車の流れが絶えない生活道路。この道は、幹線道路への市街地からの引き込み線的な役割を果たしている。その脇に、丈高く繁った雑木林がある。十数年程前、この一帯はきれいに伐採され、ここにも開発の足音が、なんて思ったものである。
ところが、どのような理由があったかは知らないが、そのままの状態で放置され、いまはまた、以前の雑木林の姿を取り戻している。
コナラやクヌギなどをはじめとして、なかなか樹種も豊富であるらしい。その中に、今日の主役を務めるゴンズイも生えている。道路からは50~60cmほど盛り土されたような状態で、のり面がゆるい傾斜を見せて道路へと続いている。どうもこの木は日当たりの良いこの林縁が好みのようだ。
この樹木のゴンズイの話が出ると、よく引き合いに出されるのが魚のゴンズイである。もっとも、いずれのゴンズイもかなりマニアックな存在と言えるので、それぞれの愛好家でさえご存じない方のほうが多いかもしれない。
浅場の岩礁や防波堤付近などが主なテリトリー。群れで行動し、団子状になるのでその様をゴンズイ玉などと呼ぶ。生息域から人と接触する機会も少なくないが、ご用心。背びれと胸びれの第一棘条に毒があるのだ。
しかし、トップ画像のように遠目で見ると、とても普通に、おっ、紅い木の実が生ってるって感じでしょ。
ところがである、近寄ってごらん。その実を間近で見ると、なかなか感動ものなのである。
赤い鞘が爆ぜる。中から真っ黒な実が飛び出してくる。ほら、絵に描いたような目力の強い視線が見る人の目を射る。そんな感じでしょ。
一度は伐採の憂き目を見た雑木林の樹々たち。それでも、その逆境をものともせず立ち上がり、往時の姿を取り戻す。多分、このゴンズイも、変転の果てに復活を遂げた樹々のなかの一本なのかもしれない。その眼光の鋭さが、その意志の強さを物語っていると思えてならない。
ところが、どのような理由があったかは知らないが、そのままの状態で放置され、いまはまた、以前の雑木林の姿を取り戻している。
コナラやクヌギなどをはじめとして、なかなか樹種も豊富であるらしい。その中に、今日の主役を務めるゴンズイも生えている。道路からは50~60cmほど盛り土されたような状態で、のり面がゆるい傾斜を見せて道路へと続いている。どうもこの木は日当たりの良いこの林縁が好みのようだ。
🌼 花の名前: | ゴンズイ(権翠・権萃) | 📸 撮 影 日: | 2017/08/27 10:28 | |
🌱 科 目 名: | ミツバウツギ科ゴンズイ属 | 📅 投 稿 日: | 2017/09/1 | |
📝コメント: |
関東地方以西から九州の日当たりのよい林縁に生える。 花期は5~6月。9~10月に実が赤く熟し、やがて爆ぜる。 |
⛺️ 撮 影 地: | 北入曽地区の雑木林の林縁 |
この樹木のゴンズイの話が出ると、よく引き合いに出されるのが魚のゴンズイである。もっとも、いずれのゴンズイもかなりマニアックな存在と言えるので、それぞれの愛好家でさえご存じない方のほうが多いかもしれない。
浅場の岩礁や防波堤付近などが主なテリトリー。群れで行動し、団子状になるのでその様をゴンズイ玉などと呼ぶ。生息域から人と接触する機会も少なくないが、ご用心。背びれと胸びれの第一棘条に毒があるのだ。
🌼 魚の名前: | ゴンズイ(権瑞) | 📸 撮 影 日: | フリー写真です | |
🌱 科 目 名: | ナマズ目ゴンズイ科ゴンズイ属 | 📅 投 稿 日: | 2017/09/1 | |
📝コメント: |
ギギ、ハゲギギ、ググなどの別名。体側に2本の黄白色の縦縞がある。 背びれと胸びれの第一棘条に毒があり、刺されると激痛が走る。 |
⛺️ 撮 影 地: | フリー写真です |
しかし、トップ画像のように遠目で見ると、とても普通に、おっ、紅い木の実が生ってるって感じでしょ。
ところがである、近寄ってごらん。その実を間近で見ると、なかなか感動ものなのである。
赤い鞘が爆ぜる。中から真っ黒な実が飛び出してくる。ほら、絵に描いたような目力の強い視線が見る人の目を射る。そんな感じでしょ。
一度は伐採の憂き目を見た雑木林の樹々たち。それでも、その逆境をものともせず立ち上がり、往時の姿を取り戻す。多分、このゴンズイも、変転の果てに復活を遂げた樹々のなかの一本なのかもしれない。その眼光の鋭さが、その意志の強さを物語っていると思えてならない。