なぜ私が人生の選択の時期に、古代から人間が「再生の象徴」と考えていた蛇の夢を連日見たのでしょうか?
私自身は蛇が再生の象徴だなんてちっとも知らなかったのに
1900年代に活躍したスイスの心理学者のユングという人が面白いことを言われています。
一人の人間は
「意識している部分」と
「自分自身の情報だけど意識していない部分(個人的無意識)」と
「人間として遺伝子にインプットされた情報で意識していない部分(普遍的無意識)」
の三つの部分からなっていると言っています。
このユングの説から見ると、
私自身は知らなかった「蛇が再生の象徴」というのは人間としてレベルの情報で、
私の奥深い無意識の中に存在していたということになります。
無意識の部分が夢になって現れるのはよくあることですよね~。
この普遍的無意識ってもしかすると自分自身の「前世記憶」かなっていう気もします。
もちろん、ユングさんはそんなことは言っていません。
が、私はなんとなくそんな気もしています。
自分が生まれていない時代の風景なのになぜか懐かしく感じるとか、
自分が行ったことのない場所なのになぜか懐かしく感じるってありますよね。
平成生まれの子どもなのに昭和の家や店、町並みを見て「なつかしい~」って。
それと同じように、自分が前世(いつの時代かに)生きていたときに「蛇は再生の象徴」ということを知っていたときがあるのかもしれない…
そのときの記憶が奥深~いところにインプットされていた…
そんな気もします。
いずれにしても夢って不思議。面白いですよね~。
このユングをもっと詳しくお知りになりたい方はぜひ
河合隼雄著 「ユング心理学入門」をご覧ください。
臨床心理士の河合さんがご自身の患者さんとのやり取りも例に挙げてあり、わかりやすくておもしろい本です。