うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

三井寺(園城寺)2

2014-11-12 21:12:20 | 旅行・参拝


琵琶湖や大津市内を見下ろせる開けた高台にあるのが、西国十四番札所の観音堂。

こちらのご本尊は如意輪観音(平安時代 重要文化財)で、一面六臂の密教系観音像。
表情は端正で、しなやかな腕などがとても優美で、前々から美しいなぁ~と思っていたので、ぜひ今回、直接お目にかかりたいと思ったのです。
だって、通常は33年に1度しかご開帳されない秘仏ですから。

当然、前回来たときは内陣には入れていません。
今回は本当にまばらに参拝の人がいる程度だったので、真正面でゆっくりとお参りさせていただきました。

御朱印も御詠歌とともにいただいてきました。



ちなみに三井寺の御詠歌はこうです。

いで入るや 波間の月を 三井寺の
鐘のひびきに あくる湖

観月舞台。



上にあがれば、琵琶湖の上に浮かぶ月を見ることができるのでしょう。

木々がずいぶん成長していますが、市街のむこうに琵琶湖。
この日は薄曇りで、白っぽくどんよりしていました。



観音堂の書院で、井浦新さんの写真展「三井寺鑽仰」をやっていたのでこちらも拝見。
書院の壁や床の間に仏像や儀式の写真。大きいものも小さいものも。
なんだか不思議で、だけど妙にしっくり来るような不思議な空間でした。
井浦さんって、俳優やられたり多才な方ですねぇ。
こちらも今月24日まで開催中です。



念願の秘仏にお参りでき、旅の第一目的は達成です。
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三井寺(園城寺)1

2014-11-12 00:50:47 | 旅行・参拝


三井寺は2回目の参拝。

前回は2009年8月に来てます。
この時も日帰りだったのに、中部地方で地震があって新幹線の出発が遅れ、予定よりも4時間くらい遅く京都に到着した苦い思い出が…(^_^;)

その時は石山寺初参りが目的だったのですが、地震のせいで予定を変更、そのまま行き当たりばったりで京阪石山坂本線沿線の三井寺に行ったというしだい。
でも大規模かつ絶好のロケーションに一目惚れしたのでした。

一度目は、三井寺駅から琵琶湖疎水をさかのぼって、観音堂の方から入山してしまった教訓を生かし、今回は疎水をさかのぼりたい誘惑をこらえて途中で右折。



お陰さまで重要文化財の仁王門をくぐることができました。

その横は釈迦堂、階段をのぼれば国宝の金堂です。
堂々とした存在感。



まだ午前9時、しかも三連休明けの平日だったせいか、境内はひっそりしていました。



金堂の縁の下を思わず撮影。
等間隔に並んだ柱が力強くも美しいです。

金堂の裏には閼伽井屋という井戸があります。



天智、天武、持統の三天皇の産湯に用いられたという井戸です。
御井(みい)と言われ、それが現在の三井寺になったとか。
覆屋の左奥から泉が湧き出ていて、ひっそりした朝の境内にゴポゴポと水の湧き出る音がハッキリ聞こえます。
さすが三井の霊泉。
本当に天智の時代からとすると、かなりの水量…今も変わらず湧いてるとしたらすごいです。



ちなみに、この覆屋の上部には左甚五郎作の龍の彫刻があります。
夜な夜な抜け出して琵琶湖まで一定時間でしまうため、目に釘を打って止めたとか。

もう少し上ると、弁慶の引き摺り鐘があり、その奥に孔雀がいます(*^^*)



役行者の孔雀明王の真言の説明がありますが、前回も感じましたが唐突感は否めません。
残念ながら孔雀さんたちは朝食中で、羽根を開いてはくれませんでしたが、雄の羽根のピーコックブルーが鮮やかで綺麗でした。

こちらの写真は一切経蔵。



色づき始めた紅葉がいい味を出しています。

その先は唐院で三重塔や大師堂があり、一作目の映画「るろうに剣心」のロケに使われたと看板が立っていました(^_^;)
塔も素晴らしいし、広いし、その前の石灯籠の道も味がありますね。
(写真はないけど…)
ちなみに勧学院客殿の公開は行った二日後からだったので、今回は見れませんでした。

さて、秘仏如意輪観音さまの待つ観音堂までもう少し。
5年前とは全く逆コースで回ってます(*´-`)

その前に、その時は整地中だった場所に「三井寺文化財収蔵庫」なるものが出来ていたので鑑賞してきました。

真新しい香り!
規模は大きくありませんが、勧学院客殿の狩野光信の障壁画や、貴重な仏像、曼荼羅や密教仏具を見ることができました。
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