医学部系
あるヤブがひとごとのように言っていた。医者は勉強しない。町医者は講演会だ学会だと理由をつけて遊びまわる。さらに地元でしか相手にされないチンピラ商工会なんかで大きな顔をしていい気分になる。薬屋がそのヤブ医者どもにコバンザメのようにくっついて無学な医者の御機嫌を取る。
その薬屋(製薬会社のセールス)は大抵地元の3流大を出た文系の落ちこぼれであり、医者のほうはその同じ大学の医学部に年間授業料1200万のカネを払って合格を買ったものたちだ。その医者とセールスが同じ高校だったりする。そして同じ成績だったり。
医者は心では見下しているが対等を装う。セールスも装う。頭が悪かったら仕方がない。バカにまで医者の収入を与えることができる国力ではない。カネなどの自分以外に起因する原因で天地に開いた不合理な格差に、涙を心にしまい込む。
子どもは短冊にこう書く。「お父さんの薬がたくさん売れますように。」
人はどうしてこの不条理に怒らないのだろう。僻(ひが)むことは人一倍得意で、僕がクルーザーや馬に乗っただけでひきつけを起こす。
若者が刹那な欲望に身を任せるところ、文系ともいう
ただ、貧乏人にとっては1200万を毎年6年間も出すのは困難だが、世の中金持ちもいるのだ。国立医学部も合格したが彼女とはなれるのはいやだから私大に行き1200万払う、というのが何ともないものもいる。お父さんが福大を出たので僕も行こう。とか、アホはアホなりに決めるのだ。どの医学部にするか、どの経済学部にするか。
どうでもいいことで悩むな。入学と同時に、看護師が列をなして色目を使う、もう一つの学部では、人生は終わっている。
こうして能力に関係なく貧乏人は貧乏人を生み金持ちは金持ちを生む。違うという人は反論しなさいよ。違うこともあるとかいった例外の話ではなく、社会の構造が能力主義になっていてカネは問題じゃない、という証拠を見せてくださいな。
そのオオヤブ君が、いいことを言った。彼は飯をおごったり学会と称する酒池肉林に連れて行ってくれるので名前は伏せる。
何の医学的能力も知識も経験もなく要するにただの馬鹿だが、地域では先生様だ。誰も僕を先生とは呼ばないが。
「怒りっぽい人は早く死ぬ。」 (長くなったので次回)