鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

何の為に・・・

2019年03月09日 | 日記

暮しの手帖2ー3月号に掲載されていた、バレリーナ森下洋子の取材記事を読んだ。

3歳からバレーを始め、25歳の時世界的なコンクールで金賞を取り、

今も毎日5、6時間のバーレッスンを続けているという。

1948年生まれです。

「君は何のために踊っているの?」と夫であり、同じバレリーナ振付師の

清水哲太郎に聞かれたことがあったそうだ。

「好きだから」と言いたかったのに、なぜか言葉に詰まり、考えさせられたそうだ。

そう、何のためにこの仕事をして、何のためにその人と暮らし、もっと言えば、

何のために自分は生まれてきたのか・・・、思いを巡らすことがある。

しかし、答えは簡単には出ません。

私も毎日布に触り、裁断をし「私の仕事」をしているが、経営という現実に追われ、

「好きだから」という言葉すら揺らぐことがある。

私の友人が、長い間森下洋子の衣装を縫っていた。

忘れられない言葉がある。

「森下さんは、衣装のサイズが常に変わらないのよ」

今、改めて思い出しました。

森下洋子はバレーは、絵画や写真のようにあとに残すことが出来ない一瞬の美、

その素晴らしさを追求する、終りのない芸術と言い切っている。

「何のために・・・」

遅くはない、これから私も答えを見付けよう。



























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