2月13日に開幕したバンクーバーオリンピック。
毎日テレビに釘付けになってます
一人でテレビの前に座ってウルウルきてます。
申し訳なくって、寝転がっては見られない…そんな感じです。
何日か前、スピードスケートの岡崎朋美選手がレース後のインタビューで
「オリンピックには魔物がいると言われますが、いかがでしたか?」と聞かれて
こう答えていました。
「魔物は自分自身でしたね。」
五度目のオリンピックを経験したベテラン岡崎選手の言葉には重みがありました~。
昨日、松岡修三さんも
「オリンピックの魔物は自分の中にある。自分で作り出した『緊張』だ。」と。
「プレッシャーは人からもらう圧力だけど、緊張は自分自身が作り出しているものだ。それが、潜んでいる魔物だ。」という内容のことをおっしゃっていました
。
なるほど。どんな競技もトップに立つ人たちは「緊張」をちゃんとコントロールしているようにも見えます。どんな状況にあっても動揺しない、揺れ動かない強い「精神力」
。
昨日の女子フィギアスケートを見ていて、この「精神力」を強く感じました。
あれだけいい演技をした浅田真央選手の直後に
さらにいい演技をやってのけたキム・ヨナ選手は
「動揺することはなかった。」と演技後のインタビューで答えていました。
それにもう一人、すごかった選手が。
カナダのジョアニー・ロシェット選手。
試合の二日前、応援のためにバンクーバーに入っていたロシェット選手のお母さんが
心臓発作で急死されたそうです。
二日前に母親が亡くなって、平常心でいられるはずはないだろうに、
練習している姿や試合でリンクに入ってきた姿は
表情一つ変えず
、
強いなぁと思って見ていました
。
フリーの演技が始まり、最初のジャンプを跳ぶ時の踏切を見た瞬間、
彼女の物凄く強い意思を感じました
。
「これは大丈夫だ
」とその後は安心して見られたのですが
最後まで本当にいい演技をやり通していました。
「悲しい気持ちはどこかに置いたのかな?」
「どうやって自分をコントロールしたんだろぅ?」
と思いながら見ていたのですが、
演技が終わった瞬間に彼女が大泣きしている
姿を見て、
お母さんのことを忘れるなんてやっぱり無理だよなぁ。
ただ演技に集中しただけ。
物凄い想像を絶するような集中力だったんだな。って。
滑り終わって、並々ならない集中力が解けた瞬間から涙があふれ出たのでしょう
。
「強い精神力」と言われるものは実は 集中力がキーワード
なのかなって思いました
。