の必携の書とされる。その帯には、「変化朝顔とは」と題して、次のような解説がなされている。

「遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされ、幾多の絶種の危機を乗り越えて現代に受け継がれています。世界的に見てもこれほどまでに変化を遂げた園芸植物はほかになく、生きた文化遺産ともいえます。」

 まだね、僕も駆け出し。専門用語やら、名の付け方などさっぱりなのだ。さらに、本格的に作出に精進してらっしゃる方は、遺伝子の知識まで動員してこの珍奇な朝顔と対峙していらっしゃるという。一筋縄ではいかんのだよ。
 芽だけでは華がない。上記二点は出物とはなりえなかった渦小人と(完璧とは言えないが)牡丹咲きの例。

   📷2022年5月12日:この日、ぼつぼつと芽出しが始まったのを確認した。

   📷2022年5月15日:やはり右端に見える渦が一番出遅れている。

   📷2022年5月23日:だいぶ成長してきたね。

 これも「そだレポ」の一つかな。結構短時間で変化していく様が見て取れる。
 これだけ見ても、渦小人の成長の遅さが一目瞭然であろう。

   📷2022年5月29日:左の二鉢が渦小人の定植鉢。右は、昨年牡丹咲きが出た系統の種から出た芽。

 もし、もしもだよ、出物だったら10㎝とか、15㎝ほどだろうからこのくらいの鉢でいいのだよ(大きくなっちゃったぁ~、なんてことになったら、鉢増しします)。
 2本植えた方は、昨年牡丹咲きが見られた系統の種から発芽した。ちょっと目、黄の抱とか、渦蜻蛉蛇腹獅子とか、葉がちりちりと細くなっている。どんな花が出るかな?


   📷2022年5月29日:南天葉などだが、今年は葉の変化が多くみられる。

   📷2022年5月29日:こちらは、南天葉でピンクとの表書きがあったグループ。あっ、まだゴーヤと混植してる 汗

 それぞれ、上記のように定植した。ここからは、じっと成長を見守るだけ。もちろん、水遣り作業だけは忘れずにね。

 あっ、そう、そう、この変化朝顔がとても重要なピース(piece)の一つとして扱われたミステリーがある。東野圭吾氏の『夢幻花』である。恐れげもなく、その夢幻花を題材にブログを書いたことがある。2017年7月23日の日記である。気が向いたら、「『夢幻花』――変化朝顔に秘められた悲しいサイン!」ご覧くださいませ。
 梶 よう子氏の『一朝の夢』 、『夢の花、咲く』(文春文庫)も、この変化朝顔がテーマとなっており、まさに古典園芸植物華やかなりし頃の江戸の雰囲気を味わうことができるものと思う。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山紫陽花 藍姫の変化

2022年05月28日 20時16分06秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月26日:山紫陽花 藍姫である。26日10時26分の撮影であるが、まだ、真花(両性花)の開花は見られない。

   📷2022年5月28日:28日13時55分に気づいたのだが、真花(両性花)が開き始めていた。

 アジサイの季節である。
 鎌倉の紫陽花寺と称される明月院を訪れたのはいつのことだったか。
 思い出すことも儚いほどの昔となってしまったようだ。

 そりゃ~、かの寺とは比ぶべくもないが、それでも季節が来れば、猫の額のアジサイたちもほころび始めてくれる。
 な~に、広角で撮れば話は別だが、寄って撮ればアジサイはアジサイとしてそこに存在し、まさにアジサイとしてカメラのメモリカードに記録されることとなる。

 生まれたばかりの真花は、すでに固いつぼみの状態でこれから咲こうとする色の片りんをここかしこに魅せている。
 次に、装飾花に変化が見えてくる。そう、真花に見られたその色を、己が花びらにも滲ませてくるのだ。
 いくつかのプロセスを経て、今度は真花が真の花の本領を魅せてくれる。
 かぱっと開いた五弁花には雄しべ、雌しべ(花柱)が見えている。だが、花びらと見えるのは萼片だ。
 雄しべの数は定まらず、例えば、8~10とさまざまのようだ。花柱でさえも2~3と複数見られる。不思議な花だね。
 ちなみに、結実する個体もあるようだが、ほとんどが不稔花のようである。

   📷2022年5月26日:トキワツユクサに幸あれ!

 26日投稿のブログの心残り、トキワツユクサをアップするの忘れてた。
 樹肌に寄り添うように咲くその姿、とてもいい雰囲気なのだけど、その性向、きわめて暴力的。
 それもそのはずで、国立環境研究所の侵入生物データベースによると、「ノハカタカラクサ(野博多唐草)」の名称で「要注意外来生物(外来生物法)」との記述がある。
 花たちは花としてそこにあり、精一杯咲いているのに、可愛いからそれでいいというものでもないようだ。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まっくろくろすけと出会い、八重ドクダミに感動し、グロい食材(閲覧注意!)に遭遇した一日

2022年05月27日 14時00分30秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月26日:もっと小体に纏めたかったのだが、そんな人の気持ちを知ってか知らずか・・・。

   📷2022年5月26日:アネモネ・カナデンシスは七難隠す!?

 納豆が切れた。由々しき事態である。調達しようと近くのスーパーまでブラ散歩。
 出掛けに、玄関前の小庭の状況を切り撮ってみた。藍姫とゲンペイシモツケが爆発している。アネモネ・カナデンシスは蔓延ることを止めず、勢力を無限大に拡張中だ。
 どうしたものかと思いながら、もやもやをもやもやのままにして、逃げるように玄関を出た。

   📷2022年5月26日:コウゾだと思うのだが、あまり深くは詮索しない。赤く熟すとキレイなのだが・・・。

 家を出てすぐの「平野の森」の北辺の小道、まっくろくろすけ(ススワタリ)のような実をぶら下げた木と遭遇した。
 う~んっ、コウゾ(楮)の実かな? あるいは、カジノキ(梶の木)? どちらにしても、クワ科コウゾ(カジノキ)属の仲間であるが、果たして・・・。

   📷2022年5月26日:ナワシロイチゴ、きれいな個体に遭遇すると嬉しさが募る。

 この辺りには、ヘビイチゴとともに、ナワシロイチゴも見ることができる。
 ヘビイチゴはすでに赤い実を稔らせていたが、ナワシロイチゴはこれからのようだね。

   📷2022年5月26日:グロテスクな物体! 甲殻類ミョウガガイ科に分類される「亀の手」なのだよ。

 納豆はもちろん、糠漬けの材料などをレジかごに収め鮮魚売りへ。なんと、そこには数十年ぶりの邂逅が待っていた!
 若かりし頃、磯釣りにハマっていた。その折、民宿や釣り宿でよく出くわしたのがこの亀の手。ミョウガガイ科カメノテ属の甲殻類なんだけど、宿の亭主が塩茹でにしたり、味噌汁に入れて供してくれたものである。
 その亀の手が、こんな町場のスーパーに! こちらに居を移して35年ほどになるが、多分初めてのことだと思うよ。それも、京都産ときた。下り物(?)だね。

   📷2022年5月26日:八重咲きのドクダミである。総苞片に斑(?)が見られる個体もある。美しいね。

 スーパーからの帰路、住宅街の林縁で八重咲きのドクダミと出会った。数年前まで目にしたことがなかったが、どなたかが植栽したのであろう。
 八重咲きとは言え、ドクダミには花びらはない。たくさんの雄しべと雌しべが密生し、それを複数枚の総苞片が取り巻いている。

   📷2016年6月9日:いろいろな色の斑が入った五色ドクダミもあるのだよ。

 これは、サービスカット(?)かな 笑 2016年6月9日、山梨県北杜市にあるシミック八ヶ岳薬用植物園を訪れた折に撮った五色ドクダミの写真。
 単なる昔の写真なんだけど、ドクダミつながりでするっと差し込んでみた。
 ご覧の通り、赤や黄などのカラフルな斑が入り、ひと際艶やか。海外ではカメレオンなどと呼ばれ愛好家も多いとか。

   📷2022年5月26日:変化朝顔と一緒に定植したんだよ。

 買い物時間も含め、1時間半ほどのブラ散歩、今日(5/26)もいろいろ堪能することができた。
 家に辿り着き、フェンスからはみ出たニワウメの葉っぱを見ると、やられちゃいましたよ、あのハキリバチに。
 日本大百科全書(ニッポニカ)「ハキリバチ」の項には、「植物の葉を丸く切って巣に持ち帰り、多数の葉をあわせて幼虫室をつくりあげる。」とある。
 さらに、「ハキリバチ科ハキリバチ属の総称とされる」というフレーズに引っ掛かり、辿り着いたのが、 「岐阜聖徳学園大学教育学部川上研究室」の「ハキリバチ科の図鑑」のページである。
 なんとまぁ、これほど多くの亜種がいるとは、ハキリバチ畏るべし。

   📷2022年5月26日:亀の手の姿かたち、エモいだろ! いや、違うな。グロい!の方があってるかも。

 あっ、忘れ物してた! 亀の手、軽く流しちゃったけど、もちろん、ちゃんと料理して喰らいましたよ。
 あっ、料理というほどじゃないか、味噌汁にしただけだから。味? 亀の手状の部分を剥がすと身が出てくるわけだけど、しっかりと貝の味と食感を味わうことができたよ


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラ散歩で出会った花たち

2022年05月26日 19時07分00秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月24日:稲荷山公園北斜面で撮ったコアジサイである。


   📷2022年5月24日:ここでも、数年前まで何箇所かで見られたが、いまはこの株だけのようだ。

 アジサイの愛好家は多い。新種の作出も多く、その花はとてもバラエティーに飛んでいる。そんな中にあって、日本の固有種と言われるのがこのコアジサイなのである。
 アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、アジサイにありがちな装飾花はなく、すべてが両性花という変わり種。そう、花序全体が真の花だけで構成されているのである。

   📷2022年5月24日:バラ園はさほど大きなスペースではない。だからなのか、人が溢れていたかのように見えた。

 北斜面を後にして向かったのは、智光山公園に付属する都市緑化植物園である。21~22日にバラフェスタが催されていたというから、今日は空いているだろうと出かけたのだが・・・。
 なんのことはない、ヒト属としてはベテランの部類に入る方々が大挙して訪れてい、しきりにバラを撮っていらっしゃった。

   📷2022年5月24日:ハコネウツギだろうか、枝垂れた枝に沢山の花を付けていた。

 バラ園の混雑にちょっと興ざめ。家人と二人、そそくさとバラ園を後にし、コンビニで調達してきた弁当を園内の林の中のベンチで取ることに。
 僕は一気に平らげ、せっかくだからひょうたん池の辺りまでウォーキング。そこで、このハコネウツギと出会ったのだ。

   📷2022年5月24日:アジサイやバラの苗に混じって売られていたゴーヤの苗。

 ウォーキングを終え、緑化植物園の管理棟で家人と合流する。
 藍姫や紅といったヤマアジサイ、いく鉢かのバラの苗に混じって、ゴーヤの苗が3つ200円で売られていた。
 ヤマアジサイなどは2,000円ほど、かねてから紅が欲しかったので迷いに迷ったが、手は自然とゴーヤの方へ。
 さすがに市の施設だけあってエコだねぇ~! 新聞エコバックに入れてくれたんだよ。

   📷2022年5月25日:変化朝顔と一緒に定植したんだよ。

 翌日、本葉が出てきた変化朝顔の一部とともに定植した。
 昨年は、2ポット試みたが、なにが悪かったのか2~3個しか収穫できなかった。
 あ~っ、昨年も朝顔メインでの混植だったからかな。嫌な予感!?


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意外と気づかない野草たちの素顔

2022年05月25日 13時12分00秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年5月24日:チングルマが咲いた。たった一輪だけど、咲いてくれた。

 二年目のチングルマ、挿し芽をして生き延びたあのチングルマが咲いた。
 葉の先端部が焼けたように黒い。土が合わないのか、気候のせいか、そもそも、この地の環境での栽培は無理なのか。

   📷2022年5月24日:下向きに咲く。これじゃ~気づかないかな?

 ミヤマハンショウヅル、萼片がこれほどに美しいとは!
 ハンショウヅル、高野ハンショウヅルなどと比べると、萼片があまり反り返らない。
 結句、このように、かなり下の方から覗き込むようにして撮らないと、この色には気づかないということか。はしたない行為に及んで申し訳ない<(_ _)>

   📷2022年5月23日:ミノシライトソウをじっくりと眺めてみた。

 ミノシライトソウの花期の長いことに驚いている。
 たった一本だったが、やっと花被片に白い色が乗り、くるっと丸まった状態だったのが5月1日のこと。それが、この撮影をしたのが5月23日である。開花時期をいつにするのかなかなか判断に迷う花の構造だが、その時以来もう二十日以上が経過している。
「花被片は6(中略)6個の雄しべと3裂した花柱がある」――こちらは「松江の花図鑑」さんの「シライトソウ」の説明にある。ここまでくると、果実をも観察してみたいものとの欲が出る。

   📷2022年5月23日:ヒメフウロソウの白花である。咲き始めはこんな具合だが、花数が揃うと結構いいものだよ。

   📷2022年5月23日:よ~~~く見てね。あるとされるものが見当たらない。これがこの子の個性なのだ。

 地植えのヒメフウロソウである。あまり神経を使うことなく、時期ともなれば咲いてくれる。健気な花だね。
 しかし、猫の額のヒメフウロソウの白花には、花びらにあるとされる赤紫の脈がない。というかそれとわからぬほどに薄いのか。変わった子だ。いや、それこそが個性というものなのだろう。

   📷2022年5月23日:ツクシカラマツがほどけてきたよ。

 かなり気を持たせるツクシカラマツなのだ。いまか、いまかと待ちわびていたが、やっと花糸を伸ばしてきた。
 今年は殊の外色がよく乗っていると思うのだが、これはまだ咲き始めだからだろうか。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする