ベランダ脇のウナギの寝床状の小庭では、タニガワコンギクがちらほらと咲き続けている。その陰から、ちらちらと紫色の葉が覗いているのは察知していた。
「また、咲くのか?」--そう、機嫌がいいと周年咲いている。カタバミの仲間だけあって、なかなかに強靭なのだよ。
醤油とか、砂糖とか、なにかちょっと足りないといったとき、歩いて10分ほどのところにある「ハード・ディスカウントストア Big A」に行く。スーパーの小型版だと思えばよい。
とは言え、生鮮品から、冷凍食品、飲料まで、ほとんど過不足なく置いているので、銘柄にこだわりがなければ、なにかと重宝するお店なのである。
この日は、ヤクルトやらピルクル ミラクルケアが切れそうだったので散歩がてら訪れた。
そうだ、久しぶりに「刻み昆布」でも炊いてみようという気になり、具材の一つとしてさつま揚げなどと一緒に買い求めた。ちなみに、クマちゃん印の「刻み昆布」30gは198円+税である。
30gと侮るなかれ、昆布は炊くと増えるのである。驚くほど増量するのである。
刻み昆布の下拵えだが、5分ほど水に晒し、その後、2~3度しっかりと水洗いをする。砂などが混じっているかもしれないからね。
今回は具材として、さつま揚げ、ニンジンの千切り、干しシイタケなどとともに炒め煮にする。
合わせ調味料として、「醤油、酒、味醂、砂糖、水」を大匙「3:2:2:2:2」の割合で作っておく。もちろん、お好みでその比率は足し算、引き算していただきたい。
鍋に油を引き、刻み昆布と具材を炒める。そう、ごま油がいいかな、香ばしく仕上がるから。
具材に火が通ったら、あらかじめ作っておいた合わせ調味料を注ぎ、和風だし、もしくはリケンの素材力だし(お好みでかつお、こんぶのいずれか)などを小さじ1投入する。
刻み昆布の火の通り具合を見ながら、煮詰めていくといいだろう。
具材? もちろん、お好みでプラス、マイナスしていただきたい。我が家では、油揚げやら、厚揚げ、大豆の水煮を用いることもあるし、カラフルな手毬麩や食感がバッティングするが生のキクラゲなども面白いと思うよ。
子供の頃、なにかと言うと食膳を飾っていた一品である。安価であるし、日持ちもする。グルメなどという言葉が人口に膾炙していない頃の話だが、いまでも無性に食いたくなる時がある。その頃の作り手はいまは亡く、その頃の味が再現できているかわからぬが、こんな具合にたまに作って皆が皆貧しかったあの時代のことを懐かしんでいる。
懐かしの刻み昆布を食らう
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