けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「ソロモンの偽証(第Ⅲ部 法廷)」(宮部みゆき著)

2016-06-14 18:00:00 | 書籍(小説)
宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証(第Ⅲ部 法廷)」を読んだ。
これで、全6冊を読み終えた。



量的にはかなりあったが、それを感じさせない内容であった。

各生徒たちに対する行動に対して共感できない部分もあるものの、
藤野涼子さん、神原和彦くん、野田健一くんは、
すごい中学生であり、また純粋で素敵な中学生でもあった。

原作を読み終えたので、今度は映画の方を観てみようと思う。



主人公・藤野涼子役の藤野涼子さん(役名を芸名に)、
神原役の稲垣瑞生さん。
稲垣さんは少し眼光が鋭過ぎ、原作のイメージとは少々違ったが、
藤野さんはほぼイメージどおり。



中学生役は全員オーディションで決めたらしいが、
まずまずイメージどおりであろうか。



映画を観た人に野田くんについてのコメントが多かった。
原作の野田くんは痩せているので、前田航基さんでは少し異なるが、
必ずしも原作に忠実になる必要もないと思う。



いずれにせよ、是非ともDVDは観たいと思う。

なお、「ソロモンの偽証(第Ⅲ部 法廷)」の下巻の巻末には、
文庫本限定で「負の方程式」という本作品の20年後の話がある。
最後に涼子が今の自分の家族のことを話すが、それがなかなかよい。

映画では、23年後の涼子、教師・"中原"涼子役として
尾野真千子さんが出演しているようであるが、
ここは「負の方程式」とは全く異なった内容である。
私は原作の方が好きである。

宮部さんの作品では、今でもやはり「火車」が1番だと思うが、
本作品はそれに次ぐ面白い作品であった。
コメント
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