三浦綾子の「母」

先日来、この旭川出身の作家である三浦綾子の著作を読んでいる。かつて「塩狩峠」で感動した旨記したが、今は「母」。この小説はやはり北海道出身の作家小林多喜二の母(小林セキ)の語りで進む。息子の多喜二が、東京の警察署で、1933(昭和8)年2月20日に共産党員である理由で虐殺されるのだが、その流れを母の立場から、30歳で死んだ多喜二の人生を北海道弁で語るのだ。 (小林セキ:1873~1961)。 著者 . . . 本文を読む
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可愛い娘に声をかける天皇

私は、かなり以前から万葉集を手にしてここに詠まれている歌を読みながら、今から1300年前後昔の人たちの気持ちや遊びや仕事や、また男女の間のあれこれを知ることが楽しかった。彼を偲ぶ歌、彼女に恋を打ち明けようとする男の心、もちろん親の子どもへの愛、そして支配者の天皇や貴族達の行為や精神など、実に今とつながるものが多々あると感じて鑑賞する。 万葉集に載せられている歌は約4500首の冒頭を飾るのが、雄 . . . 本文を読む
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道東で咲き誇る芝桜

クラブ・ツーリズムという会社の呼びかけで、「東藻琴・滝上・上湧別」などで今が盛りと誇っている芝桜とチューリップの花畑を鑑賞に昨日と今日参加した。 地上の一部がピンクの世界に変わった感がする。遠くの十勝連峰はまだ雪を持っている。全国各地からたくさんの人たちがこれを鑑賞するために集まっていた。幸い、好天に恵まれ、気持ちも明るくなったと思う2日間だった。 . . . 本文を読む
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LGBT法案について理解をしたい

私も含めて(?)年配者は「性的マイノリティ」といった語にあまり触れてこなかったし、多くの人は関心をもってきたとはいえないだろう。 しかし、人間の多様な生き方、多様な人間のありよう、個性尊重などが広い認識になってきた21世紀、いわゆる性的マイノリティと言われる人たちへの理解も社会的常識になっていかねばならないだろう。 これを法的にも認定し、その立場にある人たちが、そうでない人たちと同じように何の不 . . . 本文を読む
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「人間は皆平等」思想の徹底

今、日本で非常に問題になっているテーマは、私の関心事でいえばふたつある。ジェンダー平等とLGBT法案関連だ。旧い世代の私など、この2つのテーマは徹底的に理解していかなければならないと思う。 前者について、このサイトでも4月29日と30日に触れている。 今回、ふと気になったのは、岸田首相が「家内が…」と発言したそれを、メシを喰いながらテレビから出てきたその声を耳にして、「自分の妻を『家内』と呼ぶの . . . 本文を読む
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一番行ってみたい外国は?

と聞いたら、一位は韓国、二位は台湾、三位はスイス、なのだそうだ。私が聞かれたら、中国と答えるだろう。今国際関係の中で中国は必ずしも積極的な役割を果たしているとは思えないが、 歴史的に日本が最も影響を受けてきた国だし、経済的にも文化的にも日中関係は重要だと思うから。 これまで、私が行ったことのある外国は、といえば、どれも数日間だが、台湾、韓国の二つぐらいだ。少なくとも1週間か10日はそこで過ごさな . . . 本文を読む
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「塩狩」という所

今日、中央バスのツアー(CBツアーズ)に参加した。三浦綾子文学を学ぶといったテーマだった。塩狩の三浦「塩狩峠記念館」、そして旭川市にある三浦綾子記念文学館の2箇所を訪問して三浦文学を学ぼうといった趣旨。参加者は20名弱だったろうか。 三浦綾子さんが、戦時中いわゆる代用教員として、当時の教師たちが皆そうであったように、軍国主義の旗振り役を演じていた。しかし戦後、自分の行為がいかに間違っていたか、 . . . 本文を読む
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塩狩峠の事故に関して

昨日のブログ記事関連の続き。前から私がもっていた疑問について記しておきたい。 名寄から旭川に向かう列車の最後尾の客車の連結器が外れ、逆行・逸走する列車分離事故が発生した。列車は逆走を始める。鉄道職員の長野政雄さん(小説「塩狩峠」では永野信夫)が、これを止めるために線路に向かって飛び込み、列車を止めることに成功した、という筋だ。永野さんの犠牲的行為が描かれている。 しかし、人が走っている列車に飛び . . . 本文を読む
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小説「塩狩峠」

三浦綾子著の「塩狩峠」を読んだ。10年以上前に一度読んだことがあったが、内容等ほとんど忘れていた。改めて読み直したのだが、感動した。 JR(昔「国鉄」と言っていた)の宗谷本線にある小さな駅がある。和寒駅の南隣。行政的にも和寒町塩狩。ここでおこった鉄道事故は次のとおり。 1909年(明治42年)2月28日、名寄駅発旭川駅行き最終急行列車が塩狩峠の頂上付近(事故当時、当駅は未開業)に差し掛かった時 . . . 本文を読む
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イギリス国王の戴冠式

先の国王エリザベス2世(1世は16世紀後半)が2022年9月8日に逝去されて、次の国王チャールズ3世が即位した。しかし「国王に就任したことの式典」はまだやってなかったので改めてこれを行うという。いわゆる戴冠式だ。 イギリス国内で、この「戴冠式」に抗議する動きもあるというが、中止ということにはならないだろう。 今世界で王制(日本は王でなく天皇だが)をとっている国数は43か国なのだとか。世界の国の数 . . . 本文を読む
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