鎌倉に越して来て、初めてマンション暮らしをした時、仲良くしてくれたお隣さんが引っ越すという。
さみしくなる。「ご飯を食べに行きましょう」となった。
お互い60代。健康と、原発の話で2時間。場所は小町のピザやさん。
べたべたした関係ではなく、よくしていただいた。
いつも、生活の軽い相談をするとやわらかく答えを導いてくれた。
「けんちん汁作りすぎちゃった、食べに来て」
「実家の畑で採れたみかんよ」
なんだか、下町のそれのような付き合いがうれしかった。
気が付けばおせ話になるばかりだった。
女の一人暮らし、自立はもちろん、時々訪ねてくる娘さん、お孫さんとの距離感もお手本だ。
さみしくなる。まぎらわすように・・・ビールを飲みすぎた。