相模原市のカヌマミュージックスクールです。
数十年前のことになりますが、アメリカのグラミー賞で
トニー・ベネットが長年音楽界に貢献してきたことを讃えられ、
特別な功労賞を受賞したときのことです。
若い人達はご存知ないかも知れませんが、
フランク・シナトラの時代からずっと第一線で活躍している大歌手です。
「想いでのサンフランシスコ」 Ⅰ left my heart~ と言えば
「あぁ」という方は多いのでは?
年を重ねてもおとろえないその声、歌唱力。
受賞の際、インタビューアーに「その秘訣は?」と聞かれ、彼は一言、
『母音』。
僕はアッと思いました。
大ベテランが 母音(アイウエオ)とは。
でも皆さん、考えてみてください。
発声においても、ことばにおいても基本中の基本じゃないですか。
~にはじまり~でおわる。
感動しました。
同様に聞かれ、腹筋がどうの、背筋がどうの などと得意げに答えている
どこかの歌手とは大違い。
本物ほど基本を大事にするものです。