今、物が売れない中、物を作って売る仕事をしている。
好きだからしている。
好きでなくなったらやめるのか?
イヤ、生活がかかっているのでそんな訳にはいかない。
「景気はどうか」と訊ねられたら「厳しいですよ」と答える。
いつもいつも危機感を持っている。
お米や牛乳を売っている訳ではない、「鎌倉今村」の商品は必ずしも必要な物ではない。
今、有隣堂横浜西口店、書籍売り場の雑貨コーナーに、常設で商品を置かせて頂いている。
さすがに西口、ブックカバーも道中財布もおかげ様でよく動いている。常に品不足。
品不足なんてほめられた事ではないが、工房から商品を週に2,3度は運んでいる。
昨日、お客様からお電話をいただいた。
「今西口にいるのですが、道中財布、他の柄ありませんか?」
上がったばかりの道中財布を、本日夕方納品に行きますとお約束をし、
運よくさっきお目に掛かれた。
生地の説明、そして紐、チャームを変える事が出来ますなどとお話し
御買い上げいただいた。
以前は「父の日のプレゼント、ぜったいこれと決めたの、でも紐の色が・・・」
若いお嬢さんの電話に、工房から飛んで行ったこともあった。
「私だけの一点物をあなたに・・・」いつもそんな思いで商品と向き合っている。
もう少し利益を出さないと「経営者」としては失格すれすれのところで頑張っている。
言い訳はいらない。良質で楽しい商品を生み出し、提供し、利益を上げればいいことです。
それしかないわけで・・・。