「洋服も作っていたんですか?」と先日、ブログを読んで下さっている お客様から言われました。
私の起業スタート時は洋服が商品構成の半分を占めていた。
「40代で本当に着たいものがない」という枯渇した思いからのスタートでした。
そこそこの値段のおしゃれな物が作ってみたいと思った。
無謀ですよ、私はドレメを出てるわけではなく、満足にミシンもかけられなかった。
でも、洋裁学校を出た、技術を持っている友人達がまわりにいた、ママ友です。
皆、子供たちにとても可愛い小物や手編みのセーターを作ったりして楽しんでいた。
私は日本刺繍とパッチワークを習っていたが、洋裁は全く駄目でした。
ある日、そんなママたちに「せっかく技術があるのに、何故仕事にしないの?」と聞
いた。もちろん皆、幼い子供を抱えていた。
「仕事なんてある訳ないじゃない」と返事が返ってきた。
そんなはずはない、と思った。手作りの温かみのあるそれらの物はとても新鮮で、
何よりも世界でたった1点の「商品」だ。家で空き時間に仕事が出来たらいい訳だ。
「私が仕事を作るから!」そそっかしい私はそこから急速に、皆を巻き込ん行く。
写真のようなパッチワークのスカートは20枚ほど作った。
リビングを,細切れに切った布だらけにして、気の遠くなる程の時間をかけ私は 必死で
布あわせをした。日本で一番小さな「マンションメーカー」と自負していた。(笑)
コート類も作った。Tシャツも海島綿で、手刷りのプリントで作った、全て1点物
デパートの催事を中心に出向き、よく売れた。楽しかったが、利益は出なかった。
やがてトートバッグや財布といった小物に力を入れる様になり、その中でじわじわと
ブックカバーがお客様のご支持を頂くようになってきたのです、有難いことです。
そして現在に至る・・・ということになります。
20年あまりを20行あまりで語ってしまいました。