2021冬の累計降雪量は1026㎝。冬になり降雪があると毎朝、除雪機で道路から玄関まで排雪が日課となる。除雪機始動と同時にメジャーで降雪量を測る習慣になって数年になる。降雪量とは雪が降った量、積雪量とは雪が積もった状態をいう。降った雪にさらに雪が積りある一定の時間で降った雪の深さで積雪量と表現される。我が里は積雪量は最大で220㎝にもなった。
このブログは毎朝の降雪の記録。この冬の豪雪には近年に経験したことがない特徴があった。雪が降ったのは12月14日から21日までと12月31日から1月6日までの集中降雪。約一週間、休みなく降り続いた。1月中旬以降2月は例年の降り方だった。3月は2日が5㎝、3日が2㎝の計7㎝の降雪だけで例年と比較して3月はほとんど降雪なしで終った。以下はこの冬の記録。
豪雪の被害は12月14日初雪から1週間と正月の1週間降り続いた大雪で住宅の被害、リンゴ等の被害、ハウス等の崩壊被害が起きた。以下豪雪被害の状況を振り返ってみる。
秋田県湯沢市で雪の影響で倒れたとみられる電柱などがスキー場に通じる市道をふさぎ、19日夜から利用客と従業員合わせて44人が孤立状態となっています。警察によりますと全員が休憩所で待機していて、今のところ体調不良を訴えている人はいない」とNHKの
稲川スキー場孤立(テレビ報道)
テレビはもとより地元の秋田魁新報、全国紙やロイターでも報道された。12月14日から降り続いた降雪で、稲川スキー場は19日に営業を始めた当日だった。多くの住民はこの報道に戸惑いを感じた。全国各地から報道で知ったと安否とお見舞いの電話が殺到したという。稲川スキー場は国道398号線からせいぜい1Kⅿ入った極小さなスキー場。この冬の豪雪でにわかに有名になった。
昨年は記録的な小雪。屋根の雪下ろしはなしだった。この冬も12月になっても雪の兆候はなく、連続の雪の少ない年になりそうだと多くの人は思ったはずだ。それが12月14日の朝24㎝の降雪。初雪状態で除雪機が登場。
14日の初雪状態から休みなしの降雪が21日まで続いた。累積量が287㎝。スキー場が孤立した20日の朝までの降雪量は242㎝もあった。21日以降降雪はほとんどなく、この冬2回目の豪雪は12月31日から1月6日まで連日降雪。この一週間の降雪量は259㎝となった。下記のグラフは日毎の降雪量、単位は㎝。
12月14日から1月15日まで毎朝の降雪量 単位 ㎝
下記のグラフは12月14日から2月28日までの5日ごとの降雪量。赤はその月の降雪量の合計。
12月14日から2月28日まで5日毎と月別の 降雪量
12月の降雪量327㎝、1月が389㎝、2月が310㎝ 合計降雪量は1026㎝ となった。 2月も累計で310㎝の降雪があったが例年並みで推移した。ハウス、果樹の被害は12月14日と12月31日から、それぞれ休みなしに降り続いた豪雪の被害。
大雪で折れたリンゴの木 2021.3.23
ブドウ棚の崩壊、無残なリンゴの木、雪消えが進むと被害の実態が明らかになってきた。この写真の木の折れた部分は直径25㎝もあった。駒形の大倉集落のブドウ棚は全倒壊らしいとのニュースが1月に入ってきた。この冬の被害は10年前の2011年豪雪被害よりも大きいとみられ果樹栽培の縮小、撤退が進むとの観測もある。
無残な水稲育苗ハウス 2021.3.19
育苗ハウスは2011年災害より大きい。JAこまち管内でハウス被害は軽く1000棟以上あるとの報道がある。
各地で住宅の被害が大きい。3月になって大工、板金業者に雪害被害の復旧依頼が殺到。復旧見積等、保険業者や行政への提出書類で忙しさがが10年前の豪雪被害より多いという。3月中は道路わき積み上げられた雪の排雪は連日業者の重機と大型ダンプで進められた。4月に入って畑の雪は30㎝ほど、田んぼは畦畔が出てきた。家の周りは屋根からの雪で場所によっては3ⅿもある。10年前豪雪時よりははるかに少ない。当地では「清明」になれば湯の雨が降ると昔から言い伝えがある。暦の上での「清明」は4月の4日。
雪消えと同時に倒壊ハウスの片づけ、果樹被害木の整理等超多忙の毎日が続いている。