Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

ナス科植物に好かれたブラ散歩! ~美し過ぎるハナナスとの出逢い~

2017年07月31日 17時02分41秒 | みんなの花図鑑
呷る、咀嚼する、嚥下する、そして喋る ~新宿西口・思い出横丁の夕暮れ時~

新宿西口・思い出横丁

新宿西口・思い出横丁(まぽさん、有難うございます)
 7月28日、学生時代の友人と久方ぶりに新宿で待ち合わせ、思い出横丁へ。最近、お気に入りのう〇ちゃんで昼酒としゃれこむ。
 気の置けない友と飲む酒は、何を呑んでも、何を「あて」にしても美味いものだ。時間も瞬く間に過ぎる。しかし、自分の齢を忘れてはいけない。そして、いつもと異なるのは、電車で家まで帰りつかねばならないというとても重いミッションが待ち受けている。
 そんな状況の中で飲むのだから、このうっ〇ゃんの´1クール90分でお願いします´というシステムは実に有難い。
 とは言いながら、右腕と口、さらに喉は、フル回転である。呷る、咀嚼する、嚥下する、そして喋るというサイクルを周期的に繰り返す。あっという間の90分を満ち足りた気分で過ごし、「じゃぁね、さいなら、また今度!」あっさりしたものである。
 帰りは、あらかじめ取っておいた特急レッドアローに乗車し、『身近な雑草の愉快な生き方』を読みながら帰路に就いたわけである。
 ちなみに、「あて」とは「酒の肴」のこと。酒の味を引き立ててくれる伴奏者! あっ、これは私の言葉ではない。NHK、BSプレミアムの番組「あてなよる」夏編のキャッチコピーである。料理研究家・大原千鶴さんが料理を、ソムリエ・若林英司氏が酒を供してゲストをもてなすちょっと小粋な番組。お薦めである。

ガーデン・ハックルベリーとの出逢い

アメリカイヌホオズキかな

アメリカイヌホオズキかな
 さて、翌日である。7月29日。花撮り人としては、ちょっと心もとないストックとなりつつある。昨日が昨日なだけに、昼間の暑さは敬遠したい。では、朝か。朝もね、昨日が昨日だけにちょっと辛いかも・・・。だけどね、帰宅が早く、床に就くのも早い分、5時には目が覚めて、いつものルーティンをこなし、6時にはブラ散歩へと。
 今日のテーマ? センニンソウが咲いたかどうかをチェックしに行ってみようか。とりあえず、いつものK氏宅方面に足を向ける。すると、今年初めてのアメリカイヌホオズキらしき個体を発見。でも、昨日の後遺症か、一眼ではピンが合わない(あっ、すいません。嘘ついちゃいました。酒のせいではありません。技術が未熟なためです(;^_^A)。とりあえずコンデジで押さえておくことに
 15分ほどでK氏宅に到着。うわっ、なんとでっかいアメリカフヨウ! 実は、これっ、N_趣味の方にも投稿したのだが、ブッソウゲと似ているという声が。そう言われると、元来が小心者。違ってるよと言われているようで、心がざわつく。確かに(((uдu*)ゥンゥン でも、蕾に着目すると、アメリカフヨウは副萼片が10~15、ブッソウゲは10より多いことはないという記述があったんですが、どんなものでしょうか?


   そのブッソウゲの裏側、ちょっと植え込みの奥に入ってみる。おや、初めて見る花が。これもナス科の特徴を備えた花が咲いている。イヌホオズキに似ているが、それにしてはばかにデカい。実も大きく、たわわに実っている。なんという種類かわからぬまま、数カット、撮り終える。
 実は、撮ってきたその日、29日に、みん花へ投稿、花の名前を伺ってみた。さすが、うたかた花詩 さん、即答でした。「ガーデン・ハックルベリー」、初めて聞く名前。それもなんか美味しそうな響き。「食用のイヌホオズキで、完熟した実をジャムなどにするそうです」とのコメントが。イヌホオズキが食えるって知ってた? いささかびっくりである。
 さらにびっくりなのは、若い実や実以外には、ソラニン等毒性の成分があるんだって。命を懸けたジャム作り、なんて。


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🌼 花の名前: ガーデン・ハックルベリー 📸 撮 影 日: 2017/07/29 6:34
🌱 科 目 名: ナス科ナス属イヌホオズキ類 📅 投 稿 日: 2017/07/30
📝コメント: イヌホオズキとは異なり、オシベの部分が褐色なのだそうだ。確かに。
完熟の実だけ料理しましょうね。未熟果にはソラニンが。味はともかく体にいいとか!
⛺️ 撮 影 地: いつものK氏宅の庭

まだまだナス科の植物との出逢いは続く

ワルナスビ

ナス科ナス属ワルナスビ
 K氏宅を後にして、一路センニンソウのポイントへ。路傍には、この時期、ナス科ナス属のワルナスビが至る所に跋扈している。だけどね、よくよく見ると意外と可愛いのである。ほら、特徴のある雄蕊、モンキーバナナに見えませんか?
 K氏宅から10分ほど歩くと、春にハゼリソウ(アンジェリア)を頂いたお宅がある。花壇を覗いてみると、なにやら美しい赤い実が。サクランボと見紛うほどの色付きを見せているこの実、ハナナスかしら? ナス科ナス属の飾り茄子、アカナスとも。しかし、よく目にするハナナスは茎が紫っぽくないですか? この子はとても美しい緑色。だから、また奥の手使っちゃいましたよ。そう、みん花への投稿でお名前頂戴である。そうしたら、やはりハナナスだって。小さな声で、´美し過ぎるハナナス´と命名してその場を後にしました。

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 あっ、今日の目的、センニンソウ。ここから15分ほど歩いた畑に面した林縁に咲いていたのだが、今年はまだのよう。昨年はいつごろ投稿したのかと確認してみると、8月中旬ころだったようである。早い所では7月下旬ころから花が見られるようだが、この辺は遅いのかなぁ~?
 目的のセンニンソウには会えなかったが、なにやらナス科に好かれたブラ散歩であった。
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weedが生い茂る道を抜けて・・・

2017年07月26日 16時53分15秒 | みんなの花図鑑
雨の日には、自宅でブログでも書いてみようか!

入間川・田島屋堰付近

入間川・田島屋堰付近
 北九州、秋田、新潟と、各地に被害の痕跡を残した大雨。
 ところが、関東は、梅雨明け宣言後、異常な暑さが続き、連日真夏日を記録している。
 この異常な暑さ、関東の水がめにも影響を与えている。平成29年7月25日、荒川水系の二瀬ダムでは貯水率31%、4ダム合計の貯水率も57%と相変わらず低い。このため、7月21日から20%の取水制限が続いている。
 今日は朝から雨。戻り梅雨なのだそうな。昨日までの身体にまとわりつくような暑さとは裏腹に、意外と過ごしやすい一日となっている。
 ブラ散歩、もちろん、今日はお休み。という訳で、ブログの慣らし運転でも。
 ネタかぁ~! 何かないかな? ´みん花´華やかなりし頃が懐かしい。何の迷いもなく、撮り貯めた花写真をUPしさえすればよかったのだから。あっ、そうか 原点に戻ればいいんだな。よし、昨日のブラ散歩をトレースしてみようか。

イケメン、イケジョぞろいのweedに囲まれて・・・・(*´エ`*)・

 6月25日、朝からまとわりつくような暑さが朝のブラ散歩を躊躇わせる。いつもの通り、朝のルーティンを済ませ、趣味の園芸に2~3投稿する。そうこうするうちに5時50分。やはり、暑さの募る昼間を避け、今のうちにウォーキングを済ませておこう。
 支度をして家を出る。今日は、入間川地区の貸し農園付近に行ってみようか。家を出て間もなくの駐車場。おや、矢ノ根梵天花が咲いている。今日初めて咲いたわけではないだろうけど、今まで気が付かなかった。とりあえず、押さえておこう。


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 小さな十字路。ここを左折。両脇には、やはり駐車場が。何気なく右手を見る。林縁の木に花が咲いたように白いものがちらほら見える。えっ、こんな近くにカラスウリがあったっけ? 近づいてみると、やはりキカラスウリである。ケータイを取り出し、時間を確認。6時7分頃。
 おや、地面にも。「ここは俺の領土だぞ~」とばかりに、地面に展開されたツル。4個の花がついている。


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 住宅街に入る。最初の住宅の脇に、林縁を通り、商店街へと続く道路へと抜ける小径がある。weedが生い茂る道だ。今日は、どなたとの逢瀬を楽しもうか。おっ、何度も撮ろうとしてピンボケばかりだったヤマノイモの花が実を結んでいる。これは、ちょっと遠目から撮ってみようか。


 お馴染みのヨウシュヤマゴボウも顔を見せてくれている。菱形金網越しに覗き見たアレチノギクの花後の姿。隣には新たな蕾を持った茎。いい味出してるなぁ~。

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 まだ家を出て10分ほどの所で、こんなにもたくさんの花々が出迎えてくれる。あっ、でも、園芸種がないね。そう、この辺りは、weedが生い茂る道。ここを抜けると、ほらっ、涼し気な朝顔が出迎えてくれました。

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『夢幻花』――変化朝顔に秘められた悲しいサイン!

2017年07月23日 10時28分27秒 | みんなの花図鑑
マリリン・モンロー、変化朝顔、そして、悲しみの幕が上がる!

 マリリン・モンローをご存知だろうか? 地下鉄の換気塔の上でスカートの裾がめくれ上がったあのセクシーなシーン。ご記憶の方も多いのではなかろうか。
 1962年8月、その死は突然もたらされた。謎の多い死。映画女優としての不遇説、ケネディー家との確執、自殺とされながらも、謀殺説も含め、さまざまな憶測が乱れ飛んだ´事件´である。
 現代では、´ペット・ロス´などという言葉がある。東野 圭吾氏の『夢幻花(むげんばな)』は、そのマリリン・モンローの死に自暴自棄となった男の無差別殺人のシーンから始まる。差し詰め´マリリン・ロス´によるところの´MM(マリリン・モンロー)事件´がもたらした人々の奇禍を縦糸に、´夢幻花´と呼ばれる朝顔が横糸となって物語が展開されることになる。
 そう、朝顔がこのミステリーの重要な因子となっているのだ。しかし、その朝顔は、ただの朝顔ではない。突然変異系統の「変化(へんげ)朝顔」である。
 朝顔は奈良時代、遣唐使によって中国からもたらされたという。その種子は、ご多分に漏れず、下剤や利尿剤などの効能を持つ漢方生薬として重宝された。その毒性はかなり強いという。
 この当時の朝顔は、現在とほぼ変わらず、漏斗型の花姿で、青や赤紫がもっぱらであったようだ。

変化朝顔にまつわる悲しみの人間模様

 下町の夏の風物詩――入谷の朝顔市。七夕の頃ともなると、露店に並ぶ「あんどん仕立て」の朝顔の鉢がTVのニュースでも流される。
 なぜ、七夕の頃かって? どうも、朝顔の別名、牽牛子(けにごし)、牽牛花(けんぎゅうか)にちなんでとか。
 この朝顔市、江戸時代、町人文化が絢爛と花開いた文化・文政期(1804年-1829年)に始まる。そして、時を同じくして、変化朝顔の第一次ブームを迎えるのだ。さらに、江戸後期、世情穏やかならざる気配が漂い始める嘉永・安政期(1848年-1860年)には、第二次のブームを迎える。
 いずれも、自然交雑による突然変異の株が頼りの作出法。お世辞にもバイオテクノロジーなどと言えるものではないが、経験則だけで作出された変化朝顔のいくつかの系統を維持していたであろう栽培家の努力には頭の下がる思いである。
 実は、この時期の栽培法はつまびらかにされてはいない。作出方法は秘密だよ、門外不出! ってわけである。
 さらに、明治中期ごろ、第三次ブームが起こり、この折には人工交配の活用がなされたという。意図した交配が行われたということらしい
 では、何が変化なのか? まず花の形である。八重、ぼたん、柳ぼたん、獅子咲きぼたん、車咲きぼたんなどの分類があるという。
 そして、葉っぱ。通常の三裂した葉は、「なみ」という。ところが、変化朝顔の葉には、まさに糸のように細長い「糸柳」、不規則に縮れた「ちりめん南天」など、およそ朝顔らしくない数多の形があるようだ。
 さて、『夢幻花』の話である。そこでは、あろうはずのない花色、黄色の変化朝顔の姿がミステリアスに語られている。
 MM事件から半世紀の時を経て、根深く横たわる負の遺産は、当時の事件関係者の係累にも新たな悲しみの影を落としていく。
 前項でも述べたが、朝顔には薬効とともに、毒性も強い。そして、黄色の変化朝顔の種子には・・・。

朝顔の面影は?
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花びらの先の裂けも特徴の一つ
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色もいろいろあるのだろうか?
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言われないとわからないよね!? 奇を衒う花姿ってどう? さすがに、黄色は展示されていなかった!
(このサムネイルをクリックして頂くと、元画像が別ウィンドウで開きます。戻る場合は、ブラウザの[戻る]ボタンをクリックしてください)  

 

では、最後に夢幻花をご覧に入れましょうか

 久しぶりに手に取った東野圭吾氏の長編ミステリー『夢幻花』。自宅ではなかなか開くこともできず、病院の待ち時間などを利用して少しずつ読み進めてきた。あまりに間が空いてしまい、さかのぼって読み返したことも。あっ、ネタバレは本意ではないので、ご興味のある方は手に取って頂ければと。
 読み進めるうちに、変化朝顔の写真を撮ったことを思い出す。昨年、9月末、さいたま市園芸植物園でのこと。
 そして、その折、九州大学 大学院理学研究院 生物科学部門 染色体機能学研究室の仁田坂英二先生のHPを見つけ、拾い読みをさせて頂いた。ご興味のある方は、別ウィンドウでHPが開くようにリンクをつけておいたので、ご覧いただきたい。
 普段、何気なく見て、写真に収めていた花々。そんな花にも悠久の歴史があることを思い知らされた。人より先に生を受け、人とともに生き、人の都合で交配され、人なき後も咲き続けるであろう花々のこと。ただ、「キレイ」をポチってるだけじゃいかんのかな? いや、ここは素直に生きよう。いいよね、ポチるだけでも。そんなことなどが、頭の隅っこをかすめただけでも、よしとしようと思う。

 どうです? 絞りのマルバアサガオ。なかなか風情がありますね。暑さの厳しい今年の夏。こんな浴衣でしゃなりと歩くご婦人と、夏祭りの宵をご一緒したいものです。
 えっ、これのどこが夢幻花だって? あれっ、間違っちゃいましたか? いや、お手数ですが、画像をクリックしてみてくださいませ。黄色の夢幻花が別ウィンドウで開くと思いますから・・・。

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夾竹桃はミステリー! ☆あっ~、そんなことしたら危ないよ~☆彡

2017年07月15日 12時06分31秒 | みんなの花図鑑
 我が家のすぐ近くでプルメリアを見ることができる唯一の場所、ヘアサロンの奥の花壇。そこには、紅白の夾竹桃の鉢も置かれている。ここ、お客様用の駐車場になっているためか、コンクリートで舗装されている。土の庭は幾ばくもなく、そのお花のほとんどが鉢植えとなっている。
 夾竹桃には、その植物全体に毒がある。枝や葉、花はもちろんのこと、枝などを燃やした際に出る煙や灰、植わっている周囲の土壌にまで毒性がにじみ出ているんだって。
 とは言いながら、街路樹や学校の垣根など、結構いろいろな公共の施設に植えられているよね。すぐ近くの小学校の垣根、夾竹桃だよ。危なくないのかねぇ~。
 その夾竹桃の代表的な有毒成分がオレアンドリン。その毒性は青酸化合物よりも強いんだって。そして、毒性があれば、薬効も。トリカブトなどもその強力な毒性で知られているが、附子(ぶし)と称して薬用とされている。このオレアンドリンも、強心作用や利尿作用があるという。もちろん、有毒成分は上記だけではなく、ネイリン、ジギトキシゲニン、ロサジェニンなど、やはり強力な有毒成分が含まれているのだって。
 野歩きをしてキイチゴをつまんで食するなどという話をよく聞くが、そんなノリで夾竹桃と接しては危ないよ。樹皮などを触った手で、目などをこすったら大変。炎症を起こしかねないというのだ。
 2時間ミステリーにも、この夾竹桃の毒をテーマにした「ドクター小石の事件カルテ(5)毒炎」なんてのがあった。あの橋爪 功が主演だったかな。また、創元推理文庫には、レイモンド・T・ボンドが編んだ『毒薬ミステリ傑作選 (169-1)』というアンソロジーに、ミリアム・アレン・デフォードの『夾竹桃』が収められている。
 この有毒成分は、植物の生存戦略から生まれたんだって。虫や鳥などに食べられないように有毒成分を生成し、己が身を守っているのだという。ところが、そんな競争の少ない植物だからこそ、好んでその毒性のある葉などを食べる虫などが出てくる。誰もが食べておいしいものは、必然、競争力が高いわけで、小さな虫たちは割り込んでいけないよね。キョウチクトウアブラムシとか、キョウチクトウスズメ(スズメガ科)の幼虫などが我が物顔で新芽や葉などを貪り食っているのだ。それこそ、独擅場ってわけ。
 こんな風に見てくると、花にはキレイなだけでない、いろいろなミステリーに満ちているんだなぁ~って思えてくる。そんな花の不思議にも、ほんの少しでもいいから触れていきたいですね。

こんなきれいな花なのに
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白花だって、目を惹くよね
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プルメリアもキョウチクトウ科
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あっ、だからこそ毒がある! 色には関係ないんだって 美しい姿に騙されてはいけません
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ボタンクサギ(牡丹臭木)の真実!

2017年07月13日 08時59分56秒 | みんなの花図鑑
 この時期、藪でひと際輝いているのがボタンクサギ。漢字で書くと、こうなる。
 牡丹臭木
 臭い木! 本当に臭いのだろうか? 花に、そーっと鼻を近づけてみる。
 私の鼻のせいだろうか、臭気などないような。いや、ほんのかすかだが、いい匂いがするような気もする。
 いや、いや、気のせいだ、気のせいに違いない。勇を鼓してさらに鼻を近づける。うぉ~、なっ、なんだ、この臭さは。
 
  葉だ、葉。あまりに葉に近寄り過ぎたせいかしら。
 とって返して、早速検索!
 花はそこそこいい香りがするとの記述も散見される。
 しかし、総じて、葉や枝には強い臭いがあると書かれている。やっぱりね。
 ヒトなんて勝手な生き物で、見ているようで、何も見ていない。いや、自分の欲する情報しか目で追っていないのだという。
 望まないもの、見たくないもの、その類の視覚情報は自然とオミットされ、選別されてこぼれ落ちてしまうというのだ。
 そんなことが臭いでも起こる?
 戸外での花の観察は置かれた状況に依存する。温度、風の向き、いろいろな要素が絡み合い、同じ状況に置かれても、誰もが同じ感興を抱くとは限らない。
 ボタンクサギの得も言われぬ臭いを感じた時、ふとそんなことを考えた。
 いま、そこにあるのに見えていない。確かに、日々の生活の中でもあるなぁ~!
 ほら、このボタンクサギの群生の写真、遠目で見るとアジサイの咲き乱れる様のよう。つい最近まで、絢爛と咲き誇っていたアジサイの残像が頭に残っていて、「おや、まだアジサイが・・・」なんてね。
 あっ、これは、ただ単に、目が悪いだけかな?

よくよく見ると!
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葉の形にも注目!
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葉に埋もれるように
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あのクサギの花に似てる? ほら、葉もクサギに似てるよね この葉を揉むとかなり強烈らしい
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🌼 花の名前: ボタンクサギ(牡丹臭木) 📸 撮 影 日: 2017/07/11 6:15
🌱 科 目 名: クマツヅラ科クサギ属 📅 投 稿 日: 2017/07/11
📝コメント: ヒトって勝手な生き物だ。見えてるものさえ見えないと言い張る。
無意識の取捨選択で、情報さえもふるいにかけているんだって。
⛺️ 撮 影 地: 路傍にて
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