13日の正午前、義父からの電話が鳴りました
。
「家帰ったらなぁ お母さんが電話台に突っ伏したまま倒れて動けへんやし
。」
義父のいつもより興奮した声が聞こえてきました。
救急車の中からの電話でした。
運ばれる病院が決まったら連絡をくれることに。
この数分間の待ち時間、
何をしていいのか、何をしないといけないのか、
さっぱりわからないんです。
これを動転って言うんですね。
「電話台で受話器持ったままって…今朝、八時半過ぎにお義母さんと電話で話したあの直後倒れたの?そんな長い間…???」
そんなことを考えながら、気が動転すると人って訳のわからない行動をするんですね~。
とっさに私、何をしていたと思いますか?
冷凍ご飯を解凍してるんですよ
。
ご飯なんか食べてる時間はないってことは頭ではわかってるし、
別にお腹もすいてないのに、レトルトカレーの封を切って、
皿に出して。
そんなことをしているうちに搬入先の病院がわかり、
急いで向かいました
。
何度も深呼吸をして「落ち着け。落ち着け。」と自分に言い聞かせながら
。
脳内出血でした。
繰り返し行われる検査と手術。
意識のない義母が救急処置室から検査室、SCUの病室を行ったり来たり
ベッドで運ばれていくのを見守るしかありません。
「私がしっかりしなきゃ。」と何度も言い聞かせるんですが、
心細いやら
、信じられないような、絶対大丈夫とどこかで思っている…
複雑で長い長い、あっという間の一日でした。
今のところ、義母は順調に回復しているようです。
まだ意識は回復していませんが。
結婚した当初こんなことを考えていました。
「いますぐにお姑さんと仲良くなろうとがんばるとしんどいし長続きしないから、少しずつ仲良くなれたらいいなぁ。『寝たきりになったとき、嫁より娘に面倒を見て欲しいものだ。』とよく聞くけど、数十年後お義父さん・お義母さんに何らかの介護が必要になったとき、嫁でも気兼ねなく娘みたいに世話になれる。そう言ってもらえるような関係を作っていこう
」
いつのまにかそんなことは忘れてしまっていましたが、何のわだかまりもなく、大好きな義母になっていました。
私が思っていたよりずいぶん早くに介護や援助が必要になるのかもしれませんが
少しでも少しでも娘のように気兼ねなく、甘えてもらえるようになりたいです
。
同じ脳内出血で、あっけなく逝ってしまう人もいます。
一命を取り留めてくれた本当に感謝します。