立原正秋さんの小説「冬の旅」を読んだ。



おしまい。
立原さんの作品は、初めてである。

1980年に54歳の若さで亡くなった、
朝鮮半島出身の小説家。
昭和44年に「白い罌粟(けし)」で
直木賞を受賞している。
本作は少し暗い話ではあったが、
なかなか面白かった。
主人公・宇野行助のことば。
先が見えることをやっても仕方がないだろう。
その見える先がいいことであるなら話は別だが。
人間、一生のうち、なにかの機会に転身することが
幾度もあるような気がします。
もって生まれた性格は変わらないにしても、
転身することによって、
その人間はある程度変わっていくのではないかと思います。
強さは優しさと同居しているのです。
では、今日のおまけ。


おしまい。