うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

最近読んだ本。

2015-02-11 22:38:08 | 読書


昨年末に読んでいた本です。

「沈黙博物館」小川洋子著

独特の世界観、味わえます。

とある町の古い屋敷の老女から、私設博物館を作りたいという依頼を受けてやって来た博物館技師。

博物館に収蔵されるものは…老女が集めてきた、町の人々の形見の品だった。

その死者にもっともふさわしい形見を探し、それを人知れず奪って収集してきた老女。

高齢のため、その形見の収集さえ、博物館技師がすることになった。

死者にふさわしい形見とは何か、それを奪う行為は犯罪スレスレ!
なんかスリリングな不思議なお話でした。

現実か幻想か…博物館技師は自覚なく精神を蝕まれていくような…。
でもこういう不思議なお話、嫌いじゃないです。
コメント
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