だいぶ更新が滞ってました。実はとんでもなく組みずらいキットと格闘してまして・・・・・
何を作ってるかと言うとコレ。
大戦初期、ドイツ軍の電撃戦に多大な貢献をしたチェコ製の戦車、38(t)です。
独特のごついフォルムに魅了されている方も多いかと思います。38(t)のキットは長い事イタレリ製のものしかありませんでした。しかし現在はドラゴンやトライスターからもキット化されていますが、私が模型作りに傾倒してる時代に入手出来たキットは、イタレリとこのマケット(ロシア製)のものしかありませんでした。
このキットをいつ購入したか記憶にないのですが、恐らく10年位押し入れで眠っていました。なぜ今まで作らなかったかというと、パーツを見た瞬間に「ダメだこりゃ」と感じたからだと思います。
恐ろしい位のバリ、ヒケ、離型剤、手強いキットであるのは間違いありません。
こういうロシア・東欧系のキットを組む場合、その人のモデラーとしての基本的なスキル~パテ埋め、隙間埋め、接着方~等が試されます。
シャーシは箱組みになっています。写真を見てもらえば判る通り、あり得ないようなヒケがあります。まずこれを修正するため、リベットも一度落とさなくてはなりません。
パテ埋めも肉痩せがありますので1回で済まず、2回行いました。
修正完了。
反対側も同様に。
このキットは指揮戦車型なので、色の違うランナーが専用パーツとなっているのですが、バリの多さに唖然。簡易インジェクションなのか?先が思いやられます。
ここで問題が発覚。ターレット用パーツと車体側のパーツに2.5mm程の隙間が出来てしまいます。これは看過できない部分です。
本当にあり得ない様な雑な設計です。
前後方向の長さが足りないので、プラ板で延長する他なし。おおざっぱなキットで困るなぁ...
こんな感じに。
なんとかパーツの折り合いを付ける事に成功。しかし、何でこんなインストに載ってないような事をせねばならんのか、設計者に小一時間問い詰めたいところ。
前面装甲板も上下方向の寸法取りがおかしく、隙間が出来てしまいますが、無理やりくっ付けて形にします。
なんとか戦車らしいフォルムになってきましたが、ここまで作るのにはかなりの時間と根気を必要としています。途中でブン投げて、他メーカーの38(t)を買おうか、と考えたほどです。
砲口はピンバイスで穴あけ加工しています。