宮本輝さんの「焚火の終わり(上・下)」を読んだ。

町田茂樹34歳、須川美花27歳。
係累をなくした異母兄妹は、寄る辺なき心を慰めあい、
互いへの情愛を受け止めあうことにより、
強く深く互いを求めあうようになっていくというもの。
本作品は宮本さんの作品にしては、珍しく官能的で、
また性的少数者が多く登場する作品であった。
しかし、宮本作品をは共感できる部分が多く、好きである。
人は何故自由に生きられないのかという問いに。
「働いて、生きられるだけの収入があって、ほんのちょっと
自分にとって楽しいことも出来てってだけでは済まないのよね」
「どうしてかな・・・・・」
「何かから不自由になっていくのよね」
「何かって、何?」
「自分てものからも世間てものからも」
(中略)
「面子とか、意地とか・・・、
そんなものも人間を不自由にさせているよな」
そうだと思う。
なかなか自由に生きたくとも生きられないのが人生である。

町田茂樹34歳、須川美花27歳。
係累をなくした異母兄妹は、寄る辺なき心を慰めあい、
互いへの情愛を受け止めあうことにより、
強く深く互いを求めあうようになっていくというもの。
本作品は宮本さんの作品にしては、珍しく官能的で、
また性的少数者が多く登場する作品であった。
しかし、宮本作品をは共感できる部分が多く、好きである。
人は何故自由に生きられないのかという問いに。
「働いて、生きられるだけの収入があって、ほんのちょっと
自分にとって楽しいことも出来てってだけでは済まないのよね」
「どうしてかな・・・・・」
「何かから不自由になっていくのよね」
「何かって、何?」
「自分てものからも世間てものからも」
(中略)
「面子とか、意地とか・・・、
そんなものも人間を不自由にさせているよな」
そうだと思う。
なかなか自由に生きたくとも生きられないのが人生である。