Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

ゴンズイの目力に、自然に挑み続ける意志の強さを見た!

2017年08月31日 20時12分54秒 | みんなの花図鑑
 車の流れが絶えない生活道路。この道は、幹線道路への市街地からの引き込み線的な役割を果たしている。その脇に、丈高く繁った雑木林がある。十数年程前、この一帯はきれいに伐採され、ここにも開発の足音が、なんて思ったものである。
 ところが、どのような理由があったかは知らないが、そのままの状態で放置され、いまはまた、以前の雑木林の姿を取り戻している。
 コナラやクヌギなどをはじめとして、なかなか樹種も豊富であるらしい。その中に、今日の主役を務めるゴンズイも生えている。道路からは50~60cmほど盛り土されたような状態で、のり面がゆるい傾斜を見せて道路へと続いている。どうもこの木は日当たりの良いこの林縁が好みのようだ。

たわわに稔った実

🌼 花の名前: ゴンズイ(権翠・権萃) 📸 撮 影 日: 2017/08/27 10:28
🌱 科 目 名: ミツバウツギ科ゴンズイ属 📅 投 稿 日: 2017/09/1
📝コメント: 関東地方以西から九州の日当たりのよい林縁に生える。
花期は5~6月。9~10月に実が赤く熟し、やがて爆ぜる。
⛺️ 撮 影 地: 北入曽地区の雑木林の林縁

 この樹木のゴンズイの話が出ると、よく引き合いに出されるのが魚のゴンズイである。もっとも、いずれのゴンズイもかなりマニアックな存在と言えるので、それぞれの愛好家でさえご存じない方のほうが多いかもしれない。
 浅場の岩礁や防波堤付近などが主なテリトリー。群れで行動し、団子状になるのでその様をゴンズイ玉などと呼ぶ。生息域から人と接触する機会も少なくないが、ご用心。背びれと胸びれの第一棘条に毒があるのだ。


🌼 魚の名前: ゴンズイ(権瑞) 📸 撮 影 日: フリー写真です
🌱 科 目 名: ナマズ目ゴンズイ科ゴンズイ属 📅 投 稿 日: 2017/09/1
📝コメント: ギギ、ハゲギギ、ググなどの別名。体側に2本の黄白色の縦縞がある。
背びれと胸びれの第一棘条に毒があり、刺されると激痛が走る。
⛺️ 撮 影 地: フリー写真です

 しかし、トップ画像のように遠目で見ると、とても普通に、おっ、紅い木の実が生ってるって感じでしょ。
 ところがである、近寄ってごらん。その実を間近で見ると、なかなか感動ものなのである。
 赤い鞘が爆ぜる。中から真っ黒な実が飛び出してくる。ほら、絵に描いたような目力の強い視線が見る人の目を射る。そんな感じでしょ。
 一度は伐採の憂き目を見た雑木林の樹々たち。それでも、その逆境をものともせず立ち上がり、往時の姿を取り戻す。多分、このゴンズイも、変転の果てに復活を遂げた樹々のなかの一本なのかもしれない。その眼光の鋭さが、その意志の強さを物語っていると思えてならない。


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ムシ、虫、Bug、Insect ~花には欠かせないすぐ隣りの住人たち~

2017年08月17日 09時38分29秒 | みんなの花図鑑
 どう見ても人形だよね。アスクレピアス、別名を唐綿。キョウチクトウ科の艶やかな花。あれっ、キョウチクトウって毒があったはず。そう、この花も根や草に毒がある。
 でも、そんなことにはお構いなしに、蟻たちの饗宴が。まだ、今日は小さな宴会だったが、それでもここそこにその姿を確認することができた。


 ニラ、ヒガンバナ科ネギ属の多年草。この時期、多数の白い小さな花を放射状につける。
 ここにも小さな訪問者が。ヨコバイの仲間だろうか? クロミャクイチモンジヨコバイに似ていると思うのだが、いかんせん虫さんは門外漢。間違っていたらご教示くださいませm(_ _)m。


 ここには、ただただ奪われるだけという図式しかないように思える。キアゲハの幼虫と盛りを過ぎた明日葉である。しかし、キアゲハの幼虫は容赦ない。残っている葉を食べつくす勢いだ。


口唇を伸び縮みさせるんだ(@_@。
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モスラのモデル?
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おっ、これが4齢幼虫?
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一昨年も全滅させられた! 食べつくしたのは君だよ! 何回脱皮するの?
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 花はベンケイソウの仲間かな。弁慶草であれば、ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(ヒロテレフィウム属)の多年草。
 そして、その上に陣取っているクモ、これってハエトリグモでしょ。デーニッツハエトリとかいうやつかな?

 

 ルドベキア・タカオである。この時期、黄色の花びらが鮮烈に目を射る。キク科オオハンゴウソウ属(ルドベキア属)の多年草。虫たちを誘う花の色には、意味があるという。ハチの仲間は赤紫、紫、青系統の花に、ハナアブの仲間は黄色に、甲虫類は白い花に集まる傾向が高いという。特に黄色は万能のようだ。
 このシオヤアブ、ハエ目ムシヒキアブ科に属する肉食昆虫。意外と凶暴で、スズメバチの天敵だそうである。タカオに宿り、蜂の飛来でも待っていたのであろうか。

 

 あはっ、我が家のベランダの網戸に雨宿り。蝉も、今年は活躍の場を奪われ、ちょっと可哀想。まぁ、ゆっくり休んでいってくださいませ。

 

 こちらは、ママコノシリヌグイ(タデ科イヌタデ属)。継子の尻拭い、漢字で書くと生々しい感じ。目立たない路傍の花。多分気づかずに通り過ぎる人の方が多いのだろう。しかし、目を凝らしてよく見るとなかなか可愛い花である。
 小さな花には、小さな蝶々が戯れる!
   
ママコノシリヌグイ
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シジミチョウが飛来!
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残念な名前なのに花は可愛い!
茎や葉には棘がびっしりと。
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姫擬宝珠と山瑠璃虎ノ尾 ~その開花の顛末記~

2017年08月15日 16時17分01秒 | みんなの花図鑑
その出会いは、突然に! ~想像だにしなかった二人の乙女との出逢い~

身延山久遠寺・ご本堂

身延山久遠寺・ご本堂
 2017年6月5日、富士五湖の一つ、山中湖付近へ赴く。
 当日は一路、身延山久遠寺を目指す。ここは樹齢400年超の「しだれ桜」が有名だが、まだ行ったことがない。下見って感じかな。本栖湖沿いに国道300号線・本栖みちへと入り西進する。道の駅・しもべで休憩。さらに、西進し、下部温泉などを通り過ぎ、身延道へ入る。いやぁ~、想像以上に遠かったなぁ~。狭山から3時間近く、河口湖ICからでも1時間半である。
 いつもと同様、妻との二人旅。そう、神社仏閣を参拝して、いつも思うことがある。健常者より、体の不自由な方々ほど神や仏に参拝したいのではと思うのだが、だらだらの坂道やら長くて急な階段がその行く手をさえぎるのである。
 ここ、久遠寺のご本堂も驚くほどの威容を誇る。また、ご本堂での参拝はおんぶしながら登るのかなと思っていると、車椅子専用のエレベーターがあるという。いやぁ~、初めてである。本堂内も車椅子での移動が可能とのことで、さすがにご上人様のお膝元は違いますねと感嘆しきり。有難くご本堂に昇殿して拝観し、御朱印を頂く。
 参道を下り、あらかじめチェックしておいた店で、名物の身延饅頭を購入。さらに、付近で名代の蕎麦を満喫し、そそくさと宿を目指す。
 戻る道すがら道の駅・なるさわに立ち寄る。ふと見ると、小さな山野草店がある。ここで、件のヤマルリトラノオとヒメギボウシを購入。2つで450円。安いのかなぁ~?
 宿は山中湖畔。すぐ近くには山中浅間神社が。小さな割烹旅館。天然鰻を食せるとか。リーズナブルな値段設定に食いついたわけ(笑) 感激したのは鰻の塩釜。こんなの初めて。もちろん、新鮮な駿河湾の魚と飛騨牛の朴葉焼きにも舌鼓。ありゃ、そう言えば、道の駅で買ったあの子たちは車のトランクの中! 花より団子。こんなものなのである(笑)
 翌日、山中湖花の都公園などに立ち寄り、忍野の豆腐屋や農産物直売所で買い物をして帰路に就く。

えっ、鰻の塩釜って?
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パッカーン!
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おっ、飛騨牛の朴葉焼きかい!
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何が出るかな? 何が出るかな! ジュルル― 、白焼きだぁ~(◎_◎;) うっ、うっ、美味し (๑´ڡ`๑)
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瑠璃色の花穂に心が躍り、くるんとしたシベに酔う!

 6月7日、ヤマルリトラノオとヒメギボウシ、2つを鉢に移す。今年は咲かないのかな? なんて思いながらの作業。青い鉢に斑入りの葉が見える。これがヒメギボウシ。もうひと鉢、右に見えるヤマルリトラノオの影に5~7株ほど。


 7月24日、購入から一月半、だいぶ膨らんできた。
   
ヤマルリトラノオ
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ヒメギボウシ
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花穂が立ち上がってきました。
ツンとした花芽が出てきたんです。
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 芽が上がってくると、自ずから期待も膨らんでくる。この場だけでなく、何度も申し上げてきたが、花を育てることなどまったくの初心者である。たまさかホームセンター(HC)から花開いた鉢を購入するくらいが関の山。まして、山野草などの類など、ハードルが高いものと思っていたのだ。それが、日ごとに蕾が膨らみ、花茎も伸長してくる。期待するなという方が無理であろう。
   
8月2日のヤマルリトラノオ
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8月2日のヒメギボウシ
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日ごとに長くなる花穂。
蕾の一つひとつがコロンとしてきた。
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 翌日、8月3日である。蕾に色がついてきた。ねっ、見えるでしょ。
   
8月3日のヤマルリトラノオ
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8月3日のヒメギボウシ
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ちょこんと出た花びらが濃い紫!
花びらの花脈、そう紫なんです!
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 1週間ほどが経った8月9日の朝、ヤマルリトラノオは開花、ヒメギボウシはいまにも蕾が破裂(?)しそう。
   
8月9日のヤマルリトラノオ
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8月9日のヒメギボウシ
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主軸はご覧の通り開花。側枝も伸びて。
いまにも花開こうかという状態。
(このサムネイルをクリックして頂くと、元画像が別ウィンドウで開きます。)    

 8月になってからこのかた、日照時間があまりにも少ない。今日は16日だが、昨日から降り続き、朝から雨である。戻り梅雨? そうであれば、もう一度、あの夏の日の陽射しが期待できるのだが、秋雨前線となると夏は終わってしまうことになる。
 そんな不順な天候のなか、想定外の健闘を見せているヤマルリトラノオ。主軸はほぼ満開状態、側枝もたくさん出し、これからも期待できそうだ。


 もちろん、ヒメギボウシも頑張っている。1本の花茎に、花こそ3~5輪ほどと少ないが、シベの先をくるんと曲げて雨模様の空を睨んでいる。
 いずれにしても、この道の駅なるさわからの使者は、ここ狭山市でのミッションを大過なく遂行してくれているようである。

コメント (8)
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宇宙人の脱皮!?

2017年08月04日 07時16分32秒 | みんなの花図鑑
 今年は季節の移ろいが遅いような気がする。
 昨年の今頃は、みん花にキンミズヒキを投稿していたように思う。
 どんな具合かと、林縁のポイントに足を運んでみた。



 こんな具合である。まだ、開花は当分先のようだ。
 おや、傍らに虫さんが。マメコガネかな。



 うわっ、気配が、何か気配が・・・。



 なっ、なんだ、これっ!
 宇宙人の脱皮(@_@)
 形はバッタのようだけど、バッタって脱皮するの?
 しかし、脱皮というより、骨格標本みたい。
 干からびちゃったの?
コメント (14)
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