島田荘司著
「御手洗潔と進々堂珈琲」
進々堂…あそこです。京大の裏通りのあの喫茶店。
私も何度も前を通ってます…入ってはいないけど(^_^;)
若い頃の御手洗潔が、京大を目指す青年に世界を回ったときに体験した話を聞かせるという中編集。
話す場所は、進々堂だけでなく、一条戻り橋だったり、嵐山だったり。
御手洗がその場所で思い出した話をするという感じ。
島田荘司さんのを読んだのは久しぶりですが、やっぱり良かった。
なんか、心の底にじんと来ました。
御手洗潔というとややエキセントリックな印象がありましたが、これを読んでなんて優しくて情緒的なんだろうと思いました。
障害のある青年の話や、戦争中のパラシュート爆弾が異国に花を咲かせた話、日本人スパイの話…。
どれも印象的で、なんか本当に切なくなるいい話でした。
今月から、御手洗潔シリーズ、ドラマ化されるんですね。
びっくりしましたが楽しみです。