Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

丁字草が開いた朝に・・・

2022年04月29日 14時40分58秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年4月28日:丁字草が花開いた。

 ブロックの目隠しにと思い、簾で覆いをしていた。
 三年ほどになるだろうか、あまりにも見苦しいので張り替えてみた。
 気をよくしたのか、暖かな日和のせいかはわからぬが、丁字草(キョウチクトウ科チョウジソウ属チョウジソウ)が次々と花開いていく。
 えっ、なに? 電信柱の覆いはまだかって。はい、はい、只今、手配中であります 汗

   📷2022年4月28日:キョウチクトウ科チョウジソウ属の多年草である。薄いブルーの花が印象的だ。

 今年は殊の外花付きがいい。たまには、こんな風に上手くいくこともある。
 控え目なブルーの五弁花が心和ませてくれる。

   📷2022年4月28日:Pretty flowers are poisonous. これ、洋の東西を問わず、真理のようだ。

 そんな彼女にほだされて、花被片にくちづけを、なんて不埒な事は考えないように。
 チョウジソウ、キョウチクトウ科だということを思い出してほしい。キョウチクトウ同様、本種にも全草にアルカロイドを含み有毒なのだから。

   2022年4月28日:シラユキゲシ、ケシ科シラユキゲシ(エオメコン)属の多年草だが、カナダケシに似ているというが・・・。

 丁字草の花が開いた朝、カナダケシ(サンギナリア・カナデンシス)の花が散った。
 そう言えば、時を同じくして咲くというシラユキゲシが咲くお庭があったっけ。
 という訳で、ちょっと足を伸ばして撮ってきたのが、上記の写真。
 ケシ科シラユキゲシ(エオメコン)属の多年草だが、カナダケシに似ている花としてよく名前が挙げられる。
 確かに、花の色と葉の形状は似ているようだが、まったく異なる印象を抱くのは私だけだろうか?

   📷2022年4月28日:ちょっと回り道をしてニセアカシヤの花も見てきたよ。

 すぐ近くの林にはニセアカシヤが咲いていた。
 似ているとか、偽物とか、植物の世界も面倒な世界のようだ。

   📷2022年4月28日:花だから鈴生りという表現はおかしいのかな? これだけぶら下がっていると壮観だよね。

 ニセアカシヤ、マメ科ハリエンジュ属の落葉高木で、標準和名はハリエンジュという。
 なにが偽なのか? 明治の頃に輸入されたらしいのだが、当時はアカシヤと呼んでいた。その後、あろうことか本物のアカシヤが入って来たので偽を冠したんだとか。
 もう一つ、標準和名のハリエンジュという名だが、幹や枝に棘のあるエンジュの意味なんだそうな。そう、標準和名の方も、エンジュ、マメ亜科エンジュ属の落葉高木に対して使われる。なかなかどうして疑惑に満ちた存在の木本なのである。


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やせうつぼ 負けるなKite これにあり!?

2022年04月28日 14時23分00秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年2月27日:例えば、こんな花。ノジシャなどである。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 昨年、Kカーに乗り換えた。運転支援がいろいろ付いた奴。それなりのお年頃だから、マシンやシステムの力を借りようかと。

 この日(4/27)は、夏タイヤへの履き替えをしてもらいに、いつものタイヤセンターへと出掛けた。
 付近には入曽多目的広場内公園がある。待ち時間は、いつも、ここへのブラ散歩でやり過ごしている。
 何か、特別なものが咲いているというわけではない。路傍の草々との邂逅を楽しむためだ。

 例えば、こんな花、スイカズラ(オミナエシ)科ノヂシャ属の1年草ないしは2年草のノジシャである。
 路傍に咲いているからと、侮ってはいけない。
 実は、この草、ヨーロッパ原産の歴としたサラダ用の野菜なのである。
 マーシュやラムズレタスなどとして種も販売されているようだから、ご興味のある方はお試しあれ。
 ちなみに、ラムズレタスとの名は、子羊が好むことに因るとあるが、子羊たちがグルメなのか否かは語られていなかった。

 轟音に驚き空を見上げると、こんな奴が眼前の空間を横切っていく。
 ここには、航空自衛隊入間基地に隣接し、着陸しようとする航空機にその最終進入の径路を示すための進入灯が設置されている。
 機体記号:26-5675から、機種:川崎重工業 T-4 中等練習機なんてことがわかる。

   📷2022年4月27日:飛行機の撮りオタじゃないのでこれで十分 笑 

 クレーのテニスコート場はすり鉢状の底にあるって感じ。四方の斜面には、シロツメグサ、アカツメグサ、タンポポ等々、春の野の草がひしめき合っている。
 そんな中で、ひと際異彩を放つのが今日の主人公ヤセウツボである。

   📷2022年4月27日:ニョキ、ニョキニョキ! 俺たち、ツクシじゃないからな!

 ハマウツボ科ハマウツボ属の一年草で、外来生物法で要注意外来生物に指定されている。
 だから、「やせうつぼ 負けるなKite これにあり!」なんてエールを送らなくとも、へっちゃらで生きながらえる強者なのだ。
 じゃ~、なんで一茶の痩蛙をもじった句など? 「痩蛙」「痩靭」―― 単に、痩せ繋がりの音遊び 汗
 茶褐色、その色に驚くよね。ご推察の通り、葉緑素はない。というのも、キク科・セリ科・マメ科など様々な植物に寄生して一生を送る。

   📷2022年4月27日:かなりショッキングな佇まい。無葉緑の寄生植物なのである。

 特に、シロツメグサやアカツメグサなどが大好きなようだから、群生を見つけたらヤセウツボの存在を疑ってみるといい。

   📷2022年4月27日:ほらっ、アカツメグサが見えている。脇には元気いっぱいのヤセウツボが・・・。

 公園周辺のブラ散歩でおよそ30分が経過、野の花との語らいを十分楽しんでタイヤセンターへと取って返した。


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イワチドリが舞い ニオイハンゲの葉が茂る

2022年04月27日 19時38分00秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年2月27日:イワチドリが見頃を迎えている。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 たまにスマホで撮ってみる。これが、相性が悪いのかなかなかシャッキリと写らない。
 相性なんかじゃない、スキルのせいだってか。まぁ、あっていないわけじゃないのだから、反論のしようもない。

 そう、そのスマホとはAQUOS sense 4、2020年11月のリリースだからもうロートルと言われても仕方がない。
 そう、その後、あまり評判の芳しくなかったsense 5を2021年3月にリリース、だからなのか、同年11月にはsense 6がリリースされている。
 なんと世代交代の激しいことか。

 花の写真は、大方、ソニーのコンデジで撮っている。その後、PowerShot G5を導入してみたが、いまいちフィーリングが合わない。
 だから、いまでも2014年4月にリリースされたそのコンデジをメインとして使用している。
 幾度もぶつけたり、落っことしたりして、液晶に抜けが見られるのだが、別に撮る分には差し障りがない。

 ベランダに出て、えっ、咲いてる! なんてとき、戸内に戻ってカメラを持ってくることが面倒な時がある。そんな時が、上述のスマホの出番だ。
 久々に、その接写モードで撮ってみたのだが、意外とイケるじゃないか。だけど、常時この程度のクオリティーで撮れないところが悲しい。やはり、スキルの差ってことか。。。

 ここからは、いつものコンデジで撮ったやつだ。まず、同じ被写体(イワチドリ)を入れた花たちの集合写真。

   📷2022年4月27日:イワチドリと、その隣人たち。

 どっちもあまり変わり映えしないね。マシンを変えても出来上がりは大して変わらない、ここが理論をわきまえない素人写真家の限界ってことなのだろう 泣
 さんざん愚痴をたたいた挙句、今日は額縁に貼るだけね。(?(。_。).。o0O??の疲れちゃったから 笑
 まず、何を貼るかってことだけど、数枚、いま咲いているカラマツソウの仲間を。

   📷2022年4月27日:あの四季咲きと言われていたバイカカラマツのいま。

   📷2022年4月27日:その花の花被片が時とともに剥がれ落ち、花糸だけとなる。これがカラマツソウの仲間のあるべき姿かな。

   📷2022年4月27日:あの斑入りのカラマツソウの花がこれ。花径7ミリあるかなしか、小っちゃい花なんだ。

 この時期、木本も、草本でさえ、その葉の緑が潔く美しい。
 谷渡り、20㎝に満たない木本。そう、あの人工衛星の木のいまの姿だ。

   📷2022年4月27日:タニワタリノキ、まだ人工衛星は形成途上のようだ。

 知る人ぞ知るニオイハンゲのいまの姿。この姿から思い浮かべることができるのは、サトイモ科ってとこだろうね。そう、まぎれもないサトイモ科ハンゲ属の多年草の仲間なのだ。
 葉の文様が美しい。それだけじゃないよ、花が咲くと芳香が漂う。
 その花の姿なんだけど、あのテンナンショウの仲間を彷彿とさせるっていうんだからハマる人も多いってわけ。
 間もなく花も咲くだろう。覚えておいてくださいね、花が咲いたらすぐさま投稿しますんで。

   📷2022年4月27日:どう、どこから見てもサトイモ科って葉の形だよね。ある意味、カラーリーフと言ってもいいのかな。


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小さな森と公園の花々

2022年04月26日 16時13分20秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年2月26日:センリョウ科チャラン属のフタリシズカが息づく小さな森。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 いつもの散歩コースだ。
 ファースト・コンタクトは小さな森。北側の小さな入り口からアタックだ。

 まず、フタリシズカが出迎えてくれた。センリョウ科チャラン属の多年草、ヒトリシズカの親玉みたいなやつだ。

 もう、キケマンは終焉を迎えている。変わって、あちこちでタツナミソウが顔を出してきた。
 しかし、この時期この森の名物といえば、キンラン、ギンランなのである。

  📷2022年2月26日:ラン科キンラン属のキンランが咲く森。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 このキンランとギンラン、そのいずれもがラン科キンラン属の多年草で、菌根菌類との共生関係にあることが知られている。
 ここでは、《キンラン属 ⇔ 樹木 ⇔ 菌⇔》という具合に三者間での共生関係が成立しているってことが肝で、このバランスが崩れるとキンラン属の命脈が絶たれるのだということを知っておこう。
 つまり、綺麗だからとキンラン属を引っこ抜いてきても、決してあんたんちの庭や鉢では育たないってこと。
 まぁ、山野草のお好きな方に、そんな不埒なことをする輩はいないと思うけどね。

 森の遊歩道を周回してみた。おや、ギンランが見当たらない。
 ここでは、月1回ほどボランティアの方が植物の手入れや清掃などを行っている。
 彼らが貴重だと思った植物などは、支柱を立て、玉紐などで結界を張り、名札を付け、キープアウト表示!
 だから、何が、何処に、どの程度あるのかが一目瞭然なのである。

 ギンランの表示はある。しかし、その辺りを見ても雑草しか出ていない。
 今年は、ギンランは休業なのか。

 ここだけに拘泥していても話にならない。セカンド・コンタクトへと舵を切る。
 公園までは、ここからのんびりと歩いても15分ほどか。
 南側にある林間の周回コースを辿りアタック開始。道路に面した北側エリアへと向かう。
 まず目についたのはギンランだ。

   📷2022年4月26日:純白の花びらに心震わせる。ギンランの白は、洗剤よりも心をキレイに洗ってくれるのだよ。

   📷2022年4月26日:小さな個体が多い。右側のやつ、かなり大きい方だ。

 おや、去年始めて認めたツツジ科イチヤクソウ属の常緑多年草、イチヤクソウにつぼみが萌していた。
 この狭い範囲に数株しか出ていない。いつかは、・・・、

   📷2022年4月26日:イチヤクソウはツツジ科イチヤクソウ属の常緑多年草。紅い花が咲く個体もあり、こちらはベニバナイチヤクソウと呼ぶ。

 そして、いよいよ公園のキンランにも巡り合った。
 今年はさほど多くない。というか、年々個体数が減っていくように思う。

   📷2022年4月26日:どのようなお顔かよく分かるように、まずは近寄ってみる。

   📷2022年4月26日:次は、立ち姿をご覧に入れよう。

 これで帰ろうと思ったのだが、南側の林間コースを歩いていると、見つけた! クチナシグサだ。
 そう、アカネ科の常緑性低木であるクチナシ(梔子)と同様の字を当て、梔子草と表記する。だが、こちらはハマウツボ科クチナシグサ属の一年草、または越年草だ。
 なぜ梔子か? 果実の様子が、梔子の実に似るからなんだとか。
 この子も邪心を起こし持ち帰っても育たないよ。こちらはスゲ類の植物に半寄生しているって話だから、環境を構築するのが並大抵じゃない。

   📷2022年4月26日:花の長さは10ミリあるかなしか。周回コースをウォーキングしている人は、ここにクチナシグサがあろうとは知る由もない。

 別名をカガリビソウ(篝火草)と言う。萼の暴れ具合をご覧になれば、その名前にも合点がいくことだろう。
 各県のレッドリストを覗いてみると、絶滅種やら絶滅危惧種、準絶滅危惧(埼玉県など)などに指定しているところが多い。大事にしたい野の花の一つだね。

   📷2022年4月26日:クチナシグサ、別名をカガリビソウという。名は体を表す!

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住めば都を 忘れじと・・・

2022年04月25日 16時08分00秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年2月25日:往時、都忘れは白花が原則らしい。
  今日咲いた。撮ってみて初めて気づいた。アブラムシだ(ノll゚Д゚llヽ)
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 いかにして 契りおきけむ 白菊を
    みやこわすれと 名づくるも憂し
               順徳天皇

 承久の乱の折、佐渡ヶ島へと流された順徳帝、思いは隠岐の島へと流された父帝・後鳥羽上皇のこと。
 そんな父が好きだったであろう白菊が路傍に咲いていた。仮初に、「都忘れ」と名付けて現し世を慰める。
 佐渡での在島21年で自らの命を縮めた。歌を詠み、仏道に励んではいても、きっと、憂さを晴らしきれない自分自身に気づいていたのだろう。

 ヒト属は、自分自身を慰めるために「代償行動」をとることで知られている。
 先に記述した順徳帝の行動も、ある意味、代償行動の一つと言える。
 しかし、代償行動は、本質的に欲求が満たされたわけではないので、心理的な緊張は継続したままなのだ。
 あれは無理だろうから、これで我慢しよう。ヒト属はいろいろな知恵で緊張を回避したいと思うのだが、なかなかそううまくは行かないもののようだ。そう、それが現し世ってことなのだろう。

 この歌でわかることは、当時のミヤコワスレは白花ってことなのだが、とまれ、ミヤコワスレが園芸品種「みやこわすれ」として世に出たのは江戸期であるってことにご留意いただきたい。そう、順徳帝が生きた12世末から13世紀にかけて、都忘れという花は順徳帝の脳裡にしか存在しなかったことになる。

   📷2021年5月4日:やはり令和の都忘れは、青紫が定番なのかな。

 カナダケシが咲いた。今日の高温が、サンギナリア・カナデンシスの心をとろかせたようだ。
 ただ、ただご覧になっていただきたい。

   📷2022年4月25日:心をとろかせたのは、誰あろう彼女を見た我々ではなかったのか。

   📷2022年4月25日:どこから見ても陶然となる。花びらの数も多いのでは・・・。

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