20年ぶりの大雪とのこと。
仕事のシフトが午後だったのと、電車が遅延ながら動いているのを確認。
あえて、鎌倉発の藤沢行きのバスに乗車。
途中の「大仏前」で下車。
もちろん、大仏様に会うためだ。
門は閉ざされていて今日は一歩も入ることができなかった。
私は精一杯背伸びをして、木戸の隙間に携帯のカメラをかざした。
とにかくふぶいていて5、6メートル先も見えないのだ。
凍える指で3回シャッターを切った。
次の瞬間、横殴りの雪が一瞬ぴたりと止まり、視界に大仏様がおられた。
そう、おられたとしか言いようがないたたずまいだった。
雪をまとった神々しい孤高のその表情に、胸が詰まる思いがした。
どうしても雪の日、お会いしたかった。今日、願がかなった!
そして再確認したこと、露座の大仏様は、この鎌倉の地を800年守ってくれている。
台風、津波と相次ぐ災害にあい、大仏殿を消滅。
風雪にさらされながら、四季の移り行く鎌倉をご覧になっている。
また、桜の時期に会いに行きます。
(大仏様の完成の正確な年次ははっきりしないといわれています)