私のふるさと、浅草雷門の老舗料理店「ちんや」が8月15日でクローズする。
創業140年を超えたすき焼きの名店だ。ここまで来たか、という気持ちです。
テーブルで鍋を囲む「密」そのものの食事形態が「あだ」と店主のコメントが。
雷門を少し行ったところにある、素敵なレトロな建物は、この先どうなるのか?
コロナ下、昨年と今年で5,6回浅草に出向いたが、浅草の惨状は鎌倉のそれより悲惨で仲見世にも空き店舗が目立った。
「老舗」と一口に言っても大小あると思うのですが、私にはどちらかというと中小、同族企業のイメージです。
「大黒柱に車をつけよ、お客様のところに動くのだ」
これはイオン創業者岡田家7代目岡田卓也名誉会長の言葉です。(千葉市1758年創業)すごい言葉です、すごい行動力です。(なぜあの会社は100年も繁盛しているのか 前川洋一郎著より)
会社の寿命は30数年といわれている。只、物を作り、それを売る、それだけでは会社は伸びないのですね。商いができるのはお客様のおかげ、地域のおかげ、社会のおかげという感謝の気持ちが根底にないと、生き残るのは難しいようです。その上で、地域貢献という役割もあると。
そんな中「ちんや」の140年という歴史がどれだけすごいことか、店主自らお客様のはきものを預かる下足番もしていたという。経営者の鏡です。
形は破産とか会社整理とかとは違うので、きっとまた暖簾を上げてくれることを祈ります。
「頑張れ浅草!」どこも大変です、どこも厳しいです、勿論私も。