うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

東京国立博物館。

2014-10-16 23:02:27 | 鑑賞


昨日から始まった「日本国宝展~祈り、信じる力」に行ってきました。

初日の昨日は雨天だったせいか、今日はかなりの人でした(^_^;)

入ってすぐに展示されていた法隆寺の玉虫厨子は何度も見ているはずなのにやっぱりすごい存在感…。
法隆寺で見るのと東京で見るのととはやっぱり雰囲気が違うから不思議です。

祈り、信じる力…というだけあって、展示内容も、仏、神、文学記録の信仰などさまざま。

最後の展示室は目玉ともいえる仏さま。

広目天像が、時代で違うのが興味深いと思いました。

法隆寺金堂の広目天(飛鳥時代)は、日本最古と言われていて、造りも粗削りな感じがしますが、穏やかな表情で、手には筆と巻物を持っています。
一方、平安時代12世紀の浄瑠璃寺の広目天は、猛々しい武人の姿。甲冑を身にまとい、手には矛と羂索(?)。

まるで文官と武官ほどの差があります。
後背も、法隆寺の方はシンプルかつ滑らかな円形のものがついているのに対し、浄瑠璃寺の方は不動明王のような焔!

時代が進むにつれ、四天王像は守護的な役割が強くなったから恐くて強そうな見た目に変化していったんですかね。
そんなこと想像するのも楽しい(*´-`)

京都 三千院の観音菩薩坐像、勢至菩薩坐像もいらっしゃってました。
穏やかなお姿に癒される…私も往生するときこのお姿に連れていっていただきたいな~なんて。

私が好きな奈良 安倍文殊院の善財童子立像と仏陀波利立像も来てました。
独身時代最後の夏に、ひとりで安倍文殊院に文殊菩薩に参拝に行ったのを思い出しました。
大神神社で雷雨に遭い、でもめげずに桜井まで行って安倍文殊院へ…よくあそこまで行ったなぁと今思えば我ながらすごい(^_^;)
…という思い出の像なのでした。

なかなか見応えもあり、ひとりで往くべきか迷いましたがやっぱり行って良かったです。



東京はまだ紅葉には早く…



天気がいいので噴水の回りで外人さんを中心に憩ってました(*^^*)



日差しを避けるため、木陰に入ったら、たくさんの銀杏が落ちてました。こどものころたくさん拾ったから、くさいというより懐かしいにおい(^^)
あ~、銀杏の入った茶碗蒸し、どんぶりで食べたい~(うちの実家の茶碗蒸しはどんぶりだった気が…)
いや、むしろ銀杏だけ入った茶碗蒸しでいいです。

そういえばK君のおじいちゃんは茶碗蒸しは嫌いなのに銀杏だけ好きでした(^_^;)

そのあとは上野から病院に直行。
早くK君が元気を取り戻しますように。
コメント
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