高杉晋作の革命日記一坂太郎
読んでみて、晋作のイメージが変わります。
私の晋作のイメージ…
革命児、「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…」からの連想もありますが、一気呵成、猪突猛進…
そんなイメージは一掃され、自分の成すべき事と国の行く末に思い悩みながら日々の仕事に追われ、かつ勉学と詩作に耽る青年…というか。
晋作はいくつも日記を残していますが、それを分かりやすく現代語にしてあるのでありがたい。
関わった人物名も豊富で、幕末の藩を越えた交友がよりリアルに伝わります。
劇的な幕末の人物も、私たちと同じ生身の人間で、どちらかというと身分も下の人が多いから、なんとなく親近感がもてるというか。
松下村塾のつながり自体、なんとなくほんわかと温かいものを感じます。
(思想自体は過激なものもありますが…)
松陰先生を核にしてつながった絆は、本当にうらやましいような気さえします。
特に面白かったのが、「試撃行日譜」
軍艦操練所で学ぶため、江戸を訪れた晋作は、「疎にして狂」な性格の自分には、
航海術の勉強は不向きと考え、北関東~信濃~北陸~関西へ剣術修行の遊歴をした時のもの。
つまり、土地土地の有識者を訪ねて議論をしたり、日光を訪れて批判さたり、紀行文なのだ。
信越の関所を越えたり、多分私の実家の付近も晋作が歩いたのかと思うとさらに親しみがわいたり…。
志に燃え、特に彼は武士の家に生まれたので、藩のために尽くそうとする若い気持ちが新鮮です。
それから「投獄文記」
野山獄に入れられた失意の晋作が自分を振り返る日記ですが、彼の学の深さが窺えます。
先日Y氏から田中光顕の日記を借りて読みましたが、
他藩の人にまで大きな影響を与えた晋作の素の部分、むしろ悩みつづけた部分が日記からは伝わって来たのでした。
直接本人が書き残したものは、小説として読むよりもやはり興味深いです。
読んでみて、晋作のイメージが変わります。
私の晋作のイメージ…
革命児、「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…」からの連想もありますが、一気呵成、猪突猛進…
そんなイメージは一掃され、自分の成すべき事と国の行く末に思い悩みながら日々の仕事に追われ、かつ勉学と詩作に耽る青年…というか。
晋作はいくつも日記を残していますが、それを分かりやすく現代語にしてあるのでありがたい。
関わった人物名も豊富で、幕末の藩を越えた交友がよりリアルに伝わります。
劇的な幕末の人物も、私たちと同じ生身の人間で、どちらかというと身分も下の人が多いから、なんとなく親近感がもてるというか。
松下村塾のつながり自体、なんとなくほんわかと温かいものを感じます。
(思想自体は過激なものもありますが…)
松陰先生を核にしてつながった絆は、本当にうらやましいような気さえします。
特に面白かったのが、「試撃行日譜」
軍艦操練所で学ぶため、江戸を訪れた晋作は、「疎にして狂」な性格の自分には、
航海術の勉強は不向きと考え、北関東~信濃~北陸~関西へ剣術修行の遊歴をした時のもの。
つまり、土地土地の有識者を訪ねて議論をしたり、日光を訪れて批判さたり、紀行文なのだ。
信越の関所を越えたり、多分私の実家の付近も晋作が歩いたのかと思うとさらに親しみがわいたり…。
志に燃え、特に彼は武士の家に生まれたので、藩のために尽くそうとする若い気持ちが新鮮です。
それから「投獄文記」
野山獄に入れられた失意の晋作が自分を振り返る日記ですが、彼の学の深さが窺えます。
先日Y氏から田中光顕の日記を借りて読みましたが、
他藩の人にまで大きな影響を与えた晋作の素の部分、むしろ悩みつづけた部分が日記からは伝わって来たのでした。
直接本人が書き残したものは、小説として読むよりもやはり興味深いです。