昨年末に読んでいた本です。
「沈黙博物館」小川洋子著
独特の世界観、味わえます。
とある町の古い屋敷の老女から、私設博物館を作りたいという依頼を受けてやって来た博物館技師。
博物館に収蔵されるものは…老女が集めてきた、町の人々の形見の品だった。
その死者にもっともふさわしい形見を探し、それを人知れず奪って収集してきた老女。
高齢のため、その形見の収集さえ、博物館技師がすることになった。
死者にふさわしい形見とは何か、それを奪う行為は犯罪スレスレ!
なんかスリリングな不思議なお話でした。
現実か幻想か…博物館技師は自覚なく精神を蝕まれていくような…。
でもこういう不思議なお話、嫌いじゃないです。