北斜面のヒイラギモクセイを見てから、児童館を抜け狭山市駅上諏訪線に抜ける。
楓は晩秋へと向かう季節の帳を巻き上げきれずに、斑模様の光景を映し出していた。
児童館の向かいの道に出ると、昨年、hanatyanさんに教えていただいたシロバナママコノシリヌグイ(シロバナトゲソバ)がまだ咲いていた。
確か、昨年は10月15日ころに撮ったのだが、花を追いかけてブラ散歩をしていると、「あそこで咲いていたあの花は、今年はどうしただろう?」と、過去と現在とが交錯する時がある。そう、なにやら妙に懐かしい思いに浸ることができるのだよ。
ノイバラとは、テリハノイバラやハマナスと並ぶ重要な原種なのだとか。なるほど、この種をツリーの起点としてさまざまな品種が生まれたのだろう。
そして、この実である。真っ赤に熟す頃、しきりと鳥たちの往来が繁くなる。食餌の一つとして、鳥たちにも多大な貢献をしてきたのだね。
ハーブ類は苦手である。いや、「ハーブ類も~」といった方が正鵠を射ている。植物に関しては、どれもこれも生半可な知識しか持ち合わせていないものだから。
上記の画像も、キャットミントとしてみたもののうろ覚えで、これが果たして本来のキャットミントかどうかも怪しいのである。
怪しいものだから、いつものようにGoogleレンズに透かして見るのだが、「カラミンサ」であったり、「ネペタ」であったりとまったく要領を得ない。みんな同じに見えてしまうのだから始末が悪い。
とにかく、本来は垂直に伸びるであろう花穂が、斜面に植えてあったがため(?)に真横に伸びていたのが面白く、撮ってみたというのが本当のところで、花の名前は二の次だった。何か情報があればご教示いただきたいものである。
ぶらぶらと小一時間ほどの散歩であった。こんなにのんびりと歩いたの久方ぶりのことであった。
家人が診察してもらっているクリニックの裏口から戻ると、フェンスの沿った植え込みにホトケノザが小さなコロニーを作りつつあった。しげしげと見たのは久しぶりのこと、柔らかな色合いがことのほか好ましく思えたひと群れであった。
ジョンソンカフェを通り越し、狭山入間縦貫道路(狭山市と入間市を結ぶ都市計画道路)に出て稲荷山公園を目指す。
ミカンのたわわな稔りに豊穣を知る。だが、このお宅、無住のようなのである。
2018年日本の空き家数は848万9千戸と過去最多となり(総務省統計局平成30年住宅・土地統計調査)、2033年には1,950万戸を越すと言われている。空き家問題の根深さが見て取れるが、もっと卑近な問題として「このミカンは誰が食するのか?」ってことが気になってしょうがない。う~んっ、やはり鳥さんたちの食材となってしまうのかな。
縦貫道路を稲荷山公園駅方面へと歩いて行く。公園駅を下車してすぐ前に正門があるが、狭山市駅方面から歩いてくるとそこまで行かずに入ることができる。
北側の芝生広場から起伏のあるコースを辿りBBQガーデンまで歩く。さらに、隣接する住宅街を抜けて北斜面へと向かう。
北斜面では、季節外れの花を付けたヤマツツジや、うっすらと秋を纏い始めたユリノキを撮り、展望台の辺りに差し掛かった。
ギンモクセイかな? おや、鋭く尖った鋸歯が見られるではないか。では、ヒイラギかな。
いや、ヒイラギの花であればくるっと花被片がそっくり返っているはずなのだが、モクセイの花のように平開している。
帰宅後、Googleレンズに問うと、「ヒイラギモクセイ」だという。すなわち、ヒイラギとギンモクセイとが自然交雑した種が存在するというのだ。天の配剤か、自然の悪戯か。
稲荷山公園北斜面の展望台、そのすぐ右側にその木は立っていた。
何度も、何度も、ここに佇んだものだが、いままでこの花の時期に立ち会うことがなかったなんて不思議な気がする。
ヒイラギでもあり、モクセイでもある。ある意味、数奇な人生を背負っているともいえるのだろう。
ちなみに、こちらがヒイラギの花と葉である。
葉には、棘状の鋸歯が4~5対ほどみられる。花の形状から雄花と思われるが、銀国政とは大きく異なり、花被片は大きく反り返っている。
ギンモクセイ、アーカイブを探したが見当たらない。撮っていなかったのだろうか? 代わりに、雰囲気だけでもと思いウスギモクセイ(薄黄木犀)を掲載してみた。葉には鋸歯がなく全縁となる。花冠は白色で4深裂して平開しており、反り返りは見られない。
家人をクリニックに送り、検査・診察の合間に周辺をブラ散歩する。クリニック裏手から狭山市駅上諏訪線に出、入間基地滑走路北端辺りからジョンソンカフェに抜けて稲荷山公園を目指す。さらに、その足で児童館の辺りから狭山市駅上諏訪に戻りクリニックへと帰還する予定だ(今回は、ジョンソンカフェまで)。
狭山市駅上諏訪線から滑走路北端に入ると坂道となり、ざらっとした舗装路が基地まで続いている。その舗装路の割れ目に野菊、たぶんノコンギクだと思うのだが一群れ顔をのぞかせていた。
ノコンギクから十歩ほど歩いたところに、ナニモノかの空き缶が打ち捨てられていた。
おや、あのレッドブルではないか! 「選べる翼」とは言うが、翼を授けることなく、自らが失墜してまったようである。
滑走路北側への取付道路を道なりに上がっていくと、滑走路の西側に出る。右側には雑木林がある。
その林縁には、いくつかの野菊のコロニーが見られた。これも、ノコンギクかな?
Googleマップにある通り、滑走路に沿って小道が通っている。その対面には、普通に住宅街やら家庭菜園と思しき農地が連なっている。
農園には春菊が豊作のようだ。これからの季節、鍋物には欠かせない一品だね。
酷暑をやり過ごしたアジサイの花が、枯れた姿のまま秋の一日を迎えていた。「枯紫陽花 かかやかし日を しばしとどめむ」--きっとそんな心境なのだろう。
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「米軍のジョンソン基地(現:航空自衛隊入間基地)軍人が住んでいた米軍ハウス群を残した区画であり、米国風の街並みとなっている。」--Wikipediaによる「ジョンソン・タウン」の解説の一部である。
いわゆるジョンソンタウンとは、「埼玉県入間市東町1丁目の国道463号沿いにある元米軍住居地域跡地全体の名称」(by Wikipedia)ということらしいが、こここそ基地に至近のカフェではなかろうか(残念ながら、まだ足を踏み入れたことはないのだが・・・)。
フジバカマである。頭頂部だけを見ると、白い毛だけが強調され、あたかも白花なのであろうかと思うほどだ。
ところがだ、ちょっと目線を変えてみると、ほら、萼片がとても淡い藤色を呈していることがわかる。藤色の袴のような花、この様が名前の由来ともなったといわれる。
こちらは、白花のフジバカマである。筒状花は名前の通り白色だが、萼片を見ると、芽吹いたばかりの若草を思わせる浅緑色をしている。
上記の命名法を踏襲するとすると、差し詰め浅緑袴(アサミドリバカマ)とか、白袴(シロバカマ)といったところだろうか。
淡い紫色だったように思うのだが、色が抜けてきたのかな。ちょっと紫が乗ったような色合いが好きなのだが・・・・・・。
そう、そう、人の言うことなど聞いていられないとでも言うように、気儘に、伸び伸びと、己が我を通すように咲いている。それが自然というやつなのだな。
カラマツソウの仲間たちは常緑なのだろう! 数年ともに暮らしてみて、やっとこう思い至った。
ということは、それ以前は花期が終わるとともに地上部が消えていたということか。その通りなのだから、二の句が継げない。
以前は、ほとんど鉢植えで楽しんでいたのだが、地に下ろしてからやっと常緑ではなかろうかということに気づく。何のことはない、単にへたっぴーだっただけなんだね 汗
悪魔祓い!
いやいや、玉ねぎの腐敗防止とともに、乾燥を促し、追熟させるため!
徒長してしまい、立ち姿がどうもイマイチ決まらない。ある時期に、剪定とかしちゃうのかな。
すぐ倒れてしまい、なかなか撮り難いのだよ。そうか、まだ群れるほど株が成長しないのでお互いに支え合うことができないからだろう。来年に期待しよう。大きな株に育ってくれよ。
このコウヤボウキ、すぐ近くの平野の森で種を摘んできて育てた実生の木である。
昨年辺りから花を付けるようになった。4年ほどかかったかな。
ユリ科チゴユリ属のチャバナホウチャクソウである。
トウチクラン(唐竹蘭)ともいう。蘭との名があるが、茶色の花を付けるホウチャクソウの仲間といえよう。
松山の花友さんにお送りいただいたが、3年目にして初めて花を付け、虫眼鏡で見ないとわからぬほどに小さい実を付けた。
さて、この実は、この草本にとってどんな意味があるのだろうか?
セイタカアワダチソウが開花した。まさにアキノキリンソウを彷彿とさせる花姿である。花を確認したので、とっとと引っこ抜き退場願った。
ホトトギスが咲き進んでいる。フェンスからひょいと身を乗り出し、逃散の機会でもうかがっているのだろうか?