彼岸が過ぎてしまったが、この時期年金暮らしでも多忙なときがあり、墓参りが今日になってしまった。両親が眠っている墓は、車で10分足らずの市営墓地にある。墓地はきれいに掃除がされ、花が手向けられていた。きっと、弟夫妻が墓参にきてくれたのかもしれない。桜が満開になるのはもうしばらく先であるが、1分咲きであった。すでに多くの墓には花が手向けられ、遠路参拝客が集まるなか、墓参へこられたことがわかる。最近では今まで山だったところが切り開けられて墓地に変わり、墓地全体が広くなっているようである。
どのようなシステムになっているのか不明であるが、無縁墓地となれば合同の墓地に埋葬され、新たに新規墓地として分譲されるのであろう。それでは間に合わないニーズに応えるための措置であることが推察される。しかし、敷地は無制限に広いわけではなく、いずれは満杯となり、分譲も限られると思われる。
古くは墓地の区画は大谷石が使われていたが、50年もたつと老朽化で崩れ始める。最近は奇抜な墓や御影石を墓全体に貼っている墓所が見られるようになった。我が家の墓地も手をかけなければならないであろう。今回は地面に蒔いた小石が散らばって禿げている場所が目立ってきたため、一回り大きい五色小石を購入し、4袋(10kg×4袋)を蒔いた。雑草の繁茂を防ぐため、食塩を蒔くとよいということでこれも蒔いてある。
カラスが多いのは仕方ないにしても、せっかく手向けた花束を、くちばしを使って引き抜くことをするようで、被害にあった墓も多い。いたずらをするカラスには困ったものである。中には故人が生前好んだと思われる和菓子類や果物を供える方もいるようで、カラスはそれを目当てにしているようである。多摩丘陵は宅地化が進んだとはいえ、未だ原野も多い。狸などの小動物やイタチやテンなどもいるようで、餌としているのかもしれない。
自然保護も大事であるが、供物など、先のことを考えればお供えしても、放置しないで持って変えるようにすべきだと思う。また、墓地への参道は墓参のための駐車場ではなく、駐車している車が多く、片側車線が使えない状態になっているのも困ったことである。これから桜の開花が進めばお花見客も多くなる。駐車違反の取り締まり強化は気が進まないが仕方ないのかもしれない。年間行事となっている墓参であるが、行く度に時の流れを知ることになる。高台の墓地へは高齢者の姿はまばらになっているようであった。