子供の線香花火にも劣る「はやぶさ」のお粗末ロケットの話と、JAXA自体が持つ官僚浪費無責任天下りセクト主義体質について述べたいと思う。
はやぶさの帰還は実に感動的なものだ。僕にはまるで日の丸を掲げて帰ってくるように見えた。しかし内実は、当時まだ性能が安定していなかったイオンロケットを無理に搭載し案の定失敗したものにすぎない。「イトカワ」の石を持ちかえったと言ってもほとんど嘘。何ミクロンかのモノが何個かあっても、常識的に石とは言わない。それは埃です。みんなが宇宙ゴミになったと思っていたものを偶然発見して誘導したことが快挙ですか。じゃあ、道で一万円偶然拾ったら快挙ですね。
「はやぶさ」は三軸のリアクションホイールを持っている。たいしたことはないただのジャイロだ。コマともいえる。回転する物体は軸を一定に保とうとするのでその性質を利用した。さっそくその3軸のうち2軸が故障する。
早い話がフライホイールで姿勢を微調整しようとしたがそれに失敗すると、帰還用エネルギーを使い12基あったスラスタ(エンジン)で体制を規定の姿勢にしようとする。しかしそんなおおざっぱなエンジンでは微妙な制御が不可能になる。当然に着陸制御はできない。メインのイオンエンジンが4機のうち1機故障する。コマンドミスにより姿勢が狂う。さらにコマンドミスによりハヤブサとイトカワの距離が狂う。強還元液ヒドラジンの漏れ。さらには交信途絶と続く。メイドインジャパンも落ちたもんだ。満身創痍とはこのことだ。
地上では、その後「はやぶさ」からかすかな電波を感知しても太陽電池の能力低下、さらにはリチュームの過放電という模型飛行機でも起こさないミスをおこし電波の受信が不可能になる。ふたたび追い打ちをかけるようにメインの別のイオンエンジンが停止する。
こうなるともはやロケットとはいえない。宇宙ゴミだ。3000億円を毎年宇宙に捨てている。
ありとあらゆる失敗、設計ミス、コマンドミス、そのコマンドの入力ミス、ロケットの製造ミス、ジャイロの製造ミス、そのミスや事故に対応する体制の欠如。
そのようなままごとロケット遊びすらまともにできなかったのはJAXAのお役所体質にある。意味もない膨大な自画自賛の報告書がある。
たわけ。何を言うか。失敗したくせに。6重も7重も失敗が重なっているぞ。素人だましの映画を作り予算をとろうと思っただろうがそうはいくか。
さらにはJAXAの体質自体に問題がある。反対する者の首を切り国鉄を分割民営化し中曽根に認められいただいた椅子がJAXAの初代理事という椅子だ。そうだろ、山之内秀一郎。その次にはロケットのことは何も知らないdocomoの社長が来た。そうだろ、立川啓二。こういうのに高い給料を払っておいて、何がお恵みくださいだ。国民をバカにしている。
日本のロケットは一番コストが高い。三千億のカネを1600人が使っている。2.1億/人。民間企業でもないのにどうして自家用機を持っているのか。いち早く種子島に飛ぶのか。一回飛べば数100万円も飛んでしまうぞ。
ポイントはJAXAが三つの組織の集合体であるということだ。形式上、一つになったとはいえそれぞれにプライドがあり連絡が取れてない、あるいは人の失敗を見越してわざと連絡をとらない。さあ、docomoの社長、なんとかしてみろよ。
(一部の文章は以前のブログから引用しました)