うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

最近読んだ本。

2014-10-06 23:44:25 | 読書


K君の病状が心配で心配でどうしようもないのですが、私は仕事行ったり普通の生活していかなくてはいけないので、頭に空白の時間を作らないためにも相変わらず本が手放せません。

そんなときに。

井沢元彦さんの「天智天皇暗殺事件 隠された帝」を読みました。

かなり昔に発行された本ですが、ちょうど天智天皇がマイブームなのと、もともと井沢さんの逆説の日本史シリーズファンなのでちょうど良かったのです。
そして私の好きな歴史ミステリです。
台風の夜中から、関東を通過した本日午前まで、大雨の音を聞きながら没頭しました。

天智天皇は実は暗殺された?と言う新説と、現代の殺人事件(…というのは最後までテロリストの犯行ということになっているので後から判明)をほぼ平行して語られていきます。

さて、天智天皇の功績からはじまり、その死に対する疑問点から暗殺説が浮上し、それを資料などを用いながら検証していくのですが、その「日本書紀」と他の資料との差、矛盾点が面白い。

そもそも日本書紀編纂は、天智天皇の弟、天武天皇(天智の死後、壬申の乱で天智の息子大友皇子を破って即位)の息子によるもの。
自分に都合の良いように改竄された歴史が当然あるわけです。

私もこういった本はいくつか読んでいるので、天智天皇が記述通りに大津京で病死したのではなく、山科で行方不明になったこと、実際には天武天皇は天智天皇より歳上らしく、兄弟ではなかったらしいということは知識としてあったので、よけいに納得させられました。

そして当時の朝鮮半島(三韓)、唐、日本の関係は、マンガ「天智と天武」のおかげでバッチリ押さえているので、こちらも納得。

真実は闇の中ですが、天武による天智暗殺、アリだな。と…。

ちょうど、三井寺のご開帳に参拝したいと思っていたので、その下準備にもちょうどよい読書でした。
大津京、山科、三井寺近くの大友皇子陵…下調べしなくては。
コメント
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