スポーツセダンのインテリアについて考えてみます。ミニバンをマイカーにしてる方は飛ばしてください(笑)。前提として、同時代の自動車メーカーがそうであったように、私はバブル期のドイツ車に影響を受けています。それら80~90年代にかけてのドイツ車のインストゥルメントパネルにはある特徴があります。それは、「黒内装」「木目」「暖色系の透過照明」「富士山型のメーターナセル」などです。また、雰囲気としては男っぽい感じで、考え方としては当時の日本車・アメ車のような「クルマ=走る応接間」ではなく、「コクピット」として捉えている造形となっています。私はその考えに賛同していますから、当然自分のクルマにもそれを求めるようになります。インテリア創りの参考となった、まずはベンツから見てみましょう。
ベンツ190 2.6。ステアリングはAMG純正のものです。
こちらベンツのEクラス(W124)。飽きのこない、まったくもって完成された造形だと思います。
これもEですが、センターコンソールが違うバージョン。
これもEですが、黒木目を使っています。
こちらBMWの3尻。ベンツとはまた違い、センターコンソールをドライバー側に向けた、コクピットタイプ。あくまで、ドライバーズ・セダンだ、という。
これは5尻。横幅が広がった程度で、基本的な造形は一緒です。ただし、木目の面積は増えてきます。
同じく5尻。奇をてらう造形はありません。大人っぽい雰囲気。
こちらオペル・オメガ。ドイツではファミリーカーでも黒内装なのがgood!
こちらVWパサート。ここまでドイツ車を見てきた感じでも、ある種独特な「ビシッ」っとした感じが伝わったでしょうか?
かなり古いクルマですが、典型的なコクピットタイプを採用したインフィニティQ45。このころは、逆L字のデザインのインパネが一種の流行でした。同時期のマークⅡ、レガシィなどに見られます。
相似形のサーブ9-5。茶木目のバージョンもあります。
同じサーブの9-3。サーブも独特のインテリアですが、ぬくもりを感じさせてくれるのは内装色が明るめだからかな?
じゃ、明るけりゃいいのか、と早計に考えると、このクラウンマジェスタのように、色のコーディネートがバラバラの、安っぽい感じになってしまいます。
こちらアルファロメオ155。これも男っぽい雰囲気ですが、いまいちぬくもりに欠けますな。(嫌いじゃないけど)
これは私がかつてマイカーにしていたP11プリメーラ。ちょっとドイツっぽい?
現在のマイカー、レガシィB4のインテリア。上のプリメーラと比べると・・・似てるな~。ちなみにプリ・レガともに、木目パネルは自分で装着。どちらも逆L字タイプであることが分かります。このインパネ、とても気に入ってます。